サッシャ&中野信治が語る、FODのF1実況・解説への意気込み「これまで10年間やってきたことを無駄にしないように……皆さんがここまで連れてきてくれた」
サッシャと中野信治に、FODでF1中継の実況・解説を務めることになった感想、意気込みについて訊いた。
サッシャ&中野信治
写真:: Motorsport.com / Japan
FODのF1中継で実況・サッシャ&解説・中野信治というコンビが、今年も見られることになった。10年間一緒にやってきたコンビが継続……このことを当の本人たちはどう思っているのだろうか? 話を訊いた。
サッシャ&中野といえば、昨年までDAZNのF1中継で実況・解説を担当してきたコンビだ。フジテレビのプラットフォーム事業センター、野村和生室長はこのキャスティングについて、「DAZNでF1に慣れ親しんだ人たちに違和感なく来てもらいたいから」と正直に語ってくれた。
サッシャ氏はFODの中継で実況を務めることになったことを「びっくり」と表現しつつ、次のように語ってくれた。
「敢えて言うと、これまで10年間チームでやってきたことが、無駄じゃなかったんだなと思います。皆さんの力で、F1が今、文化として盛り上がりつつあると思っています」
「その大部分は、我々がいたチームの努力の結果だと思います。そういうものを継続できるという喜びがあります。そしてこれまで10年間やってきたものを無駄にしないために、ここから本当に文化を作っていかなきゃいけないと思っているんです。フジテレビが放送・配信権を独占したことはターニングポイントになると思っていますし、うまくいけば本当に日本でF1が文化になる、そのチャンスだと思います」
「小倉(茂徳)さんをはじめ、以前のチームの皆さんの気持ちを裏切らない……そういう形でやりたいなと思っています」
これを隣で聞いていた中野氏。「同感です」と頷き、こう続けた。
「我々だけでできたことでは全然ないと思うんですよ。皆さんのおかげなんです。そこは肝に銘じてこれからやらなきゃなと、すごく思っていますね。はい」
ではこのふたりは、今年どんなふうに、FODからF1を伝えていくつもりなのか?
「パワーアップはするけど、変えちゃいけないと思うんですよね。変えちゃったら、我々が選ばれた意味がないですから」
サッシャ氏はそう言う。
「さっきの話の続きになりますが、我々が10年築き上げてきたものが、ある意味認められたということだと思っています。それを変えてしまってはいけないんだと思います。でも、現状維持でもダメですからね」
今年からは、FODとF1TVの連携がスタート。日本でも、F1TVが見られるようになる。つまり全ドライバーのオンボードカメラの映像を、リアルタイムで同時に観るということも可能なわけだ。これに対応できるようにするための環境を整えていると、サッシャ氏は言う。
「先日、中継ブースを見学させてもらって、どういう環境にしようかということを話し合ってきました。F1TVを使えるという環境を活かして、中野さんには22台全部のオンボード映像を見られるようにしてもらう予定です」
中野氏は「そんなの全部見れないよ!」と驚いたが、サッシャ氏はそういう提案をした真意について説明してくれた。
「今まではセレクトされたオンボード映像しか見れませんでした。でも今年は全て見られる。それを中野さんが、見たい時に見られるようにしておきたいということなんです」
「ドライバーがどこにいるとか、タイムがどうというのは僕でも見られますが、マシンの挙動とかドライバーの動きは、中野さんにしか分かりません。そういうのを見て解説してほしいなと思っています。もちろん、『ずっと22台全部見ていて!』とは言いませんよ!」
「でもF1TVが導入され、視聴者の皆さんが楽しむ環境を我々も共有しなければ、それこそ視聴者の皆さんに後れをとってしまうかもしれません。そこをパワーアップするということです」
改めて、サッシャ&中野コンビのFODでのF1中継を視聴する人たちへのメッセージを乞うと、中野氏はこう語った。
「今回こういう機会をいただけて、本当に光栄です。今後もパートナーとして一緒に喋ってくれるサッシャさん……私としてはこれまでの長い期間、時間をかけて築き上げてきた信頼もありますし、呼吸もあります」
「でも慣れてしまってはいけないというのは、自分自身も感じています。だからこそ新しい環境になって、小倉さんをはじめ皆さんから学ばせていただいたことを、しっかりと自分のモノにして、さらに良いモノにしていけるように、努力も必要だろうなと思っています」
「だから守っていかなきゃいけない部分と、変えていかなきゃ部分もあると思います。それをこれからもサッシャさんと話しながら、良いモノを作り上げていきたいなと思います」
そう語る中野氏は、さらにこう力強く語った。
「でも今まで通り、私はドライバー目線ということにこだわりたいです。あまり複雑なことを言いたくないというところも変わらないです。もちろん、モディファイするところもあると思いますが、そういう部分は変えずにいきたいですね」
「ただ使えるモノは変わってくるので、そこはバージョンアップとして変化させていく部分もあると思っています」
フジテレビF1ナビゲーターに就任することも決まったサッシャ氏も、こう語って締め括った。
「さきほど、これまで築き上げてモノが認められたという話をしましたけど、DAZNを応援してくれていた人たちの気持ちも認められたんだと思います」
「その人たちに引き続き喜んでいただけるようにしたい。たぶん、色々な感情があると思いますけど、この形になってよかったと思ってもらえるようにしなきゃいけないです。今まで応援してくださった方々への恩返しというか、そのお気持ちに応えるためにも、昨年までとは形が変わることに対してポジティブに受け取ってもらえるように、我々にできることは頑張りたいと思います」
「皆さんが、ここに連れてきてくれたんだと思います」
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。