AIでミハエル・シューマッハーの“架空”インタビュー作成のドイツ誌、編集長が解雇&シューマッハー家に謝罪へ

AIを利用して現在は公に姿を見せていないミハエル・シューマッハーの架空のインタビューを作成したことで批判が殺到していたドイツ週刊誌Die Aktuelle。同誌は編集長を解雇することで幕引きを図っている。

Michael Schumacher, Mercedes

 4月下旬、ドイツの週刊誌Die Aktuelleが、現在は表舞台に姿を表していないミハエル・シューマッハーのインタビューを掲載。そして、この記事は非常に大きな話題となった。

 F1史上最多タイとなる7度のタイトル獲得記録を誇るシューマッハー。2013年のスキー事故後は状態に関しても情報が非公開となっており、公の場に姿を表していない。関係者からコメントが出ることはあれど、インタビューなどが行なわれたことはない。

 そんな中、シューマッハーの“最初のインタビュー”を掲載と見出しを打ったのが前述の週刊誌Die Aktuelleだ。もっとも、実際にシューマッハーにインタビューが行なわれたわけではない。

 彼らは”Character.AI”と呼ばれるAIを用いて、シューマッハーのインタビューらしき文章を作製し、それを雑誌に掲載したのだ。なお雑誌表紙にはホンモノではないことを表すためか、『一見リアルに見える』という一文も添えられていた。

 しかし、こうした行ないにシューマッハー家は憤りを示しており、法的措置も辞さない構えを示した。

 その結果、Die Aktuelleの出版社のファンケは編集長のアン・ホフマンを解雇し、シューマッハー家に謝罪することになった。

Michael Schumacher, Mercedes GP with his wife Corinna Schumacher

Michael Schumacher, Mercedes GP with his wife Corinna Schumacher

Photo by: Mercedes AMG

 ファンケのマネージングディレクターのビアンカ・ポールマンは、声明の中で次のように謝意を示している。

「こうした無意味で誤解を招くような記事は、決して掲載されるべきではなかった」

「これは我々と読者が、ファンケのような出版社に期待するジャーナリズムの水準を、全く満たしていない」

「この記事が公開されたため、直ちに人事上の処分が下ることとなる。Die Aktuelleの編集長であり、同誌のジャーナリズム上の責任を2009年から負ってきたアン・ホフマンは本日付でその職を解かれることとなる」

 前述のように、シューマッハーは公に姿を表していない状況にある。近年で彼の情報を得られたのは、2021年にシューマッハー家の監修を受けてNetflixが制作したドキュメンタリー番組となっている。

 同作品の中で妻のコリーナは、次のように語っていた。

「私達は自宅で一緒に過ごしています。セラピーも行なっていますし、ミハエルが良くなるよう、彼が快適に過ごせるよう、そしてシンプルに私達家族の絆を感じてもらえるよう、できることは全て行なっています」

「私達はミハエルが好きだった、そして今もマイケルが好む方法で、家族としてやっていこうとしています。私達は私達の日々を過ごしているんです」

 
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