本文へスキップ

オススメ

信頼性問題に苦しむKTM、原因特定にもハードル? エンジン分解の許可を求めるも承認得られず

MotoGP
ドイツGP
信頼性問題に苦しむKTM、原因特定にもハードル? エンジン分解の許可を求めるも承認得られず

F1ドライバーの輩出が日本より少ないカナダ。1997年王者ジャック・ビルヌーブがその理由を語る……“金持ちパパ”の存在も遠因?

F1
カナダGP
F1ドライバーの輩出が日本より少ないカナダ。1997年王者ジャック・ビルヌーブがその理由を語る……“金持ちパパ”の存在も遠因?

【考察】フォーミュラ1はどこへゆく。次期エンジンレギュレーション策定に向け、絡み合う“政治”

F1
【考察】フォーミュラ1はどこへゆく。次期エンジンレギュレーション策定に向け、絡み合う“政治”

奇跡的な回復みせるザルコ、復帰が8月末アラゴンGPに早まるかも?「とても順調に治っている」 

MotoGP
ドイツGP
奇跡的な回復みせるザルコ、復帰が8月末アラゴンGPに早まるかも?「とても順調に治っている」 

それがF1ドライバーを目指すということ。リアム・ローソンが家族に強いた“犠牲”を語る「おそらく一生かかっても恩を返しきれない」

F1
オーストリアGP
それがF1ドライバーを目指すということ。リアム・ローソンが家族に強いた“犠牲”を語る「おそらく一生かかっても恩を返しきれない」

チームスズキCNチャレンジ、雨の鈴鹿8耐でも手応え。サステナブル技術の進化示し、24時間レースも視野に

FIM Endurance
Suzuka 8 Hours
チームスズキCNチャレンジ、雨の鈴鹿8耐でも手応え。サステナブル技術の進化示し、24時間レースも視野に

F1はもっとAIを使わなきゃ! シュタイナー、イギリスGPのSCフィニッシュ再発を避けるため、常設スチュワード設置と合わせて提案

F1
イギリスGP
F1はもっとAIを使わなきゃ! シュタイナー、イギリスGPのSCフィニッシュ再発を避けるため、常設スチュワード設置と合わせて提案

カル・クラッチロー、母国戦イギリスGPに参戦へ。ザルコ代役はこれで6戦目

MotoGP
イギリスGP
カル・クラッチロー、母国戦イギリスGPに参戦へ。ザルコ代役はこれで6戦目

F1メカ解説|マクラーレン、”くるりんぱ”リヤウイングの実走行テストを延期。オーストリアGPで使うのを断念……貴重な走行機会を失うわけにはいかない

マクラーレンは、F1オーストリアGPに”くるりんぱ”リヤウイングを持ち込んだものの、フリー走行で試すことを中止した。実際に登場するのは、早くてもベルギーGPということになるだろう。

Mclaren technical detail

 motorsport.comが入手した情報によれば、マクラーレンは新型の回転式リヤウイングをオーストリアGPの初日フリー走行で実験的に使用する予定だったものの、これを中止。次戦以降まで延期する決定を下したようだ。

 マクラーレンはフェラーリの”マカレナ”などと呼ばれる回転式リヤウイングにヒントを得て、新たなリヤウイングを開発した。これはオーストリアGPに持ち込まれ、金曜フリー走行でランド・ノリスのマシンに搭載し、その動作と効果を確認する予定だった。しかしチームは、実際にコースを走ってテストする前に、このコンポーネントにはさらなる開発が必要だと判断したようだ。もしコース上を走り、問題が生じた場合には、貴重な走行時間を失うことになってしまうからだ。

 マカレナウイングはフェラーリが最初に採用。その後レッドブルも同様のコンセプトを開発し、少し遅れて実戦投入した。

 通常リヤのアクティブエアロは、フラップが少し持ち上げられることでメインプレーンとの間に隙間を作り、空気抵抗を減らす。しかしこのマカレナウイングはフラップが回転し、上下逆さまになる。

 このマカレナウイングの方が、通常の開くタイプのアクティブエアロよりも空気抵抗を低減する効果が高いとされている。しかしレースで使うのに耐えうる堅牢性を確保するためには、多大な開発時間を要する。また回転という動きの各段階で、マシンにどんな影響を与えるかということも、しっかりと把握しなければいけない。フラップが回転するということは、その角度の変わり方が急激であるということを意味する。それはタイヤにかかる負荷やダウンフォースレベルの変化が、DRSを含めたこれまでのリヤウイングとは大きく異なる可能性が高い。

「調整が必要だし、ちゃんと機能するようにしなければいけない。数レース後には本格的に導入できると思う」

 ノリスはオーストリアGPの木曜日にそう語った。当時の彼はまだ、金曜日フリー走行でマカレナウイングを試す予定だった。

「チームができる限り早く前進しようと努力しているのは、とても素晴らしいことだ。簡単なプロジェクトではない。こういう複雑なウイングを理解するには時間がかかる」

「でもクールだし、革新的で見ていて楽しい。シーズン初めにフェラーリがやったことは、本当に素晴らしかった。ルールやレギュレーションを理解し、その文言を理解している人が、どうやってこれらの制約を回避していくのか、本当に驚きだよ」

「こういうコンセプトを生み出せるっていうことこそが、F1を特別なモノにしているんだと思う。3ヵ月前に手に入れられていたらよかったのにね」

 新しいパーツを研究開発し、そして製造するまでには、長い時間がかかる。シーズン序盤に他チームが採用した革新的な技術に”刺激を受けた”としても、それに追従するには時間がかかるのだ。そういうパーツは、ようやく日の目を見る時期に差し掛かりつつある。そしてこういうコンポーネントに関しては、F1には予算上限を制限するレギュレーションがあるため、リスクと得られるアドバンテージのバランスを考える必要がある。

 マクラーレンが実物を開発し、持ち込んだということは、この試みには成功させるだけの価値があるということを確信しているからであるのは間違いない。しかしコンストラクターズランキングのことを考えると、リスクが存在することも承知しておかなければいけない。

 しかも今回のリヤウイングが、マシンのパフォーマンス向上に貢献するとしても、現代のF1では、ひとつのパーツを変えただけで一気にラップタイムが0.5秒も速くなるような、そんな魔法のようなモノは存在しない。そういう状況では、フリー走行での走行時時間を失うことの方が大きな損失だ。

 実際マカレナウイングを使わなかったにもかかわらず、ノリスはオーストリアGPのFP1で油圧漏れに見舞われ、走行時間を失うことになった。

 なお本来ならばマクラーレンとしては、次のイギリスGPで改めてマカレナウイングを試したいはずだ。しかしイギリスGPはスプリントフォーマット。フリー走行は1回しかない。

 それを考えれば、マクラーレン式のマカレナウイングがイギリスGPで使われることはなく、おそらくその次のベルギーGPで試験的に使われることになるはずだ。

関連ニュース:
 
前の記事 何かとゴタゴタしている“救済措置”ADUO。結果未公表なのにアウディとフェラーリがアップデートしているのはなぜ? 様々な疑問に迫る
次の記事 フェラーリ、連勝は厳しいか? オーストリア初日は苦戦「4本のタイヤ全てが滑っている」とルクレール

最新ニュース