アロンソ、将来へ向けた決断は今年の夏に?「今はチームと、現在のことを話している……自分は速いと実感できているよ」
フェルナンド・アロンソは、現時点では将来のことについては全く考えていないとしながらも、夏頃には決断しなければいけないと考えている。
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、今季の夏休み中にも、自身の将来の身の振り方を決めると明かした。
現在44歳のアロンソは、2001年にF1デビューし、途中でWEC(世界耐久選手権)に転向するなどしたものの、今季は参戦23シーズン目を戦っている。これまでの2度のドライバーズタイトルを獲得し、合計32勝。しかし今季は所属チームのアストンマーティンが大いに苦しんでおり、3戦を終えた時点で無得点のまま……ライバルとの差は大きい状態だ。
大ベテランとも言えるアロンソにとっては、この苦境はF1を去るには絶好のタイミングと言えるかもしれない。しかも、アストンマーティンとの契約は今季いっぱいで満了となる。
しかしアロンソは、まだ将来については考えていないと明かす。
「まだ将来のことは考えていないよ」
アロンソはF1マイアミGPの現場でそう語った。
「ローレンス(ストロール/アストンマーティンのチームオーナー)やチームとは、定期的に話し合っている。先週末もモナコで会って、一緒に夕食を摂った」
「でも、将来について深く話し合ったことはない。僕らはあらゆる点で意見が一致している。チームではあるけど、正直に言うと将来のことよりも現在のことについて話し合っていることの方が多いんだ」
「だけど今年の夏頃か、夏が終わった頃には決断を下さなければいけないと思っている。今のところ、まだ自分自身と向き合っては考えていないよ」
Lance Stroll, Aston Martin Racing, Fernando Alonso, Aston Martin Racing
Photo by: Clive Rose / Formula 1 via Getty Images
もしアロンソがF1から離れることを決断すれば、2018年末にマクラーレンを離れた時以来、2度目のF1引退ということになる。この時は2021年にアルピーヌから復帰を果たした。
最終的な決断の鍵となるのは、ライバルたちとの比較だ。アロンソは、他のドライバーたちと比べて明らかに劣っていると認識してしまった状態でF1を去るのは避けたいと考えている。
「後味の悪い形でF1を去るのは、必ずしも最善の選択ではない」
グランプリ最多出場記録(428戦)を持つアロンソはそう付け加えた。
「レースをやめる時は、自分で選べるモノじゃない。自分で選んだのは、ニコ・ロズベルグくらいじゃないか?」
ロズベルグは2016年にチャンピオンを獲得し、その数日後に電撃的にF1引退を決断した。
「選択するのは難しい。僕はとてもリラックスしているし、自分のキャリアにもとても満足している。これまで経験してきたこと、そしてこのスポーツが僕に与えてくれたモノに、とても満足しているんだ」
「これは贈り物みたいなものだ。2021年にF1に復帰して以来、レースを続け、戦える感覚を味わえていることは、まさに贈り物だ。自分が速いと実感できる時に引退したいと思っている」
「みんなに負けて、自分が遅く感じたり、ミスばかりしているような時に引退したくはない。今、自分は100%の力を発揮できているとわかっている。そう感じている時に引退したいと思っている」
しかしアロンソにとって、F1からの引退はモータースポーツからの引退を意味するモノではなさそうだ。これは2018年にF1を離れた後、WECトヨタに加入し、ダカールラリーやデイトナ24時間、そしてインディ500に参戦した2010年代後半の状況によく似ている。
なおインディ500に勝利すれば、アロンソは”世界三大レース(F1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500)完全制覇”を成し遂げることになる。この三冠を達成したのは、歴史上グラハム・ヒルただひとりのみである。
「まずはチームの関係者と話し合って、来年のことを決めたい。でも今は、それについてはとてもリラックスしているよ」
そうアロンソは言う。
「もしF1を続けられるなら、2年目のプロジェクトだ。今年よりも良いシーズンになると思う。もしF1を辞めるなら、別のシリーズで走り続けるだろうね」
「ダカール・ラリーも可能性のひとつだ。いつか耐久レース、F1、ラリーと、国を跨いで勝つことができれば、おそらく前例のないことだろう。それはとても魅力的だよね」
「2週間前にプロトタイプのヴァルキリーをドライブしたんだけど、とても良いフィーリングだった。いつかまたル・マンに出られたらいいよね。F1を引退した後のことは、それほど心配していない。何らかの形でレース活動は続けるつもりだし、将来的にはこのチームと別の役割で関わり続けることになるだろう」
「いずれにしても、今はリラックスしている。F1から引退した後も、何らかの形で活動していくつもりだ」
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