F1 オランダGP

ホンダは独特な会社……F1と市販車のプロジェクト間で人材が行き来するのは普通のこと。折原エンジニア語る「強力なPUを開発する体制は整っています」

ホンダF1の折原伸太郎チーフエンジニアは、ホンダの哲学はF1参戦メーカーの中では独特であり、開発スタッフがF1を含めた様々なプロジェクトを行き来する形であると説明する。

Ronald Vording

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編集: 2026/08/18 8:31

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Honda power unit launch

Honda power unit launch

写真:: Honda

 F1の今シーズン開幕戦オーストラリアGPのFIA公式会見に登場したアストンマーティン・ホンダのエイドリアン・ニューウェイ代表は、ホンダのF1パワーユニット(PU)開発チームの陣容が、以前とは全く異なっていることに気付いたのは2025年の11月だったと語り、大きな話題となった。

 これについてホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、motorsport.comの独占インタビューに答えた際、ホンダの全体的な哲学に関連したものであると説明した。

「ホンダは独特な会社です。ですから常に……何と言いますか、スタッフは市販車のプロジェクトと、F1プロジェクトの間を行き来しています」

 折原エンジニアはそう説明した。

「昨年は、新規採用というわけではありませんが、市販車プロジェクト出身の非常に優秀な人材や、レッドブルとのプロジェクトで働いていた人材が多数加わりました」

「ホンダとしての知見を向上させるため、F1プロジェクトでは常に人材育成に力を入れているんです」

 F1で得た知識をホンダ全体で活用することが、この考えの基本的な部分である。社内では”ジョブローテーション”と言われているシステムである。これは市販車だけでなく、様々な最先端技術の開発プロジェクトにも応用されているもので、F1出身のエンジニアがホンダジェットやeVTOL、ロケットの開発プロジェクトにも存在する。

 しかし新たな人材中心のプロジェクト構築には、大きなデメリットもあったようで、開発の初期段階では、F1に関する具体的な経験が不足していたという。

「昨年末の時点で我々の人材の育成レベルは、F1の開発をする上では十分ではなかったかもしれません」

「そして、冬のテストの時にはかなり厳しい局面もありました。でもそういう経験を通じて、スタッフたちは成長しました。F1で仕事をする上で、必要なことをたくさん学んだんです」

「彼らは既に十分な知識と高度なスキルを持っていましたが、F1でどう仕事をすればいいのかという経験を積むことができたと思います」

 今シーズン序盤は、F1での経験が浅いスタッフたちが、F1を戦い抜く上で必要なことに適応していくという、まさに急激な学習期間であった。

 それと同時に、レッドブル時代の経験を持つスタッフも数人呼び戻し、経験とノウハウを補強したと折原エンジニアは語る。そして現在のホンダF1のプロジェクトは、必要なレベルに達していると確信しており、未来に向けて大きな自信を持っている。

「新たなスタッフたちは、冬のテストを通じて貴重な経験を積むことができました。それ以来、人材育成の面で大きな進歩を遂げてきたと考えています」

「そして今では、今後数年間を見据えて、強力なPUと強力なエネルギーマネジメントを開発できる体制が整ったと確信しています」

 折原エンジニアはホンダとして、オランダGPで投入されるアップデート版のPUによって、レースを戦うレベルのパフォーマンスを取り戻し、2027年末から2028年のはじめまでに、F1のトップレベルに返り咲くことを目指していると語っている。

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