ガスリー、モナコGPの3位表彰台を取り戻す! 再審請求でペナルティ撤回
F1モナコGPのスチュワードは、アルピーヌが申し立てた再審請求を認めてペナルティを撤回。ピエール・ガスリーが3位を取り戻した。
アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1モナコGPを3番手でフィニッシュしていたが、2度のピットレーン速度違反で10秒のタイム加算ペナルティを受けた。しかし再審請求により、このペナルティが撤回され、ガスリーが3位を取り戻す結果となった。
F1モナコGPでは、多くのドライバーがピットレーンでの速度違反でペナルティを受けた。ガスリーは0.1km/hと0.4km/hの違反で、5秒加算ペナルティを科され、これを消化できないままレースを終えたため、レースタイムに10秒が加算された。
これにより、ガスリーは7位まで降着していたものの、レース直後にアルピーヌは「ガスリーは一度も制限速度の60km/hを超えておらず、むしろ余裕を持ってそれ以下に抑えていた」という証拠を提出し、再審請求を行なった。
11日に行なわれた審理では、F1公式計時を担当するFOMが、速度測定に使用されるピットレーン入口の計測区間に誤りがあったことを認めた。6人のドライバーが速度超過と判定された原因となった計測ループは、本来より77cm短く設定されており、その結果として平均速度が実際より高く算出されていたという。
FIAも、従来から使われてきた計測方法が2026年のモナコGPでは適切ではなかった可能性を認めた。試算では理論上の最短距離を用いた場合、ガスリー車の速度は58.7km/hおよび58.8km/hとなり、制限を下回ったという。
そのためスチュワードは証拠を総合的に評価し、「ガスリー車は60km/hの制限速度を超えていなかった」と結論付けた。2026年のモナコGPでは、バリアの配置変更により、従来より短いライン取りが可能になっていた可能性も指摘した。
一方でガスリー以外のドライバーたちはレース中にペナルティを消化するか、消化しようと試みており、レース後に再審を求めてもいなかった。そのため、彼らのペナルティを取り消す法的手段は存在しないこととなる。
FIAスチュワードは裁定書で次のように説明した。
「ペナルティを受けた他のマシンについては、一部が実際にペナルティを消化しており、残念ながらそれがレース戦略や最終結果に影響を及ぼしたことを認識している。これらの違反が本当に存在したのかという疑問は残るだろう。しかし、スチュワードには、すでに消化されたペナルティを取り消す権限を与える規則は存在しない」
この裁定により、レッドブルのアイザック・ハジャーは3位を失い、4位へ降着。マクラーレンのオスカー・ピアストリ、レーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドもひとつずつ順位を落とすことになる。
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