2026年次世代PUの電気エネルギー不足問題……その対策はエンジン全開率の向上とメルセデスも認める「充電するためにエンジンを作動させる」

2026年からの新F1レギュレーション下のパワーユニットでは、エンジンの全開率を引き上げ、エナジーストアに充電することになるだろうと、メルセデスも認める。

Carlos Sainz, Ferrari SF-23

 メルセデスのパワーユニット(PU)開発責任者であるハイウェル・トーマスは、2026年からの新しいPUレギュレーションでは、加速が必要ではない場面でもエンジンを全開で回し、エナジーストアに充電することになるだろうと語った。

 2026年からは、F1のPUに関するレギュレーションが一新される。使用される燃料が持続可能燃料になるだけではなく、PUで扱う電気パワーの割合が増えることになっている。その割合はエンジンと電力でおおよそ50対50になると見られているが、そうなると1周を走る中で、使う電気エネルギー量が枯渇してしまう可能性があるのではないかと言われている。

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 この問題に対処するため、各PUメーカーは開発を全力で進めているが、パフォーマンスの癖を見つけつつあるようだ。

 そのひとつが、エナジーストア(バッテリー)に充電するために、エンジンの全開率を引き上げることになるということだ。つまり本来ならば必要としない部分でもエンジンで燃料を燃やし、それを電気パワーに変換するというわけである。

 メルセデスのPU開発を率いるトーマスは、エンジンの全開率が上がることについては以前から分かっていたとイギリスGPの際に語った。

「間違いなくそれは大事なことだ」

 そうトーマスは語った。

「ドライバーがトルクを必要としていない時も、バッテリーを充電するためにエンジンを作動させることになる」

「このレギュレーションが考え出された時、そのことが一部になることは十分に分かっていた。そして燃料が持続可能燃料であるため、これ(エンジンの全開率を上げること)がこの問題に対する許容可能で適切なアプローチであると考えられた」

 前述の変更以外にも、2026年からのPUではMGU-Hが廃止される。これらの変更により、その特性は現在のモノとは大きくかけ離れたモノになるだろうとトーマスは語る。

「燃料消費量が減るので、全く異なる燃焼システムになるだろう」

 そうトーマスは説明する。

「圧縮比も変わり、ブースト圧についても変更がある、今のレギュレーションとはことなる制約があるんだ。ある人の目からすれば、その特性は非常によく似ているように見えるかもしれない。しかし私は、全く違うモノになるだろうと確信している」

 なおエンジンの全開率が増えることについては、ホンダの2026年からのPU開発を主導するHRC(ホンダ・レーシング)の角田哲史エンジニアも認めている。

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