F1 モナコGP

ストロールのモナコでのクラッシュは、ホンダエンジンのせい? デ・ラ・ロサは異なる見解「ドライバーが攻めている証拠。ありがたいね」

アストンマーティンのランス・ストロールは、F1モナコGPの決勝レースでクラッシュしたのは、ホンダのエンジンのせいだと主張したが、チームのアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、やや慎重な見方を示す。

Benjamin Vinel

Benjamin Vinel

公開日時: 2026/06/08 22:21

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lance Stroll, Aston Martin F1 Team AMR26

 F1モナコGPの決勝レースで、アストンマーティンのランス・ストロールは最終コーナー”アントニー・ノゲス”でクラッシュ。セーフティカー出動の原因を作った。

 ストロールはこれについて「エンジンに押された」と主張しているが、チームのアンバサダーであり、元F1ドライバーでもあるペドロ・デ・ラ・ロサは、やや異なる見解を示している。

 ストロールはF1モナコGPの決勝レースをミディアムタイヤでスタート。しかし4周を走ったところでピットインし、ソフトタイヤを履いた。

 他のマシンはハードタイヤやミディアムタイヤで苦しむ中、ストロールとそのチームメイトであるフェルナンド・アロンソは、ソフトタイヤでペースを落とすことなく、粘りの走りを見せていた。彼らはそのままチェッカーまで走り切るという戦略だったのだ。

 しかし57周目、ストロールは最終コーナーのブレーキングで減速しきれず、アウト側のテックプロ・バリアに激突した。

 ストロールはこのクラッシュの原因について、パワートレインにあると確信していると語った。

「レース中、ずっとエンジンブレーキに問題があったんだ」

 ストロールはそう語った。

「今シーズンはずっとエンジンブレーキに問題を抱えていて、コーナーによっては後ろから押されたり、あるいは引っ張られたり……とにかく異なる挙動になっていた。そしてクラッシュした周は、まるでアクセルペダルを半分踏んでいるような、そんな感じで僕をウォールに押しつけたんだ」

 ストロールがクラッシュしたまさにその当時、最終コーナーの路面が剥がれ始め、アスファルトから削り取られた砂利がコース上に浮いている状態だった。しかしストロールは、それがクラッシュの原因になったとは考えていない。

「路面が問題だったとは感じていない。ただアクセルペダルが固定されてしまったように、エンジンが僕をウォールに押しつけたんだ」

 アストンマーティンのふたりのドライバーは今季、いずれもドライバビリティの問題について不満を漏らしている。アロンソはそれを「ランダムにシフトダウンしてしまう」と表現することが多い。

 この問題はアストンマーティン自社製のギヤボックスに起因するものとされているが、今季からアストンマーティンのF1マシンに搭載されているホンダ製パワーユニットとの関係もゼロではないだろう。パワートレインを適切に動かすためには、PUとギヤボックスを適切に協調させる必要があるのだ。

 なおレース後にメディアの取材に応じたチームアンバサダーのデ・ラ・ロサは、ストロールのクラッシュは、単に攻めすぎただけである可能性を示唆した。

「ランスがクラッシュしたという事実は、我々のドライバーたちが決して諦めていないということを改めて証明している」

 デ・ラ・ロサはそう語った。

「非常に扱いにくいマシンで、コーナーで減速する局面で週末を通じて苦労していたにも関わらず、両方のドライバーが限界まで攻め続けた。それは本当に素晴らしいことだ」

「レースでは1台のマシンを失った。ただ1台だけだ。しかもそれは、ドライバーたちがどんな困難な状況に直面しても、プッシュし続けていたからだ」

 そう語るデ・ラ・ロサに「エンジンがウォールの僕を押しつけた」というストロールの発言について尋ねると、こう語った。

「減速の段階で一貫性のない挙動が見られる」

 デ・ラ・ロサはそう語った。

「分析がまだ進行中だから、これ以上の詳細は申し上げられない。でもドライバーが限界までプッシュするのを妨げている要因が確かに存在する。そしてドライバーが限界までプッシュした時、減速のプロセスが想定した通りに進まなければ、ウォールに激突してしまう可能性がある。ランスに起きたのはまさにそれだ」

「ホンダと我々は状況をしっかりと分析し、次のレースに向けて様々な解決策、様々なエンジンマップを検討していく。しかしこれは複雑な問題だ。エンジンとギヤボックスは、全体として機能させる必要がある」

「しかも今シーズンは新しいレギュレーション、小型のエンジンに大きなターボチャージャーが搭載されているので、それほど単純な話ではないんだ」

【PR】2026年のF1™︎を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

【PR】2026年のF1™︎を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 【SNS】ライコネンのようにクルーザーでくつろぐフェルスタッペン

次の記事 レッドブル、モナコで発生PUトラブルは「原因を特定済み」次戦に向け交換予定とも明かす

More from

Benjamin Vinel



タイトル獲得目前のアントネッリ、体調不良でメキシコシティGPの木曜メディアデーを欠席。走行初日から復帰予定

F1

F1

メキシコシティGP

12 時間前

タイトル獲得目前のアントネッリ、体調不良でメキシコシティGPの木曜メディアデーを欠席。走行初日から復帰予定



キャデラック、マシントラブル続発も原因把握に苦労? 9回目リタイアのボッタス明かす「学ぶことは多い」

F1

F1

アメリカGP

1 日前

キャデラック、マシントラブル続発も原因把握に苦労? 9回目リタイアのボッタス明かす「学ぶことは多い」



平川亮、ブラウニングら多数のルーキードライバーがF1メキシコシティGPのFP1出走へ。ミニは公式セッション初登場

F1

F1

アメリカGP

2 日前

平川亮、ブラウニングら多数のルーキードライバーがF1メキシコシティGPのFP1出走へ。ミニは公式セッション初登場

More from

ランス ストロール



アメリカGPでアストンマーティンのアロンソ激走。ホンダF1折原エンジニア「エンジンは一貫性を持って機能していた」

F1

F1

アメリカGP

4 日前

アメリカGPでアストンマーティンのアロンソ激走。ホンダF1折原エンジニア「エンジンは一貫性を持って機能していた」



ホンダF1折原エンジニア、アメリカGP初日は「スムーズな1日」決勝に向け、冷却レベルの見極めが鍵に?

F1

F1

アメリカGP

6 日前

ホンダF1折原エンジニア、アメリカGP初日は「スムーズな1日」決勝に向け、冷却レベルの見極めが鍵に?



目指していた結果には届かなかった……ホンダF1折原エンジニア、シンガポールGPを振り返る「ある程度の期待を持って準備してきたが」

F1

F1

シンガポールGP

18 日前

目指していた結果には届かなかった……ホンダF1折原エンジニア、シンガポールGPを振り返る「ある程度の期待を持って準備してきたが」

More from

アストンマーティン



アロンソってすごい……アストンマーティン現場責任者が目撃した特殊な能力「彼にはマシンのダメージを補う才能があるみたいだ」

F1

F1

メキシコシティGP

33 分前

アロンソってすごい……アストンマーティン現場責任者が目撃した特殊な能力「彼にはマシンのダメージを補う才能があるみたいだ」



空気が薄いぞメキシコ。パフォーマンスの鍵はターボ……ホンダF1折原エンジニア「MGU-Hがないので、かなり厳しい。でもホンダに限ったことではない」

F1

F1

メキシコシティGP

5 時間前

空気が薄いぞメキシコ。パフォーマンスの鍵はターボ……ホンダF1折原エンジニア「MGU-Hがないので、かなり厳しい。でもホンダに限ったことではない」



標高2200mのメキシコ……空気が薄い環境でパフォーマンスを発揮できるかが鍵。ホンダF1折原エンジニア「MGU-Hがない今年、ターボがより重要」

F1

F1

メキシコシティGP

3 日前

標高2200mのメキシコ……空気が薄い環境でパフォーマンスを発揮できるかが鍵。ホンダF1折原エンジニア「MGU-Hがない今年、ターボがより重要」

最新ニュース



アロンソってすごい……アストンマーティン現場責任者が目撃した特殊な能力「彼にはマシンのダメージを補う才能があるみたいだ」

F1

F1 F1

メキシコシティGP

33 分前

アロンソってすごい……アストンマーティン現場責任者が目撃した特殊な能力「彼にはマシンのダメージを補う才能があるみたいだ」



初日3番手も小椋藍、納得できず「タイムやポジションはいいが、完全に把握しきれていない」

MotoGP

MGP MotoGP

マレーシアGP

40 分前

初日3番手も小椋藍、納得できず「タイムやポジションはいいが、完全に把握しきれていない」



「これ以上何を期待されているか分からない」ローソン、自身の今季成績に満足。来季シート争いも意識せず

F1

F1 F1

メキシコシティGP

59 分前

「これ以上何を期待されているか分からない」ローソン、自身の今季成績に満足。来季シート争いも意識せず



小径ターボが火を吹く? ラッセル、高地メキシコでフェラーリ有利を予想もルクレールは反論

F1

F1 F1

メキシコシティGP

1 時間前

小径ターボが火を吹く? ラッセル、高地メキシコでフェラーリ有利を予想もルクレールは反論

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録