2戦連続PPのフェルスタッペン、予選Q2でエンジニアから受けた“お叱り”が自身に火を付けた?
マックス・フェルスタッペンはシュタイアーマルクGPの予選Q2で、そのアプローチについてレッドブルのエンジニアに咎められたことが自身に火を付け、それがポールポジションに繋がったと考えている。


F1第8シュタイアーマルクGPでポールポジションを獲得したのは、前戦フランスGPに続きレッドブルのマックス・フェルスタッペンであった。フェルスタッペンはQ3最初のアタックで1分03秒841という好タイムをマークすると、結果的に誰もそのタイムを上回ることができなかった。
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レッドブルやメルセデスといったトップチームは決勝で少しでも戦略の幅を持たせるために、予選Q2をミディアムタイヤで突破しようとすることがしばしばある。Q3に進出した10名のドライバーは、Q2でベストタイムを記録した際のタイヤで決勝レースをスタートしなければならないからだ。ただフェルスタッペンはフランスGPの際、ミディアムタイヤから再度ソフトタイヤに履き替えたQ3最初のアタックでポテンシャルを引き出すのが難しいと語っていた。
今回の予選でもフェルスタッペンとメルセデスの2台はミディアムでQ2を通過した訳だが、フェルスタッペンはQ3最初のアタックから好タイムをマークし、ポールポジションを手繰り寄せた(もっとも、2回目のアタックで記録した1分03秒919もポールには十分なタイムではあった)。ミディアムからソフトへの切り替えがうまくいったことがポールに繋がったのかと尋ねられたフェルスタッペンは、それとは別の要因があると語った。
フェルスタッペンがその要因にあげたのがQ2での出来事だ。今回のフェルスタッペンのように、Q2でミディアムタイヤを履いてタイムを出したドライバーは、ソフトタイヤ勢に続々とタイムを上回られてQ2敗退となるリスクを回避するため、各車のラストアタックに合わせて念のためソフトタイヤでコースインする。そして様子を伺った後、ソフトでタイム更新をする必要がないと分かればアタックを中断するのだ。ただ、今回フェルスタッペンはターン1でトラフィックに引っかかったこともあって、早々にアクセルを緩めてアタックを中断していたが、これに関してエンジニアのジャンピエロ・ランビアゼに咎められたようだ。
「エンジニアが僕に怒ったのは、僕がソフトで念のためのアタックをしなかったことに腹を立てていたからだと思う」
フェルスタッペンはそう語った。
「僕がピットに戻った時、彼は無線で『ターン1で引っかかったのは分かるけど、それでもタイヤの状態を確かめるためにプッシュを続けるべきだった』と言ったんだ」
「僕はそれに返答しなかったけど、僕は密かに『Q3の最初のアタックではもう少しプッシュしよう』と火が付いていた」
今季3回目、2戦連続でのポールポジションを獲得したことに関して、その手応えを問われたフェルスタッペンは次のように答えた。
「予選では良い感じになっていると思う。少し調整をして、それが良いステップになったようだ。その結果、なんとかタイヤを機能させて、ミディアムでQ2を通過することができた」
「チーム間のギャップは非常に小さいから、あのタイヤでQ2を突破するのは簡単ではなかった。でもなんとかやり遂げた。Q3に関しては1周目がすごく良かったので満足している」
「2回目のアタックは少し良くなかった。集団の一番後ろにつけていたので、タイヤが少し冷え過ぎたと思う。ただ、いずれにしても良い予選だったと思う」
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