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F1分析|2023年のF1、今年最もマシンパフォーマンス以上の成績を残しているのは角田裕毅? アロンソが2番手

今季最も頑張っているドライバーは誰なのか? マシンパフォーマンスの順位と、決勝レースでの最終順位を比較してみた。

田中 健一

編集: 2023/04/17 9:00

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Esteban Ocon, Alpine A523, Nico Hulkenberg, Haas VF-23, Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04, Lando Norris, McLaren MCL60, the remainder of the field

 今季のF1はここまで3戦を消化。レッドブルが3連勝と、昨年に続いて強さを見せている。

 各チームのマシンパフォーマンスを見ると、その成績の通りレッドブルが最速。開幕2戦ではフェラーリが2番目の速さを見せていたが、第3戦ではメルセデスが2番手に浮上。3戦連続で表彰台を獲得しているアストンマーチンは、4番目のパフォーマンスであった。

 その一方、ドライバーのパフォーマンスとしては、誰が一番マシン実績以上の成績を残しているのだろうか? 本稿ではそれを計算してみる。

 この数字は、マシンのパフォーマンスとレースでの最終成績を比較したもの。例えばマシンパフォーマンス1位のレッドブルは、決勝1位か2位が順当な成績だと仮定して、そのうちの後者である2位を実際の順位から引く。すると、実際の順位が、マシンパフォーマンスとして順当な順位からどれだけ上げられたのかという数字を算出することができる。レッドブルのドライバーは優勝すれば1、2位なら0、3位なら-1ということだ。これを3戦分選出し、その平均を導き出したのが下の表だ。

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 レッドブルのドライバーは、上げ幅が最大での1。最下位のマシンは上げ幅が最大19であるため、完全に公平な比較とは言えないかもしれない。しかし、全体的な傾向を掴むにはまずまずの指標と言えるだろう。なおリタイアしたドライバーにも、一応順位を振り分けて算出している。

■2023年F1 ドライバーパフォーマンス指標(第1戦〜第3戦)

  ドライバー 数値

1

角田裕毅/アルファタウリ 8.0 2 F.アロンソ/アストンマーチン 4.3 3 N.デ・フリーズ/アルファタウリ 4.3 4 V.ボッタス/アルファロメオ

3.0

5 周冠宇/アルファロメオ 2.7 6 L.サージェント/ウイリアムズ 2.7 7 L.ハミルトン/メルセデス 2.0 8 L.ノリス/マクラーレン 2.0 9 N.ヒュルケンベルグ/ハース 1.3

10

A.アルボン/ウイリアムズ 1.3 11 O.ピアストリ/マクラーレン 1.0 12 M.フェルスタッペン/レッドブル 0.7 13 P.ガスリー/アルピーヌ 0.3 14 S.ペレス/レッドブル -0.7 15 K.マグヌッセン/ハース -0.7 16 C.サインツJr./フェラーリ -2.7 17 E.オコン/アルピーヌ -2.7 18 L.ストロール/アストンマーチン -2.7 19 G.ラッセル/メルセデス -3.7 20 C.ルクレール/フェラーリ -10.7

 この指標で見ていくと、最も優れた数値になっているのがアルファタウリの角田裕毅で8.0……つまり本来のマシンのパフォーマンスよりも、平均で8つ上の順位でフィニッシュできているということだ。

 角田は今季ここまで、11位、11位、10位と、毎回入賞を争う走りを見せている。しかしアルファタウリのAT04は戦闘力の面で厳しく、計算上マシンパフォーマンスは開幕戦と第3戦は9番手、第2戦にいたっては最下位だった。つまり開幕戦7、第2戦9、第3戦は8という数値になり、平均で8.0になる。

 なおリタイアしたレースを除外して計算すると、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが完走1回で10.0となり、全ドライバー中トップになる。

 面白いのは、同じような方法で予選パフォーマンスにおけるドライバーの”努力”を数値化しても、角田は4.7で最上位。ここから見ても、今季の角田がいかに頑張っているかを確認することができるというわけだ。

※参考:2023年F1 ドライバーパフォーマンス指標(第1戦〜第3戦予選)

  ドライバー 数値

1

角田裕毅/アルファタウリ 4.7 2 A.アルボン/ウイリアムズ 4.0 3 F.アロンソ/アストンマーチン 3.3 4

N.ヒュルケンベルグ/ハース

2.3

5 G.ラッセル/メルセデス 2.0 6 E.オコン/アルピーヌ 1.7 7 N.デ・フリーズ/アルファタウリ 1.3 8 周冠宇/アルファロメオ 1.3 9 L.ノリス/マクラーレン 1.0

10

O.ピアストリ/マクラーレン 1.0 11 L.ストロール/アストンマーチン 0.7 12 C.ルクレール/フェラーリ 0.7 13 V.ボッタス/アルファロメオ 0.3 14 L.ハミルトン/メルセデス 0 15 C.サインツJr./フェラーリ 0 16 L.サージェント/ウイリアムズ -0.7 17 K.マグヌッセン/ハース -2.0 18 P.ガスリー/アルピーヌ -2.3 19 M.フェルスタッペン/レッドブル -3.7 20 S.ペレス/レッドブル -5.7

 ドライバーパフォーマンスで2番手に続くのは、4.3を記録したアストンマーチンのフェルナンド・アロンソである。アロンソはここまで3戦連続で3位表彰台を獲得しているが、マシンの本来のパフォーマンスは実は3番目か4番目。それだけ、アロンソの数値が上がりやすいと言えよう。予選パフォーマンスに比べてレースパフォーマンスが良好なのも、この数値が上がっていることを後押ししている。

 角田のチームメイトであるニック・デ・フリーズも、アロンソと並んで4.3。つまり角田共々頑張っているというわけだ。それだけに、アルファタウリのマシンの戦闘力が低いのが残念でならない。

 ボッタスが3.0で4番手。これは、アルファロメオのパフォーマンスが最下位だった第3戦オーストラリアGPで、混乱に乗じてポジションを上げたことが最大の要因となっている。

 上位勢では、メルセデスのルイス・ハミルトンがマシン本来のパフォーマンスよりも平均2.0ポジションを上げており7番手。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、マシンパフォーマンスが高いため2位以上でなければマイナスとなってしまうところ、1位、2位、1位でフィニッシュしたため0.7という数字となっている。

 マイナス……つまり期待値よりも順位を下げる傾向にあったドライバーは7人。リタイアを喫したドライバーは、自ずとフィニッシュ時の順位が下になるので、マイナス評価となる。

 特に厳しいのがフェラーリのシャルル・ルクレールで、3戦中2回リタイア。完走した1戦も、10グリッド降格ペナルティもあり期待値4の中7位フィニッシュだったため、マイナス……平均値は-10.7と全ドライバー中一番厳しい評価となった。ちなみにリタイアしたレースを除外して計算しても、ルクレールは-3.0となり、全ドライバー中もっともマシンパフォーマンスに見合わない成績でフィニッシュしているということになる。

 

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