フェルスタッペン、あえての”教育的”セットアップ。チームに「好きにやらせて、うまくいかないと分からせる必要がある」
マックス・フェルスタッペンは、レッドブルがF1カナダGPでのマシンセッティングに関する自分の希望を聞き入れなかったことを明かした。
Max Verstappen, Red Bull Racing
写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
レッドブルにとって、F1カナダGP予選は困難なものとなった。マックス・フェルスタッペンは最終的にグリッド6番手を獲得したが、それは決して容易な道のりではなかった。
無線で、フェルスタッペンはまずタイヤの温度が上がらないことを報告し、さらに最高速度も出ていないと付け加えた。
「今回の予選セッションでは、理解しがたいことがたくさんある。例えば、最後のラップタイムが突然どこから出てきたのか、僕にもまったく分からない」と、フェルスタッペンはオランダのメディアに対し振り返った。
「セッションを通してトップスピードがほとんどなく、グリップも全然なかったんだ」
フェルスタッペンはライバルたちよりも早い段階でディレート(モーター出力低下)していたように見えたが、レッドブルはいまだに原因を特定できていないという。
「分からない。チームからも情報はなかったし、セッション中に解決できないのは明らかだった」とフェルスタッペンは語った。
しかし問題は、タイヤ温度やトップスピードだけにとどまらなかった。フェルスタッペンは、レッドブルが彼自身は支持していなかった方向性のセットアップを選んでいたことも明かした。
「僕のマシンでは、何か違うことを試したんだ。それはチームが望んだことだった。明らかに、それは期待通りには機能していない。でも時には、チームに好きなようにやらせて、『これはうまくいかない』と自分たちで理解させる必要もあるんだ」
「僕は『もしそれでうまくいくと思うなら、やってみればいい』と言った。そして実際、うまくいかなかった」
「僕はもう何度も指摘してきた。でも時には、彼ら自身に『これはダメだ』と実感させるしかないんだ」
通常であれば、セットアップの方向性においてフェルスタッペンは非常に大きな発言権を持っており、技術陣もその意見を重視する。彼はルーキーではなく、4度のワールドチャンピオンであり豊富な経験を持つドライバーだからだ。
なぜ今週末は普段と違う形になったのか問われると、フェルスタッペンはこう続けた。
「もちろん普段は僕の話をよく聞いてくれる。でも今回は違った。彼らは、それが機能すると確信していたからね」
さらに興味深いのは、チームがそこまで自信を持っていたにもかかわらず、チームメイトのアイザック・ハジャーのマシンには別の選択がなされていた点だ。
「それは僕のマシンで試したかったからだよ。何年もそうしてきた。ドライバーによっては『今のままで十分悪くないから触らないでくれ』と言うこともできる。でも僕は、最初から良いとは感じていなかったし、今もそうだ」
「僕は簡単に満足しない。7位争いじゃなくて、勝利を争いたいんだ」
フェルスタッペンによれば、今回選ばれた方向性が間違っていたことは、今ではチーム内でも明白になっているという。
「明らかだろ? 予選全体がまったく機能していなかった。僕はいつも比較的冷静だけど、これで彼らも『うまくいかない』と分かってくれたはずだ」
今回の経験から学び、今後同じことは繰り返されないだろうかと言われると、彼は最後にこう締めくくった。
「うん、それはかなり明確だと思うよ」
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