F1 バルセロナ-カタルニアGP

F1の二酸化炭素排出量、2025年には前年比で12%削減……2030年の目標”実質ゼロ”に向け順調「持続可能性は、我々が下す全ての決定の根幹」

F1は、2025年に前年比で約12%の二酸化炭素排出量削減を達成。2030年の目標達成に向け、順調に進んでいると明らかにした。

Filip Cleeren

Filip Cleeren

編集: 2026/06/18 3:02

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General view of the paddock inside Hard Rock Stadium

写真:: Maya Dehlin Spach / LAT Images via Getty Images

 F1は2030年までにネットゼロ、つまり温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにするという目標を掲げている。これについてF1は、2025年の二酸化炭素排出量が前年比マイナス12%、2018年比でマイナス35%となり、目標に向けて順調に進んでいることを明らかにした。

 F1が掲げている2030年のネットゼロは、2018年比で実際の二酸化炭素の排出量を半減させ、残りの半分を「信頼できるオフセットプログラム」を用いて達成することを目指している。

 炭素会計企業ノーマティブ社が計測した最新の報告書によれば、2025年のF1チームのファクトリー、サーキット、そしてサーキット間の移動などで排出された二酸化炭素量は、14万8805トンであったという。2024年にはこの二酸化炭素排出量は16万8720トンであったため、わずか1年で11.8%を削減したことになる。

 この目標の基準となる2018年の二酸化炭素排出量は22万8793トンであったため、過去8年で35%を削減できたという計算になり、2030年に実際の排出量を半減するという目標に向け、順調に進んでいると言えるだろう。

 これは、F1の運営陣と各チームが運営するファクトリーや施設における再生可能エネルギーへの移行が進んだことが、大きな効果を挙げた。また持続可能な航空燃料(SAF)への投資とレースの遠隔運営により、移動に伴う二酸化炭素の排出量を削減。実際に各サーキットに持ち込まれる貨物の量も減らされている。チームがサーキットに物資を運ぶトランスポーターで使われる燃料も持続可能燃料となり、海上輸送用の船舶燃料も、持続可能燃料に切り替えるように投資もスタートされている。

 またヨーロッパ地域で開催される全グランプリでは、パドックで使う電気を太陽光とHVO(水素化処理植物オイル)による発電によって賄っている。

 FOMとしても、機材の効率的な運用を目指しており、2030年までに空輸される放送関連貨物を50%削減するための取り組みも進められている。また今年からはモントリオールとマイアミの両GPの開催時期を調整することで、輸送の効率化も図られている。

「持続可能性は、我々が下す全ての決定の根幹を成すものだ」

 F1のESG責任者であるエレン・ジョーンズはそう語った。

「SAFへの投資を倍増させ、持続可能な船舶燃料へも初めて投資を行なった。プロモーター、チーム、パートナーと密接に連携し続けることで、排出量のさらなる削減を推進すると同時に、最新技術の導入を加速させている」

「これらの取り組みは、持続可能なイノベーションを通じてリーダーシップを発揮するという我々の揺るぎない決意を示すものだ。2030年までのネットゼロという目標に向けて、フューチャー・レース・オペレーションズ・プログラムは、今後数年間でさらなる大幅な排出量削減を実施すると共に、2026年シーズンから実施されるカレンダー合理化の効果も、最大限に発揮されるだろう」

「これらの取り組みは、持続可能な運営が世界規模で可能であるだけではなく、F1を特徴づけるパフォーマンス、野心、そしてスペクタクルを損なうことなく実現できることを示している」

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