レースレポート
F1 ハンガリーGP
王者ノリスが待望の今季初優勝! 粘りのフェルスタッペン2位、アストンマーティン・ホンダは入賞ならずもしっかり中団争い演じる|F1ハンガリーGP
F1第11戦ハンガリーGPの決勝は、マクラーレンのランド・ノリスが優勝を果たした。
公開日時: 2026/07/26 15:12
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lando Norris, McLaren
写真:: Attila Kisbenedek / AFP via Getty Images
F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースが行なわれ、マクラーレンのランド・ノリスが今季初優勝を果たした。
夏休み前最後の一戦であるハンガリーGPの舞台はハンガロリンク。中低速コーナーが多く、オーバーテイクは比較的難しいとされている。ブレーキングポイントも多く、直近の2戦ほどエネルギーマネジメントには苦しまずに済むレイアウトだ。
ポールシッターはマクラーレンのランド・ノリス。昨年のラスベガスGP以来のポールとなる。予選2番手だったルイス・ハミルトン(フェラーリ)が他車のアタック妨害で、同4番手だったアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が黄旗違反で、それぞれ3グリッド降格となったため、2番グリッドにはフェラーリのシャルル・ルクレールが、3番グリッドにはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がついた。4番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だ。
今回、大規模アップグレードを投入したアストンマーティンはフェルナンド・アロンソがQ1を突破し16番手。ランス・ストロールは20番手からのスタートだ。なお、予選22番手だったセルジオ・ペレス(キャデラック)はサスペンションに手を入れ、ピットレーンからのスタートを選んだ。
ピレリは今回、最も柔らかい組み合わせのC3~C5コンパウンドのドライタイヤを持ち込んでおり、多くのドライバーがC4のミディアムタイヤをスタートタイヤに選んだが、フェラーリ勢やアストンマーティン勢、アウディのガブリエル・ボルトレト、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.がC5ソフトタイヤを選択。中でもルクレールは予選で3周使用したソフトタイヤでスターティンググリッドに並んだ。
70周のレースがスタートすると、ルクレールの加速が鈍り5番手までダウン。代わってピアストリが2番手に浮上すると、さらにターン2でノリスが膨らみ、ピアストリが一気に首位に立った。3番手にはフェルスタッペン、4番手にハミルトンがつけた。ジョージ・ラッセル(メルセデス)はスタートでアンチストールに入ってしまったようでまったく加速せず……20番手付近までポジションを落としてしまった。
新品ソフトタイヤで勢いが良いハミルトンは、フェルスタッペンに対してプレッシャーをかけていくものの、フェルスタッペンもそう簡単には抜かせまいと巧みにディフェンスした。
その間にピアストリはファステストを叩き出し、リードを拡大。ノリスに対して1秒のリードを築いた。ノリスもピアストリの乱気流に苦しみながらも、大きくペースを落とすこと無くついていった。
一方でフェルスタッペンは無線でリヤタイヤのデグラデーションが激しいと訴えるなど精一杯の状況。そんなフェルスタッペンを抜きあぐねたハミルトンは上位勢の中で最も早い13周目終わりにピットストップし、ハードタイヤに履き替えた。
これに反応し、フェルスタッペンも翌周にピットイン。しかしターン1で先行したのはハミルトン。アウトラップのプッシュが実り、アンダーカットに成功した。
しかし16周目のターン1、フェルスタッペンはハミルトンがアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)を抜いた瞬間にインに飛び込む奇襲。見事にオーバーテイクを成功させた。
16周目の終わりには、ピアストリやルクレールもピットイン。フェルスタッペンの1.2秒ほど前でコースに復帰した。1周ピットインを待つことになったノリスは、ピット作業に少し時間がかかったが、何とかフェルスタッペンの前を押さえることができた。
これで実質のトップ4が0.5秒間隔で1パックの状態に。この集団の前を抑えたアイザック・ハジャー(レッドブル)はフェルスタッペンのサポートをしたいところだったが、タイヤの差も大きくあまり壁になることはできず20周目にピットインした。
ソフトタイヤでは元気が良かったハミルトンだがハードタイヤでは苦しみ、フェルスタッペンに迫れず。フェルスタッペンもマクラーレン勢から遅れ、優勝争いがマクラーレン勢の一騎打ちの状況になりつつあった。
23周目に第1スティントを伸ばしていたアントネッリがピットインし、ピアストリがレースリーダーに復帰。ノリスも近い距離を保ったまま、周回を重ねていった。しかし29周目、ノリスがターン4でオーバーラン。これで2台の差が1.5秒まで広がった。
一方、4番手ハミルトンにはルクレールが追いつき、さらにその後方からはハードタイヤでペースが良いアントネッリが迫った。たまらずハミルトンにはピットインの指示が飛び、31周目に2度目のピットストップ。再びハードタイヤを履いた。
ピアストリに詰まっているノリスは、チームにアンダーカットさせてほしいと訴えるものの、チームはそれを却下。34周目にピアストリを先にピットに入れた。38周目にはアントネッリに追いつかれつつあったルクレールも2回目のピットストップを行なった。
ピアストリは青旗が振られていたサインツJr.と軽く接触し大きくタイムロス。これを見て39周目の終わりにピットに入ったノリスは、ピアストリの前でコースに戻り、実質首位が入れ替わった。なお、この件でサインツJr.には5秒のタイム加算ペナルティが科された。
レッドブルは42周目にフェルスタッペンをピットに呼び、ソフトタイヤを履かせた。ハードタイヤを履く他の上位勢とは違う戦略。アンダーカットで前に出られたハミルトンを追いかけた。
ピアストリの前に出たノリスは、2度目のピットストップを済ませていないアントネッリを46周目のターン2でオーバーテイク。名実ともにトップに返り咲いた。
53周目の終わりにアントネッリがピットストップ。ルクレールの後ろ6番手でのコース復帰となった。メルセデスはその翌周にラッセルもピットに入れ、8番手でコース復帰となった。
56周目、ピアストリに悲劇。ギヤボックスにトラブルが発生し、マシンを止めたためバーチャルセーフティカー(VSC)が出された。このVSC中にノリス、フェラーリ勢がピットストップ。ノリスは後続とのギャップがあったため首位をキープ。ハミルトンはアントネッリの後ろ4番手、ルクレールが5番手となった。
ハミルトンはソフトタイヤでアントネッリを追うが、ハードタイヤを履くアントネッリのペースも良く、攻略は至難の業。しかもハミルトンは、ピットレーンでのスピード違反で審議対象となり、5秒のタイム加算ペナルティを受けてしまった。
周回遅れの集団に詰まったことで、フェルスタッペンとアントネッリのギャップも縮まらなくなり、膠着状態となった。
ノリスはチームメイトとの激しい争いを制した後はひとり旅。最後は15秒の大差でトップチェッカーを受けた。
フェルスタッペンは、最後のスティントでソフトタイヤを履くという戦略が成功。VSC中にステイアウトするという判断もハマり、2位フィニッシュとなった。
3位はアントネッリ。今回は決して競争力面で絶対的なアドバンテージはなかったものの、ピアストリのトラブルを追い風に3位表彰台を獲得。タイトル争いのライバルたちより上位でのフィニッシュとなった。
この結果、アントネッリはランキング2番手であるハミルトンとのポイント差を50ポイント、同3番手ラッセルとの差を59ポイントに開いて前半戦を終えた。
ハミルトンは4番手でチェッカーを受けたものの、5秒のペナルティを消化し、ルクレールが4位に。今大会の本命候補と言われていたフェラーリだが、表彰台を逃す結果となった。
6位はレッドブルのハジャー。ラッセルは7位に終わった。レーシングブルズのリアム・ローソン、アウディのニコ・ヒュルケンベルグ、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドまでが入賞となった。
アストンマーティンは、フェルナンド・アロンソが14位、ランス・ストロールが13位。コンストラクターズランキング6番手のアルピーヌ勢の間で2台がフィニッシュするという、希望の兆しが見えるレースだったと言えるだろう。
ハンガリーGPを終えて、F1は約1ヵ月のサマーブレイクに突入。シーズン再開は8月21~23日開催にザントフールトで開催されるオランダGPだ。
【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!
関連ニュース:
F1ノリス、今季初ポールに喜び「もう1回アタックできていたら、もっと大きくタイムを縮められた」
F1ルクレール、決勝レースに自信「自分のミスで0.3秒ロスしてしまったが、明日は勝ちたい」
F1アストンマーティン・ホンダ初の予選Q1突破を果たす。ニューウェイ代表「目標達成への第一歩。しかしまだ課題もある」
レース
全スタッツ
順位 ドライバー # Laps タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン 1 ランド ノリス マクラーレン 1 70
-
3 25 McLaren Mercedes 2 マックス フェルスタッペン レッドブル 3 70
+15.080
15.080
15.080 2 18 Red Bull Red Bull 3 アンドレア・キミ アントネッリ メルセデス 12 70
+18.728
18.728
3.648 2 15 Mercedes Mercedes フルリザルトを見る
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1ハンガリーGP決勝速報|ノリスが今季初優勝! フェルスタッペンが粘りの2位
次の記事 新PUは29日のフィルミングデーで初走行! ホンダ折原エンジニア「週末を通して準備を着実に進めることができた」
最新ニュース

「誇りに思える週末だった」ラッセル、バクー勝利で自信ついた! 残りレース全勝計画ブチ上げる
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
2 時間前
「誇りに思える週末だった」ラッセル、バクー勝利で自信ついた! 残りレース全勝計画ブチ上げる

WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?
WEC
WEC WEC
Fuji
3 時間前
WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?

トヨタ8号車が富士6時間を制す「最終コーナーを立ち上がるまで分からなかった」平川亮、0.591秒差で母国勝利
WEC
WEC WEC
Fuji
3 時間前
トヨタ8号車が富士6時間を制す「最終コーナーを立ち上がるまで分からなかった」平川亮、0.591秒差で母国勝利

激走マルタンス、平川亮とトヨタを苦しめる「あと1〜2周あれば……彼らの母国で、抜いてやりたかったな!」|WEC富士6時間
WEC
WEC WEC
Fuji
4 時間前
激走マルタンス、平川亮とトヨタを苦しめる「あと1〜2周あれば……彼らの母国で、抜いてやりたかったな!」|WEC富士6時間
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録