レースレポート

F1 オーストラリアGP

ラッセルが新時代最初のウイナーに! メルセデスがワンツー。アストン2台は完走ならず|F1オーストラリアGP決勝

F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルが優勝した。

松本 和己

公開日時: 2026/03/08 5:50

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George Russell, Mercedes

 F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レースは、メルセデスのジョージ・ラッセルが優勝。メルセデスはワンツーフィニッシュとなった。

 レギュレーションが一新され、新たな時代を迎えたF1。その開幕戦はスタートの30分前、レコノサンスラップから波乱が起きた。マクラーレンのオスカー・ピアストリがターン4でクラッシュ。マシン右側に大きなダメージを受け、まさかの形で母国レースを終えることになってしまったのだ。

 アウディのニコ・ヒュルケンベルグも、レコノサンスラップでトラブルに見舞われたようでダミーグリッドから遠い位置でマシンを停めてしまった。これでヒュルケンベルグはスタート手順違反の審議対象となりつつ、グリッドに一度マシンを並べたものの、その後ピットにマシンが押し戻されリタイアとなった。

 土曜日に全く走れなかったランス・ストロール(アストンマーティン)を含め、20台のマシンが並んだグリッド。最前列は予選で圧倒的な速さを見せたメルセデスが独占し、ラッセルがポールポジションについた。3番手はレッドブルのアイザック・ハジャー。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは予選Q1でのクラッシュで20番グリッドからのスタートだ。

 ホンダ製のパワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティンはフェルナンド・アロンソが17番グリッド、ストロールが22番グリッド。ただ、スペアのバッテリーがなく、レースを走り切れれば御の字といった状況だ。

 エネルギー管理が重要となった新時代のF1マシンがどんなレースを見せるのか、無事にスタートが切れるのか、オーバーテイクはできるのか、速いのはどのチームなのか……未知の要素が詰まった58周のレースが、気温24度、路面温度38度のコンディションで幕を開けた。

 上位は軒並みミディアムタイヤをスタートタイヤに選択。アロンソやカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)がソフトタイヤを履いた他、フェルスタッペンなど数台がハードタイヤを選んだ。

 開幕前からトラブルが懸念されていたスタートでは、順位が大きく変動。フェラーリのシャルル・ルクレールが一気にトップに躍り出た一方、アントネッリは7番手まで後退した。フェラーリはルイス・ハミルトンも3番手につけた。リアム・ローソン(レーシングブルズ)がほとんどストールしかけるほどの大失敗を喫し、この機を逃さず、アロンソはソフトタイヤの強みを活かして10番手までジャンプアップした。

 スタートでは後手を踏んだラッセルだったが、オーバーテイクモードが使用可能となった2周目にすぐさま首位を奪還。しかしエネルギーを使い果たしていたのか、翌周にルクレールが抜き返した。

 ラッセルはしばらくチャンスを伺っていたが、8周目のターン3でインをついてルクレールをパス。だがまたもルクレールに抜き返され、3番手ハミルトンも交えて接近戦を演じた。

 後方では、フェルスタッペンがオーバーテイクを連発。すぐにポイント圏内に浮上すると、10周目にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)をパスし9番手につけた。

 すると11周目、5番手を走っていたハジャーが白煙を上げながらスローダウン。これでバーチャル・セーフティカー(VSC)が出されると、中団以降のマシンが一斉にピットへ。メルセデスの2台も、13周目にピットインしハードタイヤに交換した。対してフェラーリ勢はステイアウトを選んだ。

 アロンソは、VSC中にピットインして新しいソフトタイヤを装着していたものの、すぐにもう一度ピットイン。13周ほどで走行を停めたが、のちに再び走行を再開している。

 ピットインしたメルセデスの2台はペース良く、フェラーリ勢に接近していった。すると18周目、キャデラックのバルテリ・ボッタスがピットロード入口でマシンを停め、2度目のVSCが出された。これでまだピットインしていなかったマシンも続々とピットインしたが、ピットレーンがクローズされたこともあってフェラーリの2台は引き続きステイアウトした。

 フェラーリはワンツー体制でラップを重ねるものの、3番手を走るラッセルはファステストペースで着実に差を縮めた。24周目には、ラッセルがハミルトンの2秒後ろまで接近。ピットストップ1回分のギャップをほぼ埋めきった形だ。

 ルクレールは25周を終えたところでピットストップしたが、コース復帰はラッセルの16秒後方の4番手。アントネッリにも先を行かれた形だ。28周目には、ラッセルがコース上でハミルトンをパス。この周の終わりにハミルトンもピットに向かい、全車がタイヤ交換義務を消化した。

 少しレースの展開が落ち着いていた34周目、このレースで3度目のVSCが出された。これはセルジオ・ペレス(キャデラック)のマシンから脱落したバージボードを回収するためだったようだ。

 すぐにVSCは解除されたが、5番手を走るノリスにフェルスタッペンが接近。ただ本格的なバトルになる前にノリスは2度目のピットインを行ない、タイヤを交換した。

 フェルスタッペンは42周目に2度目のピットストップ。ノリスの4秒後方でコースに復帰し、5番手浮上を狙った。フェルスタッペンはじわじわノリスとの差を詰め、残り10周で射程圏に捉えたかと思われたが、中々オーバーテイクを仕掛けることができなかった。

 メルセデス勢はその後も危なげなくラップを重ね、ラッセルが優勝。レース序盤こそルクレールと抜きつ抜かれつのバトルを演じたものの、先んじてピットに入ってからは盤石なレース運びを見せた。

 2位はアントネッリ。スタートこそ失敗したものの挽回し、ラッセルから3秒差でチェッカーを受けた。フェラーリはルクレール3位、ハミルトン4位。ラッセルとは12秒の差がついた。

 5位はノリス、6位は20番グリッドから追い上げたフェルスタッペンが入った。ただ昨年チャンピオン争いを繰り広げたふたりをもってしても、フェラーリ勢からも30秒遅れでのフィニッシュだった。

 ”ベスト・オブ・ザ・レスト”の7位はハースのオリバー・ベアマン。アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)はF1デビュー戦でポイント獲得の8位。アウディのガブリエル・ボルトレト、アルピーヌのピエール・ガスリーまでが入賞となった。

 レース完走は16台。アストンマーティン・ホンダは2台ともに完走ならなかった。それでもレースを最大限に活用してデータを集めるため、何度かピットストップを繰り返しながらアロンソが21周、ストロールは43周を走った。

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