スーパーフォーミュラ 鈴鹿公式テスト

F1現役エンジニアがやってきた! ブラウニング担当のエド・リーガンから見たスーパーフォーミュラ「全員に勝つチャンスがあるのはとても刺激的」

今季スーパーフォーミュラでルーク・ブラウニングを担当するエンジニアのエド・リーガンは、F1と違って全員に勝つチャンスがあることはエンジニアとして刺激的だと語った。

戎井健一郎

公開日時: 2026/03/18 22:38

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lukę Browning, Ed Regan, REALIZE KONDO RACING

写真:: JRP

 今季のスーパーフォーミュラには、ウイリアムズF1チームのリザーブドライバーで育成ドライバーのルーク・ブラウニングがREALIZE KONDO RACINGから参戦する。そのブラウニングの担当エンジニアを務めるのは、ウイリアムズから派遣されたエド・リーガンだ。

 リーガンはマノーやハースを経て、2023年途中からウイリアムズに加入。チームがエンジニアをローテーション起用する中で、リーガンも一部レースでトラックエンジニアとしてF1のレースを戦った経験がある。

 そんな現役のF1エンジニアをわざわざ日本に派遣するあたり、ブラウニングに対するウイリアムズからの期待の大きさも感じられる。過去2年にわたって関係性を築いてきたリーガンの存在は、ブラウニングのスーパーフォーミュラ挑戦にあたって心強い味方となるだろう。

「我々にとってはかなり勉強が必要になるだろう。鈴鹿はよく知っているが、それ以外のサーキットは初めてなので、知らないことだらけ。新しいコースに行くのは楽しみだ」

 開幕前テストの会見の場で、リーガンはそう語った。

「自分たちとしては、とにかく参加するすべてのセッションを最大限に活かすことが大事だと思っている。予選もレースも、一回一回をしっかりものにしなければいけない」

 またF1のエンジニアとして、日本のスーパーフォーミュラというカテゴリーはどのように映っているのか? これについてリーガンに尋ねると、車体とタイヤがワンメイクであるという点が大きな違いであり、それが面白い点であると語った。

 というのも、車両の開発が行なわれるF1は各チームのマシン性能そのものに差が生まれる。したがってチームの全員が最大限の仕事をしたとしても、得られる結果は車両の性能に大きく依存する部分がある。

写真: Masahide Kamio

 一方でスーパーフォーミュラは全車が共通のシャシーとタイヤを使用するため(※エンジンはホンダとトヨタの2種存在するが、開発競争は行なわれていない)、イコールコンディションでの戦いとなる。ドライバーとエンジニア、メカニックそれぞれの仕事ぶりが結果に直結するという点で、やりがいを感じるとリーガンは言う。

「(F1とスーパーフォーミュラは)車両自体は正直かなり近い。ハイスピードコーナーのパフォーマンスは似ているとルークから聞いている。最大の違いは、(スーパーフォーミュラは)全車が同じマシンだということだ」

「だから重要なのは、チームとドライバーがどれだけうまくマシンを仕上げられるかという点だ。そこがとても面白く刺激的なところでもある」

「F1では基本的に各チームで全てのパーツを設計しているので、シーズンが始まる時点でマシンに競争力がないことが分かってしまうこともある。(シーズン中にも)開発はできるけれど、劇的に状況を変えられることはあまりない。したがって勢力図が大きく変わることは少ない」

写真: JRP

「ただスーパーフォーミュラでは、全員が同じところからのスタートだ。だから毎レース毎レース、誰にでも優勝やポールポジションのチャンスがある。F1ではチームによっては10位以内に入れたら御の字という場合もあるが、ここではそうではない。少なくともエンジニアリング面ではそう感じている」

 とはいえ、スーパーフォーミュラもワンメイク車両のパフォーマンスを極限まで高めるチーム力がモノを言うカテゴリーであり、特に近年は勢力図がかなりハッキリとしている。昨シーズンは22人中18人が入賞を記録したが、上位の顔ぶれはほぼ固定となっており、DANDELIOIN、MUGEN、TOM'Sの3強が12戦11勝、表彰台の80%をこれら3チームが占めた。

 KONDO RACINGは昨年、レースによっては光る速さを見せたものの、安定感を欠き、ポールポジション1回、表彰台1回のランキング7位に終わった。先日の鈴鹿テストでも、ブラウニングと笹原右京共に決して順調というわけではなかったようだが、ブラウニングとリーガンは、ステップバイステップで力をつけていく構えだ。

「今のところ見ている限り、KONDOチームのやり方はF1チームのオペレーションととても近い」とリーガンは言う。

「我々が学べることもあるだろうし、逆に彼らが我々から学べることもあるだろう。今後数戦にわたって協力しながら、どこを改善できるか探っていきたい」

「ただ全体として、このプロジェクトに関われることはとてもワクワクしている。特にルークと一緒に仕事ができるのは楽しみで、共に何か面白いことを成し遂げられるチャンスがあると思っている」

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 スーパーフォーミュラ × BOAT RACEのコラボイベント実施。“ガチ勢”阪口晴南が大活躍……ボートレース転向で速そうなのは野尻智紀?

次の記事 FODでスーパー耐久&KYOJO CUPの全戦配信が決定……モータースポーツのラインアップがますます充実

More from

戎井健一郎



SFライツ参戦終了のトムス、次なる野望にFIA F3、FIA F2を挙げる「ワールドスタンダードなレース活動をしたい」

SFライツ

SFライツ 15 時間前

SFライツ参戦終了のトムス、次なる野望にFIA F3、FIA F2を挙げる「ワールドスタンダードなレース活動をしたい」



スーパーフォーミュラの“秘密の花園”、パートナーラウンジに潜入! そこにあるのは優雅な観戦体験だけじゃない……ビジネスチャンスも満載

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ 1 日前

スーパーフォーミュラの“秘密の花園”、パートナーラウンジに潜入! そこにあるのは優雅な観戦体験だけじゃない……ビジネスチャンスも満載



中村紀庵ベルタがFIA F3ポストシーズンテストで初日トップタイム記録。中村仁はプレマから参加……日本勢は計4人

FIA F3

FIA F3 1 日前

中村紀庵ベルタがFIA F3ポストシーズンテストで初日トップタイム記録。中村仁はプレマから参加……日本勢は計4人

最新ニュース



マルク・マルケス、アプリリアのチームオーダー論争に牽制球「速さがあれば必要ない。必要なのは速さがない時だ」

MotoGP

MGP MotoGP

オーストラリアGP

46 分前

マルク・マルケス、アプリリアのチームオーダー論争に牽制球「速さがあれば必要ない。必要なのは速さがない時だ」



本当に? ピット作業15年ぶり担当のスタッフも……それでも最速メルセデスの”精度”「チームのレベルの高さを示している」

F1

F1 F1

シンガポールGP

12 時間前

本当に? ピット作業15年ぶり担当のスタッフも……それでも最速メルセデスの”精度”「チームのレベルの高さを示している」



「ここではいつも速かった」マルティン、アプリリアで走るフィリップアイランドは初も自信ある?

MotoGP

MGP MotoGP

オーストラリアGP

13 時間前

「ここではいつも速かった」マルティン、アプリリアで走るフィリップアイランドは初も自信ある?



メルセデス、シンガポールでテストした新フロントウイングを再使用へ。2027年に向けて重要な役割に?

F1

F1 F1

アメリカGP

13 時間前

メルセデス、シンガポールでテストした新フロントウイングを再使用へ。2027年に向けて重要な役割に?

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録