ストロールのモナコでのクラッシュは、ホンダエンジンのせい? デ・ラ・ロサは異なる見解「ドライバーが攻めている証拠。ありがたいね」
アストンマーティンのランス・ストロールは、F1モナコGPの決勝レースでクラッシュしたのは、ホンダのエンジンのせいだと主張したが、チームのアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、やや慎重な見方を示す。
F1モナコGPの決勝レースで、アストンマーティンのランス・ストロールは最終コーナー”アントニー・ノゲス”でクラッシュ。セーフティカー出動の原因を作った。
ストロールはこれについて「エンジンに押された」と主張しているが、チームのアンバサダーであり、元F1ドライバーでもあるペドロ・デ・ラ・ロサは、やや異なる見解を示している。
ストロールはF1モナコGPの決勝レースをミディアムタイヤでスタート。しかし4周を走ったところでピットインし、ソフトタイヤを履いた。
他のマシンはハードタイヤやミディアムタイヤで苦しむ中、ストロールとそのチームメイトであるフェルナンド・アロンソは、ソフトタイヤでペースを落とすことなく、粘りの走りを見せていた。彼らはそのままチェッカーまで走り切るという戦略だったのだ。
しかし57周目、ストロールは最終コーナーのブレーキングで減速しきれず、アウト側のテックプロ・バリアに激突した。
ストロールはこのクラッシュの原因について、パワートレインにあると確信していると語った。
「レース中、ずっとエンジンブレーキに問題があったんだ」
ストロールはそう語った。
「今シーズンはずっとエンジンブレーキに問題を抱えていて、コーナーによっては後ろから押されたり、あるいは引っ張られたり……とにかく異なる挙動になっていた。そしてクラッシュした周は、まるでアクセルペダルを半分踏んでいるような、そんな感じで僕をウォールに押しつけたんだ」
ストロールがクラッシュしたまさにその当時、最終コーナーの路面が剥がれ始め、アスファルトから削り取られた砂利がコース上に浮いている状態だった。しかしストロールは、それがクラッシュの原因になったとは考えていない。
「路面が問題だったとは感じていない。ただアクセルペダルが固定されてしまったように、エンジンが僕をウォールに押しつけたんだ」
アストンマーティンのふたりのドライバーは今季、いずれもドライバビリティの問題について不満を漏らしている。アロンソはそれを「ランダムにシフトダウンしてしまう」と表現することが多い。
この問題はアストンマーティン自社製のギヤボックスに起因するものとされているが、今季からアストンマーティンのF1マシンに搭載されているホンダ製パワーユニットとの関係もゼロではないだろう。パワートレインを適切に動かすためには、PUとギヤボックスを適切に協調させる必要があるのだ。
なおレース後にメディアの取材に応じたチームアンバサダーのデ・ラ・ロサは、ストロールのクラッシュは、単に攻めすぎただけである可能性を示唆した。
「ランスがクラッシュしたという事実は、我々のドライバーたちが決して諦めていないということを改めて証明している」
デ・ラ・ロサはそう語った。
「非常に扱いにくいマシンで、コーナーで減速する局面で週末を通じて苦労していたにも関わらず、両方のドライバーが限界まで攻め続けた。それは本当に素晴らしいことだ」
「レースでは1台のマシンを失った。ただ1台だけだ。しかもそれは、ドライバーたちがどんな困難な状況に直面しても、プッシュし続けていたからだ」
そう語るデ・ラ・ロサに「エンジンがウォールの僕を押しつけた」というストロールの発言について尋ねると、こう語った。
「減速の段階で一貫性のない挙動が見られる」
デ・ラ・ロサはそう語った。
「分析がまだ進行中だから、これ以上の詳細は申し上げられない。でもドライバーが限界までプッシュするのを妨げている要因が確かに存在する。そしてドライバーが限界までプッシュした時、減速のプロセスが想定した通りに進まなければ、ウォールに激突してしまう可能性がある。ランスに起きたのはまさにそれだ」
「ホンダと我々は状況をしっかりと分析し、次のレースに向けて様々な解決策、様々なエンジンマップを検討していく。しかしこれは複雑な問題だ。エンジンとギヤボックスは、全体として機能させる必要がある」
「しかも今シーズンは新しいレギュレーション、小型のエンジンに大きなターボチャージャーが搭載されているので、それほど単純な話ではないんだ」
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