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ローラ・ヤマハが初勝利! ディ・グラッシが19番グリッドから大逆転優勝|フォーミュラE第13戦上海E-Prix

フォーミュラE第13戦上海E-Prixで、ローラ・ヤマハのルーカス・ディ・グラッシが優勝を果たした。

Lucas Di Grassi, Lola-Yamaha

Lucas Di Grassi, Lola-Yamaha

 ダブルヘッダーの2戦目、フォーミュラE第13戦上海E-Prix決勝は、19番グリッドからスタートしたローラ-ヤマハ・アプトのルーカス・ディ・グラッシが、大逆転でチームに初勝利をもたらした。

 舞台は上海国際サーキット。F1でもお馴染みのコースをショートカットする1周3kmほどのレイアウトだ。

 予選はウエットコンディションから徐々に路面が乾いていくという難しいコンディション。前日にポールポジションを獲得したポルシェのパスカル・ウェーレインも、路面コンディションに合わせきれず3番グリッド。日産のオリバー・ローランドは第12戦では良いところなしだったが、この日は4番グリッドを手にした。

 ポールポジション争いのデュエルズ決勝はフェリペ・ドルゴビッチ(アンドレッティ)とテイラー・バーナード(DSペンスキー)の若手対決。ここでバーナードを下したドルゴビッチが、初ポールポジションを獲得した。

 なお、ウェーレインに3ポイント差でポイントリーダーとなっているミッチ・エバンス(ジャガー)は12番グリッドからスタートするはずだったが、マシントラブルでグリッドにも並べずレースを終えることになった。

 前日の第12戦は、途中から雨が降り出したが、第13戦はスタート前から路面が濡れている状態。またピットで急速充電を行なうピットブーストがなく、2周短い27周のレース距離となっている点でも異なる。

 ウエットコンディションのため、セーフティカー(SC)先導で静かにレースが開始。4周目にSCが外れ、各車がグリッドで停止して、スタンディングスタートが切られた。

 するとバーナードをはじめ、数台がいきなりアタックモードを起動。実質1周目からアタックモードを使うという珍しい戦略を選んだ。アタックモードで4輪駆動化する恩恵はウエットコンディションでは大きく、バーナードは5周目にトップに浮上。他上位勢も相次いでアタックモードを使い始めたが、ローランドはこの流れに乗らず10番手まで後退した。

 ウェーレインはウエットコンディションに合わせたセッティングを施しているのか、水を得た魚のように素晴らしいペースを発揮。トップに躍り出ると後続に対して一気に2秒以上のリードを築いた。チームメイトのニコ・ミューラーも2番手につけ、アンドレッティのドルゴビッチ、ジェイク・デニスが3、4番手となったことでポルシェパワートレインのマシンがトップ4を占めた。

 ミュラーがウェーレインに追いつき、ポルシェがワンツー体制でラップを消化していく。アタックモードを使ったマシンがポジションを上げていく以外は動きが少ない時間帯が続いたが、20周を過ぎると徐々に動きが出始めた。路面が乾いてきたことで、各車の力関係が変化してきたのだ。

 アンドレッティ勢が後退し、3~4番手にエンヴィジョン勢が浮上する中、ミュラーは2度目のアタックモードを使用。後続とのギャップがあったことから、ポジションを維持できるかと思われたが、エンヴィジョンのジョエル・エリクソンがミュラーを攻略すると、勢いそのままウェーレインもパス。首位に浮上した。

 また後方では、レース前半はエネルギーを節約していたディ・グラッシが一気にポジションアップ。12周目の時点では最後尾19番手だったが、21周目には13番手までポジションを上げ、ようやく最初のアタックモードを使用。23周目には5番手まで浮上した。

 チームメイトのゼイン・マローニがメインストレートでストップするのを尻目に、ディ・グラッシはウェーレインをオーバーテイクし、3番手に。その直後にFCY(フルコースイエロー)が出された。

 このタイミングで、首位のエリクソンは起動中だったアタックモードを3分ほど残していたが、これが台無しに。ディ・グラッシと同様に後方から追い上げてきたジャン-エリック・ベルニュ(シトロエン)もアタックモード起動中であり、1分半のほどが無駄になった。このFCY中にローランドはピットイン。タイヤを交換した。

 一方のディ・グラッシは、4分アタックモードを使わずに残していた。そして3番手でリスタートを迎えると、26周目にすぐさまアタックモードを起動。前のマシンを追った。

 ディ・グラッシは27周目にエリクソンを捉えると、そのエリクソンを交わしたベルニュはすぐ目の前。ファイナルラップに入るメインストレートで並びかけると、ターン1のアウト側から前に出てトップを奪取した。

 電池残量面でもアタックモードの残り時間でも余裕を残していたディ・グラッシは、そのまま逃げ切りトップチェッカー。今季限りで引退を決めているディ・グラッシが、4シーズンぶりの優勝を見事な大逆転で飾った。

 2位のベルニュは18番グリッド、3位のエリクソンは17番グリッドと後方から追い上げたが、これはドライとウエット、どちらに合わせたマシンで走ったかが大きかったのだろう。SCスタートとなるほどのウエット路面の中で、ドライ仕様のマシンを走らせたギャンブルが実った形だ。

 雨用セッティングで、終盤は苦しいレースとなったウェーレインは表彰台は逃したものの、4位フィニッシュを果たしポイントリーダーに浮上。リタイアしたエバンスが9ポイント差のランキング2番手に後退した。

 終盤にタイヤを交換しアタックモードを使って追い上げた、日産のローランドは8位フィニッシュし、27ポイント差の同3番手。自身にとっても相性の良いチームの地元レースである東京E-Prixでタイトル争いの流れを引き戻すことを狙う。

レース

全スタッツ
 
順位 ドライバー # Laps タイム 前車との差 平均速度 ポイント リタイア原因
1 Brazil ルーカス ディ・グラッシ LOLA YAMAHA ABT FORMULA E TEAM 11 28

40'43.390

    25  
2 France ジャン-エリック ベルニュ Citroën Racing 25 28

+0.565

40'43.955

0.565   18  
3 Sweden Joel Eriksson エンヴィジョン・レーシング 14 28

+2.903

40'46.293

2.338   15  
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