バルテリ・ボッタス、F1イタリアGPは土曜日まで”完璧”……でも決勝は最後尾スタート「僕は最後まで諦めない」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、予選をトップで通過して、スプリント予選レースも制したにも関わらず、パワーユニット交換に起因するグリッド降格ペナルティによって公式な”ポールポジション”記録を獲得できないのは「苛立たしい」と語る。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1イタリアGPのスプリント予選レースを首位でフィニッシュしたのは、メルセデスのバルテリ・ボッタスだった。ボッタスはノックアウト予選でも首位、このスプリント予選レースでも、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑え切ってトップチェッカーを受けた。
しかしボッタスは、金曜日の夜のパワーユニット(PU)のエレメント4つを、シーズン中に許されている上限数を超えた4基目に交換したことで、グリッド最後尾に降格するペナルティが決まっていた。そのため、イタリアGPの正式なポールポジション”記録”はボッタスには与えられず、フェルスタッペンのモノとなるはずだ。
PUを交換したことについてメルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、次のように説明している。
「FP1の終わりに向け、バルテリのPUに問題が発生した。我々には、それを調査するための十分な時間がなかったんだ。そのため交換する時間があるうちに、新しいPUを投入することにしたのだ」
予選、そしてスプリント予選レースを完璧に戦い抜いたにも関わらず、決勝レースのポールポジションは逃した……そんな状況について尋ねられると、ボッタスは次のように語った。
「この2日間、僕は良い成績を収めてきた。それを考えると、確かに苛立たしいことだ」
そうボッタスは語った。
「良いパフォーマンスだった。でも翌日には全てがリセットされ、最後尾からスタートすることになるんだからね」
「でも今回のようなことは、僕にはどうしようもないことだ。僕にできることは何もない。だから苛立つことで多くのエネルギーを無駄にしたり、何かについて否定的に考えたりするつもりはない」
「僕にできる唯一のことは、明日のレースで最善を尽くし、全てのエネルギーを使い切ることだ」
「でも少なくとも(スプリント予選レースでは)いくつかのポイントを獲得することができた。これは個人的にも、チームにとっても重要なことだ(※編注:スプリント予選レースでは1〜3位にそれぞれ3〜1ポイントが与えられることになっている)。それに、美しいメダルも頂いたよ」
最後尾からのスタートになるにも関わらず、決勝レースでは少しでも上の順位を目指すとボッタスは語る。
「これまでのところは完璧な週末だった。でも、グリッドペナルティがある。それは、もう起きてしまったことだ」
「でもここには力強いクルマがあり、ペースも良い。明日はできるだけ上位を手にするために戦うつもりだ」
「表彰台も可能だと思う。正直に言って、何だって可能だ」
昨年のイタリアGPは、アルファタウリのピエール・ガスリーが優勝。マクラーレンのカルロス・サインツJr.が2位に入るという、大波乱の結果となった。それを考えれば、最後の最後まで諦めるわけにはいかないとボッタスは言う。
「昨年のレースで何が起きたのかということを考えれば、今年だってどうなるか分からない。僕はプッシュし続けるよ」
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