フェラーリの勢い止まらず。ルクレールがPP! レッドブル後塵排す。角田裕毅13番手|F1第3戦オーストラリアGP
F1第3戦オーストラリアGPの予選が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が今季2度目のポールポジションを獲得。角田裕毅(アルファタウリ)は13番手だった。
Charles Leclerc, Ferrari F1-75
Mark Sutton / Motorsport Images
F1第3戦オーストラリアGPの予選が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。
3年ぶりの開催に合わせ、舞台となるアルバート・パーク・サーキットは大改修を受け、全体的に高速化された。なお当初DRS区間は史上最多の4ヵ所の設置となっていたが、土曜日からターン8〜9のDRS区間が安全上の理由により削除された。
天気は曇り、気温24度、路面温度32度とFP3と変わらないコンディションの中、予選セッションが開始。まずは予選Q2進出を決める18分間のQ1が開始された。
ピットレーンオープンと共に、各車が続々とコースへ飛び出した。
まず1回目のアタックでトップに立ったのはフェラーリの2台、レッドブル勢もそれに続いた。今回ソフトタイヤに採用されているC5は、最も柔らかいコンパウンドながらも、予選アタックを複数回行なえるだけの耐久性はあるようだ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を始め、複数のドライバーが2回目、3回目のアタックでタイムを更新した。
残り時間が少なくなると、Q1敗退の可能性があるドライバーも再びコースインし、自己ベストタイムを更新していった。
しかし、ターン6でニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)とランス・ストロール(アストンマーチン)がタイム計測へ向けてのポジション取りの際に接触してしまう。ラティフィは一度ストロールに道を譲ったものの、ストロールはタイム計測に向け加速しておらず、ラティフィが再び抜き返そうとしたところ、ストロールが進路を右に変更してラティフィのマシン後方にヒット。2分を残しセッションは赤旗中断となった。
ふたりに怪我はなかったものの、ラティフィのマシンの損傷は大きい。またストロールのマシンは、FP3でのクラッシュから修復したばかりだった。
FP3のクラッシュによるマシン修復により、Q1出走が厳しいと見られたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)のマシンには、赤旗中断を活用してなんとか間に合わせようとメカニックが必死の作業を行なった。
セッション再開25秒前というところでベッテルのマシン修理が完了し、彼を含むQ2進出の当落線上にいるドライバーがコースに飛び出した。
ただタイヤの温めに十分な時間を割けなかったこともあり、ほとんどのドライバーがタイムを更新できずに終わった。
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は0.001秒という僅差でQ1敗退となった上、チェッカーを受けた後にターン12でチームの指示によりマシンを止めた。アルボンの他Q1敗退となったのは、16番手にケビン・マグヌッセン(ハース)、17番手ベッテル、そしてクラッシュしたラティフィとストロールのふたりだった。
アルボンのマシン撤去により若干のディレイを経て、トップ10入りを決める15分間の予選Q2がスタート。まずは1回目のアタックに全車ソフトタイヤでコースに出た。
1回目のアタックを終え、フェルスタッペンがトップ。チームメイトのセルジオ・ペレスとの間に割って入るように今週末好調のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が2番手につけた。ペレスは同じタイヤで2回目のアタックを敢行し、1分18秒340でフェルスタッペンを交わしトップに立った。
強く差す西日が邪魔をしたか、最終アタックも上位に変動はなく、ペレスがそのままのタイムでQ3にトップで進出。カルロス・サインツJr.、ルクレールのフェラーリ勢を挟んでフェルスタッペンが4番手だった。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は最終アタックもタイムを更新できず、11番手でQ2敗退。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がその後ろ12番手で、黄旗やコースオフもありしっかりタイムを計測できていなかった角田裕毅(アルファタウリ)も13番手に終わった。角田以下14番手に周冠宇(アルファロメオ)、ミック・シューマッハー(ハース)が15番手だった。
ポールポジションを決めるQ3が開始。まずはフェルスタッペンがタイムを計測し、そのタイムを0.001秒差のタイムでペレスが交わしタイムシートのトップに立つ。
アロンソはセクター2で全体ベストを叩き出し、トップも狙えるかと思われるペースで走ったが、突如マシンがストール。ターン11を曲がりきれず、マシンはコーナーアウト側のグラベルを越え、ウォールにヒットした。
レッドブル勢から遅れてアタックを開始していたルクレールは、赤旗提示前にコントロールラインを越え、トップタイムとなる1分18秒239を記録。その一方で、ルクレールに続く形でタイム計測を行なっていたサインツJr.は、不運にもコントロールライン僅か手前で赤旗が振られ、タイム計測が叶わなかった。
マシン撤去とコース清掃が終わり、7分を残して中断となっていたQ3が再開すると、まずはペレスからアタックを開始。セクター2でルクレールのタイムを0.2秒上回ったが、1周では0.001秒足りず2番手という結果になった。続いてアタックに出たフェルスタッペンが1分18秒154でルクレールを交わしトップに立つも、そのルクレールがフェルスタッペンのタイムを0.286秒上回る1分17秒868で塗替え、これでポールポジションを獲得した。
ルクレールは唯一の1分17秒台。開幕戦に続いて今季2度目のポールポジションとなった。一方、サインツJr.は最終アタックでミスがあり、9番手に終わった。
レッドブルはポールこそ逃したものの、フェルスタッペンが2番手、ペレスが3番手を確保。フェルスタッペンは予選で終始マシンの挙動に苦戦していたが、決勝レースに向けては自信を覗かせている。
トップ2チームの後ろ“ベスト・オブ・ザ・レスト”には、オーストラリアGPで復調の兆しを見せるランド・ノリス(マクラーレン)。チームメイトで母国凱旋レースとなるダニエル・リカルドもメルセデス2台を挟んで7番手と、マクラーレンは苦境から抜け出せたようだ。
8番手にはエステバン・オコン(アルピーヌ)。クラッシュのアロンソが10番手というトップ10だった。
角田は13番手から明日の決勝スタートを迎える。前戦では予選、決勝レースともにマシントラブルによって出走できず、さらにオーストラリアは初体験のコース。しかし11番手ガスリーから大きく遅れることなく予選を終えた。オーバーテイク増加を目指しコース改修が行なわれたこのアルバート・パークでの、角田の追い上げに期待したい。
なお、ペレスはQ2でジョージ・ラッセル(メルセデス)のオーバーランによって振られた黄旗中に減速しなかったとして、セッション後の審議対象になっている。
順位 | ドライバー | タイム | 差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|
1 | シャルル ルクレール | 1'17.868 | 245.168 | |
2 | マックス フェルスタッペン | 1'18.154 | 0.286 | 244.271 |
3 | セルジオ ペレス | 1'18.240 | 0.372 | 244.003 |
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