フォーミュラE 東京E-Prix レース1
フォーミュラEドライバーなら、“充電ゲー”の26年型F1で速いのでは? そう甘くはないと現役FE戦士たち「まだまだ全然別物だよ」
フォーミュラEの参戦ドライバーたちは、電気エネルギーのマネジメントが重要になった今季のF1に参戦したとしても、フォーミュラEの経験が優位に働くとは考えていない。
戎井健一郎
公開日時: 2026/08/05 11:23
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

写真:: Joe Portlock / Getty Images
電動エネルギーの出力比率が高まり、これまで以上に“電気”の扱いが重要になった2026年シーズンのF1。そこで素朴かつ安直な疑問が思い浮かぶ。フォーミュラEのドライバーが今のF1に乗ればどうなるのか、と。
フォーミュラEは完全電動のマシンで競われるのに対し、F1はエンジン50%、電気50%の割合で出力を発生する“パワーユニット”を搭載するハイブリッドマシン。車体もタイヤも大きく異なるので両者を単純比較することは当然できない。ただ、今年のF1は電気エネルギーをいかに効率良く回生(充電)して、それをいかにデプロイ(使用)するかが勝敗の鍵を握っている。そしてそんな“エネルギーマネジメント”の勝負をこれまでずっとやってきたのが、フォーミュラEのドライバーたちなのだ。
2020-2021シーズンのフォーミュラEチャンピオンで、今季もマヒンドラからフォーミュラEに参戦、東京E-Prixでは勝利も収めたニック・デ・フリーズは、F1参戦経験があるだけでなく、今季はマクラーレンのテストドライバー兼シミュレータドライバーを務めている。つまり、2026年からの現行規則F1マシンの挙動を知る数少ないフォーミュラEドライバーのひとりなのだ。
そんなデ・フリーズに、フォーミュラEドライバーは現行のF1マシンをうまく乗りこなせるのではないかと尋ねると、こう語った。
「F1でバッテリーの重要性が高まっていることはその通りだ。ある意味、F1の技術規則はWEC(世界耐久選手権)やフォーミュラEでやっていることを取り入れている部分もある」
「でもF1はモータースポーツの頂点であり、これまでの歴史を振り返っても、モータースポーツにおける世界最高のドライバーたちがF1でレースをしている。だから彼らはすぐに適応したし、それこそ彼らがあそこにいる理由だ」
「だからフォーミュラEでの経験があればF1で速く走れると言うつもりはない。まだまだF1とフォーミュラEは別物だ。ただ、WECやフォーミュラEから取り入れられた技術的要素は確かに存在する」
F1チームと関わりを持つ現役フォーミュラEドライバーがもうひとり。2022-2023シーズンのシリーズチャンピオン、ジェイク・デニス(アンドレッティ)だ。彼は実はレッドブル・レーシングで開発ドライバーを務めており、シミュレータで現行F1マシンを体感しているのだ。
ジェイク・デニス(左)
写真: Takashi Aoyama / LAT Images via Getty Images
そんなデニスに同じ質問を向けると、彼も「そうは言っても、(F1とフォーミュラE)はまだまだ全然別物」と話す。特に、フォーミュラEのタイヤはF1のスリックタイヤとは違い、全天候対応の溝付きタイヤ。その時点で大きな違いがある。
「フォーミュラEのマシンとF1のマシンはかなり違いがある。F1はかなりグリップするけど、フォーミュラEは真逆なんだ。それでいて、エネルギーマネジメントの方ではフォーミュラEがかなり先を行っている。だから比較するのは難しいね」
なおフォーミュラEは来シーズンからGEN4と呼ばれる新世代車両を投入予定。常時4輪駆動でパワーも従来の1.7倍と大きく性能アップし、その速さはF1に近付くとも言われる。ただタイヤに関しては将来的なスリック化が検討されているとはいえ、来季も引き続き溝付きタイヤが使われる予定で、サプライヤーはブリヂストンが務める。
関連ニュース:
フォーミュラEまさにカオスな結末! クラッシュ車両がコースを塞ぎ赤旗中断。優勝デ・フリーズとキャシディふたりの”ニック”が表彰台に|フォーミュラE第15戦東京E-Prix
フォーミュラEJuju、大雨の東京でフォーミュラE車両をデモラン「すごく光栄」……“F1並に速い”と言われる次期GEN4車両のドライブにも意欲
フォーミュラE日本語だってお手のもの。フォーミュラE参戦の元レッドブル育成マルティ、日本の文化とアニメへの愛を語る
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 【コラム】東京フォーミュラEは”夜遊び”にはまだ足りない……しかし今後に期待。FE創設者「日本でのレースに投資する。ファンの皆さんのためにも」
次の記事 東京の街を駆けるフォーミュラE、来季はパワー大幅増の“モンスター”に。しかしドライバーたちは楽観視「コースに少し変更を加えるだけでいい」
More from
戎井健一郎

プレリュード3連勝の裏で、100kgハンデの王者au TOM’Sが4位ゲット。坪井は“給油リスの戦い方”も会得……「計算通りになった」
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
21 分前
プレリュード3連勝の裏で、100kgハンデの王者au TOM’Sが4位ゲット。坪井は“給油リスの戦い方”も会得……「計算通りになった」

スバル、新パッケージのBRZでようやく掴んだ初入賞「ホッとしました。もう一度みんなと優勝目指して頑張りたい」と山内
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
1 時間前
スバル、新パッケージのBRZでようやく掴んだ初入賞「ホッとしました。もう一度みんなと優勝目指して頑張りたい」と山内

苦しむ日産GT500、5レース終えNISMOのランキング9番手が最上位に。「僕たちは他陣営に置いていかれてしまっている」と高星明誠
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
2 時間前
苦しむ日産GT500、5レース終えNISMOのランキング9番手が最上位に。「僕たちは他陣営に置いていかれてしまっている」と高星明誠
最新ニュース

ペドロ・アコスタ、KTM母国戦で待ちわびた最高峰クラス初優勝! 復帰初戦の小椋藍が表彰台目前の4位|MotoGPオーストリアGP決勝
MotoGP
MGP MotoGP
オーストリアGP
4 分前
ペドロ・アコスタ、KTM母国戦で待ちわびた最高峰クラス初優勝! 復帰初戦の小椋藍が表彰台目前の4位|MotoGPオーストリアGP決勝

プレリュード3連勝の裏で、100kgハンデの王者au TOM’Sが4位ゲット。坪井は“給油リスの戦い方”も会得……「計算通りになった」
スーパーGT
SGT スーパーGT
第6戦:SUGO
21 分前
プレリュード3連勝の裏で、100kgハンデの王者au TOM’Sが4位ゲット。坪井は“給油リスの戦い方”も会得……「計算通りになった」

燃費との戦いだった……牧野任祐、SUGOで3位表彰台「36号車auトムスの前でフィニッシュできたのは良かった」
スーパーGT
SGT スーパーGT
第6戦:SUGO
1 時間前
燃費との戦いだった……牧野任祐、SUGOで3位表彰台「36号車auトムスの前でフィニッシュできたのは良かった」

スバル、新パッケージのBRZでようやく掴んだ初入賞「ホッとしました。もう一度みんなと優勝目指して頑張りたい」と山内
スーパーGT
SGT スーパーGT
第6戦:SUGO
1 時間前
スバル、新パッケージのBRZでようやく掴んだ初入賞「ホッとしました。もう一度みんなと優勝目指して頑張りたい」と山内
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録