ポールポジションも見えたアロンソ。しかしアタック中のマシントラブルでクラッシュ「速い時に限ってトラブルなんて……」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1オーストラリアGPの予選Q3で、アタック中に突如油圧系のトラブルに見舞われクラッシュ。しかしそうでなければ、ポールポジションすら狙えたかもしれないと考えている。

F1オーストラリアGPの予選Q3でクラッシュを喫し、アタックを完了できず予選10番手で終えたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、クラッシュさえなければポールポジションを争うこともできたはずだと考えている。
今週末のオーストラリアGPで、アロンソは初日から好調な走りを披露し、予選でも順調にQ3まで駒を進めた。その予選Q3では、セクター1で自己ベスト、セクター2では全体ベストのペースを刻み、セクター3に向かった。
しかしターン11のコーナリング中、突如駆動力が失われた格好となり、アロンソはコントロールを失ってコース外へ……そしてウォールにクラッシュすることとなった。油圧系に問題があったと伝えられている。
アロンソはアタック中にトラブルに見舞われたのは不運であり、クラッシュを避けるために自分にできることは何もなかったと語る。
「ギヤボックスはもう機能していなかった」
アロンソはそう語った。
「エンジンがオフになり、パワーステアリングも機能していなかった。だからマシンが戻ってきた後に、しっかし調べる必要があると思う」
「僕らは信じられないほど不運だ。あと20秒……ターン11ではなくターン1で止まっていたのなら、僕はポールポジションを獲っていたかもしれない。こういうレースのことを説明するのは難しいことだよ」
アルピーヌは今シーズンから、完全新設計のパワーユニット(PU)を投入。パワーアップした一方で、信頼性に関しては懸念もあることをチームとしては認めてきた。今回アロンソを襲った問題がPUに起因するモノなのかどうかはまだ分からない。しかしさらなる信頼性に関する懸念があるかと尋ねられると、アロンソは次のように説明する。
「僕のマシンにだけ懸念があるんだ。もう1台は大丈夫そうだからね」
そうアロンソは言う。
「だからこそ少し不運だと言うべきだろう。両方のマシンに信頼性の懸念があれば、いずれのマシンもそれに直面するはずだ。そして修正する必要があるモノだろう」
「でも、問題はランダムに起きているように見える。そのランダムが、僕のマシンに集中している。それも速く走れていた時にね」
「バーレーンは9位だった。だからマシンが止まったとしても、1ポイント失うかどうかだ。(リタイアを喫した)ジェッダでも同じようなモノだ。でも今日はトップ2とかトップ3を狙える位置にいたんだ。それを逃したのは、とても痛手だった」
アロンソはクラッシュするまでは、ここ数年で最高の週末になっていると感じていたという。
「マシンはどんどん良くなっている」
「僕らは自信を深めているし、チームも懸命に働いている」
「ポールポジションを目指して戦ったのは、驚きだったかもしれない。でも、トップ集団にどんどん追いついていけたのは、驚きでも何でもなかった。僕にとっては、この数年で最高の週末になっている。でも最終的に最後までそれを続けることができなかったことについては、とても苛立たしく思っているんだ」
韋駄天ルクレール、苦手コースでのポール獲得は自身も“驚き”……決勝に向けて「可能性は無限大」と意気込む
ストロールに非あり。F1オーストラリアGP予選Q1でのラティフィとのクラッシュでグリッド降格ペナルティ
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。