F1 イギリスGP

【分析】F1イギリスGPの決勝レースは、1ストップが主流に? エネルギーマネジメントの変更で、タイヤへの負荷が軽減か

日本時間の今晩行なわれるF1イギリスGPの決勝レースは、1ストップ作戦が主流になりそうだ。デグラデーションは予想以上に小さいという。

田中 健一

編集: 2026/07/05 9:59

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Lewis Hamilton, Ferrari, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Lewis Hamilton, Ferrari, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真:: Andy Hone/ LAT Images via Getty Images

 F1イギリスGPの決勝レースは、1ストップ戦略が主流の戦略となりそうだ。

 F1イギリスGPの舞台であるシルバーストン・サーキットは、高速コーナーが続くなどタイヤには非常に厳しいサーキットであると言われている。そのため今週末持ち込まれているのは、ピレリが用意している5種類のタイヤのうち、C1〜C3と最も硬い組み合わせである。

 ここ2戦はマルチストップ戦略となることが多かったF1。特にバルセロナ-カタルニアGPでは、フェラーリのルイス・ハミルトンが3ストップ戦略を成功させて完勝した。

 しかし今回のイギリスGPは、タイヤに厳しいサーキットにも関わらず、1ストップ戦略が主流となりそうだ。

「今週末に使用された全てのコンパウンド(タイヤ)は、レースの戦略を決める上で有効な選択肢であることが証明された」

 ピレリのモータースポーツ・ディレクターであるダリオ・マラフスキーはそう語った。

「タイヤのデグラデーション(性能劣化)のレベルは、全体的に予想よりも低い。これはおそらく、このサーキットにおける現行マシンのエネルギーマネジメント方法によるモノだと考えられる。そのためシミュレーションツールによると、1ストップ戦略の方が、2ストップ戦略よりも約13秒速い結果となった」

 今年のF1は、パワーユニット(PU)全体の出力における電動出力の比率が大きくなったため、走行中にいかにエネルギー回生を行なうかが重要になる。ここシルバーストンでは、通常の走行でエネルギーを回生できるブレーキングポイントが少ないため、ストレートや高速コーナーでエネルギーを回生する走りをせねばならない。連続高速コーナーのマゴッツ〜ベケッツ〜チャペルでは、エネルギー回生するマシンが多くいるとされており、その結果タイヤにかかる負荷が減っているのだろうと、マラフスキーは言っているのだ。

「スプリントでは大多数のチームがミディアムタイヤを使ったが、決勝のスタートでもミディアムが最も一般的な選択肢になると予想される。このタイヤは十分な安定性を示しており、戦略的にも十分な柔軟性を提供できる」

「最速の戦略は、レース序盤にミディアムを使い、24〜30周目までの間にハードタイヤに履き替えることだ」

 マラフスキーによれは、ミディアム→ソフト、ハード→ミディアム、ソフト→ハードのいずれの組み合わせも可能だろうという。

F1イギリスGPスプリントレースペース推移

F1イギリスGPスプリントレースペース推移

写真: Motorsport.com Japan

 ちなみにスプリントでの各車のペースを見てみると、特に上位勢のペースからは、デグラデーションの傾向は確かに見られない。走れば走るほどペースが上がっている状態で、最終ラップに自己ベストを記録したマシンも少なくなかった。

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