「今回、ミディアムでのQ2突破は“意味がない”」メルセデス、予選の戦略について説明
メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1アイフェルGPでルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスをミディアムタイヤでスタートさせることは大きなギャンブルだったと考えており、その結果予選Q2後半にソフトタイヤを履かせたと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ニュルブルクリンクで行なわれたF1アイフェルGPの予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との激しい戦いを制し、メルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがフロントロウを独占した。その予選Q2では、彼らの思惑が見え隠れするシーンがあった。
メルセデスのふたりは当初、ミディアムタイヤを履いてQ2のアタックを行なった。しかしながらセッション終盤にはソフトタイヤを履いてコースインし、タイムを更新した。これで彼らは決勝がドライコンディションとなった場合、このソフトタイヤを履いてスタートすることになる。
ハミルトンは予選後、自分はミディアムタイヤでレースをスタートしたいと考えていたことを明かし、ミディアムでも十分Q3に進むことができるという感触があったものの、チームの指示を信じてタイヤを替えたと語っていた。
この決断に関して、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは次のように語った。
「これについてはチームの中でも話し合われたが、ソフトタイヤでスタートするのが正しいというのは明らかで、ルイスもそれに同意してくれた」
「ミディアムだと、スタートでソフトよりも3〜4mほど出遅れることになる上に、周りのライバルは皆ソフトを履いているからだ」
「だから、大きなリスクを背負ってギャンブルをするのは意味がない。誰もQ2をミディアムで突破しようとしてないことが明らかだったので、(ミディアムスタートを選べば)最初の数周は本当に不利な状況になっていただろう」
今回、ニュルブルクリンクは金曜日の天候が優れず、2度のフリー走行で全く走行をすることができなかった。その影響で、各チームは土曜日午前のFP3に全てのプログラムを詰め込む形になったため、戦略管理の面ではかなり難しいレースになりそうだ。
決勝では寒さ、そして雨も予想されているが、ウルフはレースが展開されるにつれて、メルセデスは状況に適応していくことができるだろうと考えている。
「我々はさじを投げることなく、状況に適応していく。少ないデータの中で作業をして、明日はやっていくうちに学んでいくだろうということを受け入れているんだ」とウルフは語った。
「ほとんどのチームがソフトタイヤがスタートに適したタイヤだと思っているだろうから、あとはそこから1ストップなのか、2ストップになるかだね」
「もちろん、(2スティント目以降で履くのが)ミディアムの方がいいのかハードの方がいいのかは、ロングランのデータがないので何とも言えない。非常にエキサイティングだと思っている」
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