フォーミュラE 東京E-Prix レース1
暑い暑い東京にフォーミュラEがやってくる……前戦初優勝のヤマハ&ディ・グラッシ「バッテリー使用制限が低いので、ハードウェア的には少し楽なはず」
フォーミュラE東京E-Prixを前に、母国凱旋レースを迎えるヤマハが会見を開き、意気込みを語った。今季限りでFE引退を発表済みのルーカス・ディ・グラッシにとっては、東京で最後のレースとなる。
田中 健一
編集: 2026/07/25 1:29
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Lucas di Grassi, Yasunori Umeda, Lola-Yamaha ABT
写真:: Motorsport.com / Japan
いよいよ今週末に迫ったフォーミュラEの東京E-Prix。開幕を前にヤマハがプレスカンファレンスを開催し、ドライバーのルーカス・ディ・グラッシと共に意気込みを語った。
前戦上海E-Prixでは、ディ・グラッシのドライビングにより、待望の初優勝を飾ったローラ-ヤマハ・アプト。チーム、ドライバーともモチベーションは最高潮の状態で、東京E-Prixに挑む。
東京E-Prixはもちろん、ヤマハにとっては母国凱旋レースということになる。しかもディ・グラッシは今季限りでフォーミュラEから引退することを表明しており、これが東京で走る最後のフォーミュラEということにもなる。
「目標は明確だ。ベストを尽くすことだよ。毎週末、あらゆることを最適化し、ポイント獲得を目指して臨んでいる」
ディ・グラッシはそう語った。
「現時点では、良い走りをしてもポイントを獲得できるかどうかというところが、現実的な目標になると思う。でも雨が降ったりして、表彰台や優勝を狙えるチャンスがあれば、リスクを冒してでも挑戦するつもりだ」
それが前回の上海での勝利に繋がったわけだ。
「昨年も東京では速かった。だから、マシンのパフォーマンスは良いだろうし、良い結果を残すことができるチャンスは十分にあると思っているよ」
「東京での最後のレースになるというのは、興奮しつつも、少し寂しい気持ちもある。とはいえ、来年も必ずここに来るよ。レースには出ないけど、ヤマハのチームをサポートできればと思っているし、今後もフォーミュラEをサポートし続けるつもりだ」
「東京は世界で一番好きな街のひとつだし、日本のメーカーにとっても重要なレースだろう。来シーズンからはタイヤがブリヂストンになる。だから、東京のレースはさらに重要になるだろう」
「でも今は、とにかく良い結果を残すことに集中している。そうすれば、あとのことは自然についてくると思う。あ、もちろんお寿司を食べるのも楽しみだよ」
チームに帯同するヤマハの梅田泰宜エンジニア(フォーミュラE開発グループリーダー)も、東京での好結果を期待していると語った。
「東京E-Prixはヤマハにとって母国ラウンドです。上海で好調な走りを見せられたので、チームメンバーの自信とモチベーションが確実に高まりました」
「チームとルーカスは、東京戦に向けて数多くのシミュレータ作業を行ない、ハードワークを重ねてきてくれました。ですから、東京でのレースはきっと素晴らしいモノになると思います」
「日本の皆さんには本当に多くの応援をいただき、感謝しています」
梅田エンジニアがそう語ると、ディ・グラッシも感謝の言葉を述べた。
「本当に日本のファンの皆さんからの応援、ありがとうございます」
「上海で優勝した時も、SNSで本当にたくさんの応援メッセージをいただきました。今週末のレースはぜひサーキットに来ていただいて、僕らのチームを応援してくれればありがたいです。そして、ヤマハの皆さんの尽力にも感謝しています。ここでも良い結果を残せるように頑張ります」
しかし東京は暑い。梅雨が明けると、連日猛暑が続いている。ドライバーとしてはこの暑さは大丈夫か? 会見前には、「こんなに暑いのに、日本の人は短パン履かないんだね??」と驚いていたディ・グラッシはこう語った。
「中国の三亜もすごく暑かった。その前にも、同じように暑いレースがあったよ」
そうディ・グラッシは語る。
「でも良い点は、東京はナイトレースだということだ。しかもバッテリーはフルには使わない」
フォーミュラEでは、バッテリーのフル充電の量は38.5kWhであるが、東京はそのコース特性から、最大34kWhに制限される。バッテリーをフルに使わなくていいということは、ハードウェアとしては間違いなく楽になるはずだ。
「しかしドライバーにとっては非常に暑い。大量の汗をかくだろう。45分のレースで、少なくとも2〜3リットルは汗をかくだろうね。だから日中ならば、十分な水分と電解質を摂取する必要がある。飲みすぎてはトイレに行きたくなるし、少なすぎてもいけない。適度な水分補給が必要だと思う」
「でもまあ、大丈夫だと思うよ」
ディ・グラッシが言うように、ハードウェアには問題ないのか? 梅田エンジニアがこう語る。
「先ほど天気予報を見ていたんですが、週末は今日(7月22日)よりは少し涼しくなるみたいですね」
「ルーカスも言ってくれたように、(バッテリーの使用量上限が少なくなっているので)パワートレインに関しては少しばかりストレスが軽減されると思います。でも、バッテリーの温度には注意を払わなければいけないと思います」
「そして我々は、フロントのパワートレインの温度には苦労しています。ですから、戦略とレースシミュレーションに関してダブルチェックしなければいけないと思っています」
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