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毎年同じカレンダーじゃつまらない! 往年のF1開催地を復活させる“特別枠”を望む声

F1関係者たちは、新型コロナウイルスのパンデミックによって生まれた普段とは違う開催カレンダーが、ドライバーやファンにとって刺激的であることを知ったようだ。

Jonathan Noble

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公開日時: 2020/09/20 9:10

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Arial view of the circuit

 2020年シーズンのF1は新型コロナウイルスの大流行によって開催カレンダーを大幅に変更せざるを得なくなった。そのおかげと言ってはなんだが、今季は非常にユニークなカレンダーが実現した。

 モンツァ、スパ、シルバーストンといったヨーロッパのお馴染みのコースはカレンダーに残ったが、初開催のムジェロ、そして久しぶりの開催となるイモラ、トルコ、ニュルブルクリンクといったサーキットでのグランプリが、中止となったフライアウェイ戦を埋める形となった。

 先日行なわれたムジェロでのトスカーナGPは、ドライバーやファンからも概ね好意的な感想が聞かれ、来年以降の開催を望む声も多い。これは、F1が毎年同じスケジュールを繰り返すのではなく、新しいイベントをカレンダーに入れることで新鮮な感動をファンに提供できるということを示したと言える。

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 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、こういったドライバーやファンの声からF1は学ぶべきだと考えており、将来的には特別枠のようなものを設けるべきだと提案した。

「F1が様々な場所で開催されるのは素晴らしいことだし、今後もイスタンブールやイモラでの開催が控えている」

 ホーナーはムジェロでの週末を終えて、そう語った。

「このような異なるサーキットでレースをするための“招待枠”のようなものを、各シーズンでいくつか設けるのも良いと思う」

 ウイリアムズのジョージ・ラッセルもこの意見に同意。毎年異なるチャレンジをすることは、F1に関わる全ての人間にとってプラスになるだろうと語った。

「F1がこのチャンスをくれたのは素晴らしいことだよ」

 ムジェロでのレースについて尋ねられたラッセルはそう語った。

「僕たちはもっと頻繁にこういったことをするべきかもしれない。毎年、2回くらい“ジョーカーレース”をやってもいいかもね」

 開催権料が莫大であるという観点から、ムジェロやポルティマオといったサーキットで毎年F1レースを開催するのは現実的ではないが、数年に一度、これらのサーキットがローテーションでレースを開催するというアイデアは、あながち悪いものではないかもしれない。

 現在FIAによって、F1開催可能な“グレード1”のライセンスを獲得しているサーキットは30以上ある。もちろん、今季復活した開催地の中にも、イモラやニュルブルクリンクのようにローテーション開催に適したサーキットもいくつかあるが、その他にもいくつか候補となり得るサーキットがある。今回はその中から4つを挙げる。

■セパン(マレーシア)

Lewis Hamilton, Mercedes-Benz F1 W08  leads at the start of the race

Lewis Hamilton, Mercedes-Benz F1 W08 leads at the start of the race

Photo by: Sutton Images

 2017年までF1が開催されていたセパンは、ドライバーとファンに愛されたサーキットだったが、サーキット側が支払う開催権料とチケット収入の金額が釣り合わず、開催を断念することとなった。ただ、今でも2輪ロードレースのMotoGPは開催されている。

■エストリル(ポルトガル)

Ayrton Senna, Lotus 97T leads at the start

Ayrton Senna, Lotus 97T leads at the start

Photo by: Motorsport Images

 今季はポルティマオでポルトガルGPが復活するが、同GPはこれまで首都リスボンに程近いエストリルで開催されていた。

 F1が開催されていたのは1984年から1996年まで。開催期間こそそれほど長くはなかったが、アイルトン・セナのF1初優勝、ナイジェル・マンセルの失格騒動など、印象的な場面がいくつも生まれた。

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■ヘレス(スペイン)

Michael Schumacher, Ferrari F310B turned into Jacques Villeneuve, Williams FW19 Renault at the Curva Dry Sack

Michael Schumacher, Ferrari F310B turned into Jacques Villeneuve, Williams FW19 Renault at the Curva Dry Sack

Photo by: Motorsport Images

 現在ではMotoGPの開催地として有名なヘレスだが、F1の歴史的な名場面を語る際にもヘレスは何度か登場する。

 初開催となった1986年のレースではナイジェル・マンセルとアイルトン・セナが接近戦を演じ、超僅差のフィニッシュをしたことでも知られており、シーズン最終戦として行なわれた1997年のレースでは、タイトルを争うミハエル・シューマッハーとジャック・ビルヌーブが接触し、シューマッハーに「年間ランキングから除外」という極めて重い裁定が下されたことでも有名だ。

 しかし、この1997年のレースでは、地元の市長が表彰式に予定外の登壇をして水を差すという場面があった。これを受けてFIAは、今後ヘレスでF1を開催しないと決定したのであった。

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■富士(日本)

Robert Kubica, BMW Sauber F1.08

Robert Kubica, BMW Sauber F1.08

Photo by: Sutton Images

 F1日本GPの開催地としては、鈴鹿サーキットが世界的に有名だが、この富士スピードウェイもF1を複数回開催した経験がある。

 1976年の初開催時は、ニキ・ラウダとジェームス・ハントのタイトル決定戦となったことであまりにも有名。1977年を最後にしばらく開催されていなかったが、その後コースが改修され、最新レイアウトで2007年と2008年にレースが行なわれた。

 その後、F1日本GPは鈴鹿と富士の隔年開催となる予定だったが、当時の世界的な金融危機を受けて、サーキットを所有するトヨタは日本GP誘致から手を引くことを決定した。

 

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