マグヌッセン、”追加走行”でテスト2日目トップタイム記録「嬉しいけど、夢中になってはいけない」
バーレーンで行なわれているF1プレシーズンテスト2日目、ハースはセッション終了後に1時間の追加走行を行ない、ケビン・マグヌッセンがトップタイムを上回った。

ハースF1チームは、貨物の到着遅れによりバーレーンのプレシーズンテスト初日午前中の走行に参加できなかった。これに対する救済措置として、ハースは公式セッション時間外での追加走行が許された。
テスト2日目、セッション終了後に1時間追加で走行したケビン・マグヌッセンは、C4タイヤで1分33秒207をマーク。これは、フェラーリのカルロス・サインツJr.がC4タイヤで記録した公式トップタイムである1分33秒532を上回るモノだった。
マグヌッセンは、午後のセッションは順調だったとしながらも、このタイムは何の意味もないと話した。
「公式にはP1ではなかったと思うけどね。最後に良いラップタイムを記録したけど、そんなことに夢中になってちゃだめなんだ。僕は、それが何の意味もないことを知っている」
「それでも、今日は良い1日だった。午後はとても順調で、たくさん走れたし、僕は一度もクルマから降りなかったんだ」
「F1マシンに戻ってくることができて本当にうれしい。またチームと一緒に仕事ができて、本当に嬉しいよ」
世界的な情勢を受けて、タイトルスポンサーのウラルカリやドライバーのニキータ・マゼピンとの契約を解除したハース。激動の日々を過ごした後、さらにテストで残業・早出を強いられており、スタッフたちもかなり疲労していることだろう。
このトップタイムがどんな意味を持つのかと訊かれ、マグヌッセンは「これが大きな意味を持っていると言えたらいいんだけどね」と語った。
「自分のチームがトップに立つというのは、いつだって嬉しいことだし、最下位になるよりは、そうなってほしいと思っているんだ。でも別に……今年のチャンピオンになれると信じているわけではないんだ。F1のプレシーズンテストで最速タイムを記録したところで、F1について少しでも知っている人なら、あまり意味がないことは分かっていると思う」
急きょF1復帰が決まり、いきなり好タイムを記録した形のマグヌッセン。2021年はスポーツカーで一線級の活躍をしていただけに、F1にもすんなり順応できたようだが、首の筋肉には衰えを感じたという。
「体重はほとんど同じなんだ。実際は0.5kg落ちているんだけどね。首の筋肉がそれだけ落ちたんだ。F1を去る前は、トレーニングに明け暮れていた。でも、今回はそうではない。昨年は子供が生まれたしね」
「昨年ドライブしていたクルマには、F1と同じレベルのフィットネスは必要ないんだ。だからといって、トレーニングしていなかったわけじゃないんだ。オフにやっていなかっただけなんだけど、また再開するつもりだよ」
2020年以来のF1ドライブとなったマグヌッセン。当時と今のマシンは大きく異なっている。空力コンセプトもそうだが、マシンの最低重量も大幅に増加している(2020年746kg→2022年798kg)のだ。
しかしマグヌッセンは、2022年のマシンにそれほど悪い感触を覚えなかったという。
「確かに以前のクルマほど軽快ではないけれど、決して遅いレースカーではないんだ。もう少し詳しく知りたい、もっと使いこなしたいと思っているけど、それでも……悪い感じは全くしない」
「少し驚いたよ。かなり良かった。50kg以上も重いんだよね? ちょっと太り過ぎだけと、それだけだ」
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