F1
次期F1タイヤサプライヤー入札は、ピレリとブリヂストンの”一騎打ち”に? 以前の選定プロセスよりも「状況は複雑化」
2025年からのF1タイヤ供給契約に向けて入札を行なったピレリは、そのプロセスが「複雑化している」と明かしている。競争相手は、ブリヂストンであると見られている。

Jonathan Noble
編集: 2023/06/25 9:27
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ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、2025年から2027年までのF1タイヤ独占供給契約の入札について、プロセスが以前よりも複雑化したと語った。
現在F1タイヤを独占供給しているピレリの契約は2024年まで。そのためFIAは今年、次期F1タイヤサプライヤーの入札を実施し、先日その入札が締め切られた。現在は入札したメーカーの評価を終えて、承認を受けたメーカーが選出された段階。そして選考プロセスは、第2段階へと移行している。
この選考プロセスの第2段階に進んだのは、2011年からF1へ独占供給を行なうイタリアのピレリと、その前までF1のタイヤサプライヤーを務めていた日本のブリヂストンだと考えられている。
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前回行なわれた2020年から3年間のタイヤ入札(後に1年延長)では、ピレリが韓国のハンコックを破って契約を勝ち取ったが、ピレリのイゾラは、今回の契約獲得競争はプロセスがより複雑化していると言う。
「私が話せるのは、入札書類が以前よりもずっと複雑になっているということだ」とイゾラは説明する。
「我々が申請した前回と比べると、多くのセクションがあり、多くの要素が追加されている」
「持続可能性に関連した重要な部分、ある特徴を持った製品を供給する能力に関連した重要な部分、ある特徴を持ったサービスやエンジニアの数……そのために必要な書類を全て揃えるのにかなり苦労したよ」
Mario Isola, Racing Manager, Pirelli Motorsport
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
F1タイヤサプライヤーの選定プロセスでは、FIAがタイヤの技術的かつ競技的要素を検討し、F1側は商業的な要素を検討する。
ピレリとしては、F1のパートナーとしてスポーツに貢献し、F1の要求に応えてきた実績が、契約延長に向けた見逃せない要素になると考えている。
ピレリはサーキットやレースのスポンサーだけでなく、F1のファンゾーンでも積極的に活動。ドライバーとの同乗体験が行なえる“ピレリ・ホット・ラップス”の創設にも貢献している。
「この13年間、我々は常にベストを尽くしてきた」とイゾラは言う。
「2011年からはデグラデーション(性能劣化)が高いタイヤが使われ、パワーユニットが変わり、ワイド化&18インチ化されたタイヤを登場させた。デグラデーションは大きくなったり、小さくなったりした。我々は常に、様々な要求に応えてきた」
「それに加えて、我々はプロモーションやマーケティング面でも非常に積極的で、プロモーターやFIAからの要求も全てサポートしてきた」
「我々の役割はスポンサーというよりもパートナーだと思っているし、そうありたいと思っている」
「我々は何かを示したいからではなく、関係者と円滑な協力体制を築いてドライバーやチームと話し合いを行ない、このスポーツの一部でありたいと考えている」
「我々は彼らにデータを提供すべく、超効率的なシステムを構築してきた。2011年に作成したレポートと現在のレポートを比較してみたが、(その差は)信じられないほどだった。2011年に我々が提供した1ページと、今我々が提供する1冊を比べたら、きっと笑ってしまうはずだ」
「一歩一歩やっていると、この長い期間にどれだけ進んできたか分からなくなるから、このようなことは時に当たり前のことだと思われがちだ」
ブリヂストンのような大企業と対決することで、ピレリの入札に何か変化はあったかと尋ねられたイゾラは次のように答えた。
「正直なところ、私は彼らのアプローチを知らないから、それについてはコメントできない」
「誰が競争相手なのかは分からない。噂は噂だし、正式には分からない。もし競争相手が異なれば、彼らも異なるアプローチを持っているはずだ」
ブリヂストンは現時点で、F1タイヤ入札に関して詳しく明かしていない。しかしブリヂストンの関係者は以前、世界的なカテゴリーへの進出については「色々検討を進めている」とだけ語った。
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