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今のF1レギュレーションは悪くないよ! フェラーリ&アウディ代表が主張「DRS時代の方がよっぽど人工的だった」

フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、現行のレギュレーション下でのF1は、DRSがあった昨年までと比べて人工的ではなくなったと主張した。

Charles Leclerc, Ferrari, Lewis Hamilton, Ferrari

 今季から導入された新レギュレーションは、レースが人工的になってしまったとして批判を浴びている。しかしフェラーリのフレデリック・バスール代表は、DRS時代よりも「人工的ではない」と主張する。

 2026年のF1は、エンジンと電動パワーの出力比が均等になった。そのためエネルギーマネジメントの重要性が高まり、戦略によって速い区間と遅い区間が明確に分かれることになり、「ヨーヨーのようなレース」と言われ、揶揄されている。

 昨年までのF1では、ドライバーが一旦オーバーテイクを成功させれば、そのバトルは決着していた。しかし今では、一旦抜かれたとしても、エネルギーマネジメントの戦略が異なれば再び抜き返すこともでき、バトルが長引くことも多くなった。

 その結果2026年のF1ではオーバーテイクの回数が大幅に増えることになった。例えばオーストラリアGPでは、2025年には45回しかオーバーテイクがなかったが、2026年には120回に増えた。

 このことは、一部の人にとっては好ましいモノではないようだ。動きが不自然であり、ホイール・トゥ・ホイールのバトルの価値が失われたと批判する人も多い。その結果、マイアミGPからレギュレーションに微調整が加えられることになった。

 しかしバスール代表は、この批判的な意見には同意していない。曰く、昨年まで使われていたDRS(空気抵抗削減システム)の方が、人工的だったというのだ。このDRSは、前を走るマシンの後方1秒以内を走っている時に使うことができ、空気抵抗を削減してオーバーテイクを成功させることができた。

「正直言って、今季は良いレースができているし、オーバーテイクもたくさんあった。少し人工的だと感じる人もいたみたいだが、私としてはDRSと比べれば人工的じゃないよ」

 そうバスール代表は語った。

「昨年までは、DRSのボタンを押すだけだった。今はエネルギーマネジメントで、ドライバーやチームがそれをコントロールしている。全く人工的ではない。もちろん、微調整したり、適応したりする必要はあるだろうけどね」

「FIAのおかげで、各レースの後にシステム改善について話し合う機会を持つことができた。シーズン中にそうするのは簡単なことではないが、皆で協力して取り組んでいる」

「将来についてはいくつかの選択肢がある。近いうちに様々な選択肢について話し合う時期が来ると思うけど、最初から念頭に置いているのは、エンジンの開発にかかる莫大な予算を削減することだ」

「これはパワーユニット(PU)メーカーのためだけではなく、カスタマーチームのため、そしてF1全体の利益のためでもある。今こそあらゆる可能性について議論できる時期であり、近いうちにそのための時間も確保できるだろう」

 このバスールと同じ意見は、アウディのモータースポーツ責任者であるマッティア・ビノットも語っていたことだ。なお先週金曜日には、来年以降のPU規定が、5月中旬に決定されることも明らかにされた。これによれば、エンジンとエネルギーの比率が、6:4に変更される可能性もある。

「ドライバーたちは現在のフォーマットを楽しんでいるし、過去とは大きく変化していると思う」

 ビノットはそう語った。

「誰もが変化に適応する必要があるが、レースを観戦してもらえば、ファンにとって素晴らしいショーになっているはずだ」

「最初のレースからオーバーテイクや接近戦が繰り広げられた。レギュレーションに大きな乖離があれば、そういうことは起きないだろう。だから私は、現在のフォーマットは素晴らしいフォーマットであると思っているし、F1がイノベーションのためのプラットフォームであり続けるべきだと考えている」

「では将来はどうなるのだろうか? まだ断言するには時期尚早だと思う。確かにFIAとは協議を始めている。今後、F1にとって何が最善かを話し合うことになるだろう」

「しかし私は今のフォーマットについては、それほど否定的な見方はしていない。全体的に見て、良いフォーマットだと思う。過去を振り返ってみると、F1がもっと退屈だった時代もあった。だから全体的に見て、それほど否定的になるべきではないと思う」

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