ハッキネンとシューマッハーが「最初から最後まで予選が如く攻めた」あの日のF1|2000年サンマリノGP
2000年F1サンマリノGP決勝後、「最初から最後まで予選のようで楽しめた」とレースを制したミハエル・シューマッハーは語っていた。このレースは、給油が行なわれていたこの時代のF1を象徴する一戦であろう。
F1 2000年シーズン第3戦サンマリノGPは、ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)がミカ・ハッキネン(マクラーレン)が激しい争いを繰り広げた一戦だが、特に”給油時代”のF1がいかに緊迫していたかを示す典型例だと言えるだろう。
決勝レースでは、ポールシッターのハッキネンが抜群のスタートを見せた一方で、フロントロウスタートのシューマッハーは大きなホイールスピンを喫した。ハッキネンの僚友デビッド・クルサードが2番手を狙ったが、ノーズを横切る形でかろうじてシューマッハーがポジションを死守した。
クルサードはこの影響で、シューマッハーのチームメイトであったルーベンス・バリチェロに先行を許して3番手を失い、BARのジャック・ビルヌーブが後続集団をリードした。
優勝争いは、ハッキネン対シューマッハーという展開に。ふたりは1度目のピットストップを同じタイミングで行ない、シューマッハーは燃料を多めに搭載した。
エンジンカットの症状を訴えるハッキネンが2度目のピットストップを先に行なう中、ピットインに向けて好ペースで飛ばしたシューマッハーは、ハッキネンの前でコースへ合流することに成功し、首位を奪った。レース後、シューマッハーはピットインに向けた「4周が重要だった」と語っている。
Mika Hakkinen, Mclaren MP4-15 leads at the start
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
Michael Schumacher, Ferrari F1 2000
Photo by: Motorsport Images
ハッキネンは第1スティントで”何らかの金属片”を踏んだことでマシンの前部フロアを損傷し、ペースを落としていた。しかしレース終盤には挽回し、シューマッハーとの差を縮めていった。
シューマッハーはペドロ・ディニス(ザウバー)を周回遅れにするタイミングで交錯しかけたものの、首位を維持。トップ2台が接近した争いを繰り広げ、軍配はシューマッハーに上がった。
ハッキネンはオープニングラップ終わりの首位と2番手のタイム差より近い、1.168秒差で破れ2位。クルサードがバリチェロとのピットストップ勝負で先行し、3位で表彰台を獲得したが、上位2台からは50秒遅れでのフィニッシュとなった。
なお、このレースではバリチェロやビルヌーブに加え、ミカ・サロ(ザウバー)がポイントを獲得している。
Race winner Michael Schumacher, Ferrari F1 2000
Photo by: Motorsport Images
Podium: Race winner Michael Schumacher, Ferrari, second place Mika Hakkinen, McLaren
Photo by: Motorsport Images
シューマッハーはこれで開幕3連勝を飾り、シーズン最終盤の第16戦日本GPで前年度王者ハッキネンからタイトルを奪取している。
レース後、シューマッハーは次のように語っていた。
「エキサイティングなレースだったし、ティフォシもこの結果に満足してくれていると思う!」
「スタートはホイールスピンが大きくて、本当に悪かった。だけどなんとか2位をキープすることができた」
「レースは計画通りだった。ミカがどう動くか分からなかったから、推測するしかなかった。2度目のピットストップ前の4周が決定的な瞬間で、そこで僕はとてもハードにプッシュしたんだ。ただ、今回のコンティションに対しては、適切なタイヤ選択ができていなかったのかもしれない」
「ディニスを抜こうとした時は心配もあった。彼は親切に僕を抜かせてくれようとしたけど、場所が悪くて、危うく彼にぶつかるところだった。それを除けば、レースはとても楽しかった。最初から最後まで、予選みたいだった」
Mika Hakkinen,McLaren MP4/15 Mercedes leads Michael Schumacher, Ferrari F1 2000
Photo by: Charles Coates / Motorsport Images
Mika Hakkinen, Mclaren MP4-15, looks for damage to his car
Photo by: Sutton Images
敗れたハッキネンはレースを次のように振り返った。
「ポイントを獲得できたことは嬉しいけど、僕が勝って然るレースだった。1度目のピットストップ直前にコース上のデブリに接触して、マシンのフロア前部が破損して、その後のレースで走りにくくなった」
「加えて、2度目のピットストップ直前にメインストレートでエンジンが切れて、シューマッハーにタイムを与えることになった。それで彼は2度目のピットストップの後、首位に立てたんだ」
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