最下位脱出目指すウイリアムズF1、2023年型マシンFW45の改善幅は「嬉しい驚き」
ウイリアムズF1は2023年シーズン開幕から昨年よりも大きく改善している姿を見せた。チーム側としても、アストンマーチンに次いで改善されたマシンとしてスタートできたことは、嬉しい驚きだったようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ウイリアムズは、F1 2023年シーズンにおいて昨年からの進歩が大きかったチームのひとつだと見られているが、チームとしてもこれは嬉しい驚きだったという。
ウイリアムズは近年最下位争いの常連となっており、チーム自体も創業家から離れていた。2022年シーズンも最下位に終わったチームからは、昨年末にチーム代表やテクニカルディレクターが離脱し、新体制となって2023年を迎えてきた。
そして技術陣の編成が必要となっていたことなどからも、2023年シーズンのウイリアムズの戦闘力に関してはなかなか好結果は望めない状況だった。
しかしバーレーンでの開幕戦で、ウイリアムズはサプライズを見せた。アレクサンダー・アルボンが予選でQ2に進み、決勝レースでは10位入賞を果たしたのだ。
絶対的な戦闘力では、ウイリアムズはまだ最下位争いのチームではある。しかし前述のようなチーム内の状況なども鑑みると、今年のマシンFW45が発揮しているペースは嬉しい驚きとなっている。
「ああ、我々は昨年よりも良くなっていると思ってテストを終えたが、依然として最も遅いマシンのひとつかもしれないと思っていた」
ウイリアムズの車両ダイナミクス責任者であるデイブ・ロブソンは、FW45の初期ペースが驚きだったかと聞かれるとそう答えた。
Alex Albon, Williams FW45
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
「バーレーンは全体的にちょっと驚きだった。(第2戦の)ジェッダは、我々により合致したコースだったのもあって、驚きは少なかったかもしれないね」
「しかしまだ始まったばかりだ。見る分にはみんなセッションごとに浮き沈みがあるし、予選でもチームメイト同士で差があったりしているし、まだ今は序盤も序盤だ」
「しかし全体的に上手く進んでいる。バーレーンは嬉しいサプライズだったし、これが長く続けば良いと思っているよ」
ロブソンはFW45が昨年のマシンから大きく進歩したと考えており、目標は昨年マシンFW44の抱えていた“一芸特化”をどうにかすることだったと話した。
ウイリアムズのFW44はダウンフォースを欠く一方で、空気抵抗が少ない特性からモンツァのような直線パフォーマンスが重視されるサーキットで力を発揮していた。実際、昨年のモンツァ戦ではアルボンの代役参戦だったニック・デ・フリーズがいきなり9位入賞を果たしている。
「我々も昨年のクルマを作った時、いくつか弱点があることは理解していた。そして、良い進歩があった」と、ロブソンは言う。
「昨年から今年にかけて、我々はその弱点に取り組んできた。パフォーマンスの面でもしっかりと前進できていると思う」
「FW44でもかなりの改善があった。昨年の開幕では明らかに不足していたが、改善していった」
「そして今シーズンの開幕に向け、我々はさらに前進できたと思う。もちろん、まだふたつのサーキットを走っただけに過ぎない。そのため改善があまり示されないコースが出てくるだろうとも思っているんだ」
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