ハミルトン、モナコ7位で危機感? 「こうしたレースを繰り返す余裕はウチには無い」とチームに発破
2021年のF1第5戦モナコGPを7位で終えたルイス・ハミルトンは、今後のチャンピオンシップをマックス・フェルスタッペンと争っていく上で、同じ様なレースを繰り返すわけにはいかないと気を引き締めている。

モンテカルロ市街地コースで2年ぶりに行なわれたF1モナコGP。2021年シーズンの伝統の一戦は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが初制覇を果たした。
その一方で、チャンピオンシップ争いにおけるライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)は苦戦。予選で7番手となり、決勝レースではポジションをあげることができず7位フィニッシュが精一杯の結果だった。
決勝レースでメルセデスはハミルトンに早めのピットイン戦略を採用。アンダーカットを狙ったものの、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)を交わすことができず、逆にセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)といったライバルに先行を許してしまった。
ハミルトンが7位となった一方でライバルのフェルスタッペンが優勝を飾ったため、ポイントランキングは逆転。フェルスタッペンが4ポイント差でリードする形になった。
ハミルトンはレース後、フェルスタッペンとレッドブルのマシンの強さから、今後のレースで同じように苦戦する余裕は残されていないと感じていると語った。
「タフな戦いになるだろうね」とハミルトン。
「初めから言ってきたように、彼らはチャンピオンシップを勝てるクルマを手にしている。倒すのはとても難しいだろう」
「今季、僕らはずっと真剣に取り組んできた。バーレーンのように勝てるかどうかのレースも勝ちとってきたんだ。だけどシーズンはまだ終わってないし、先は長い」
「僕らには同じ様な週末を再び過ごす余裕はない。でも今回は完走できて、ファステストラップを含むいくらかのポイントを持ち帰れたのは良かった」
「今週のような苦戦した週末でも、獲得したポイントの積み重ねが最後に役に立ってくれることを願っている」
モナコGPではチームメイトのバルテリ・ボッタスも良い結果を残すことはできなかった。彼は2番手を走行していたものの、タイヤ交換の際にホイールが外れないトラブルが発生。リタイアを選ばざるを得なかった。
レッドブルが1位と4位を獲得したこともあり、メルセデスはモナコGP終了後にコンストラクターズランキングでもレッドブルによる逆転を許してしまっている。
苦しい結果に終わったメルセデスだが、ハミルトンはここからチームがより強くなって立ち直ることができると自信を示した。
「当然ながら今週は素晴らしいレースウィークではなかった。でも僕はそこに囚われているとは感じていないんだ」
ハミルトンはそう語る。
「週末に向けての準備の仕方という点で、もっと上手くやれただろう点は多々ある。今週末、僕らは良い話し合いもできていたけど、必ずしも十分ではない」
「僕らは勝ったり負けたりしているけど、全面的にいい仕事ができているとはいえない。そこを軽視するつもりはないよ」
「ただ落ち込みすぎてもしょうがない。データを確認して、なぜ僕らがこのポジションにいるのか把握しないといけない」
「一度分析をして、数日のうちに話し合うことになるだろう。当然、僕ら全員がチームとして答えを求めているんだ」
「こうした週末を繰り返さないために、皆が全力で取り組んでくれると思っている」
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