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道民は焼肉奉行が許せない!? 一番のオススメは意外や意外のピザ……大湯都史樹が地元・北海道を語り尽くす【連載:レーサーふるさと自慢】

国内で活躍するレーシングドライバー達に、自らの地元の魅力、おすすめスポット、地元民しか知らない豆知識などを語ってもらう本企画。第1回目は、大湯都史樹が北海道について熱弁した。

Toshiki Oyu, TGM Grand Prix

Toshiki Oyu, TGM Grand Prix

Masahide Kamio

 人にはそれぞれ、生まれ育った故郷がある。それはモータースポーツを戦うレーシングドライバーも同じだ。

 小さな島国である日本には47の都道府県があり、それぞれに様々な文化や風土が根付いている。その中には、実際に生活してみないと知りえないようなものもたくさんある。

 国内のトップカテゴリーで戦うレーシングドライバーたちも、様々な都道府県で生まれ育ち、この舞台へとたどり着いた。そんな彼らに“ふるさと自慢”をしてもらい、各都道府県の魅力や意外な豆知識について語ってもらおう、というのが本企画の趣旨だ。

 記念すべき第1回として話を聞いたのが、大湯都史樹。北海道・札幌市出身の道産子レーサーである大湯は、スーパーフォーミュラ、そしてスーパーGTのGT500と、国内最高峰カテゴリーに参戦中だ。

 日本屈指の観光地であり、食や自然などを中心にたくさんの名物がある北海道。こういった類いの話は“出尽くしている”感すらあるが……。インタビューでは大湯ならではの目線でのエピソードも多々飛び出した。


——それではよろしくお願いします。北海道にはいつ頃まで住んでいたのですか?

「住んでたのは高校1年生までですね。SRS(鈴鹿サーキットレーシングスクール)を受けるタイミングで地元を離れ、鈴鹿に住みました。それまでは普通の高校に通っていましたが、(レース活動で)出席できないことも多くなっていたので、通信制に切り替えました」

——北海道には16年ほどいたということですね。ズバリ、北海道の魅力はどこだと思いますか?

「まず食べものですよね。とにかく素材がおいしい。野菜おいしい、じゃがいもおいしい……それも野菜か(笑)。あとお魚とかも有名ですが、個人的にご飯でオススメなのは、イタリアンですね」

——イタリアンですか? 去年の日本GP前には「(角田)裕毅を日本の美味しいイタリアンに連れて行きたい」と言っていましたが、イタリアンがお好きなんですか?

「イタリアンそんなに行くというわけではなくて、オールマイティなんですけどね。イタリアンがオススメです。チーズがおいしいのと、ワインもおいしいので。あとピザもですね。(おいしさの理由は)なんなんですかね……粉?(笑)」

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——やはり北海道とそれ以外のお店で、違いは感じるんですね。

「感じますね。北海道のファミレスとかじゃダメですよ(笑)」

——違う都道府県に移り住むと、北海道では当たり前だったことがそうではなくカルチャーショックを受けることもあるかと思いますが、そういった体験はありましたか?

「それで言うと人ですかね〜。全員が全員じゃないにしても、道民は基本無口なんですよ……あ、これだ! 思い出した。こっちに来て一番ビックリしたのは焼肉です」

——ほぉ、焼肉!?

「例えば3人で焼肉をする時、こっちでは3枚だけ焼くじゃないですか。それにビビります。『3枚!?』って。網に敷けるだけ敷こうよ、というのが北海道民です」

——なるほど。

「それに、牛タンから食べる、みたいな謎の文化あるじゃないですか。僕1回それで怒られたことあるんですよ(笑)。僕はカルビから頼んでどんどん網に敷き詰めてたら、焼肉奉行の人に『何やってるんだ!』って(笑)」

「(一気に焼くことで)焦がしてるだろうと言われますが、北海道民的には焦がして当たり前、くらいの感覚です。焼き加減を気にする人もいますが、ちょっと焦げたくらいで何言っちゃってんのって(笑)。がっつり焼いて、一緒にお米もガツガツ食べるというスタイルです。こっちの人はお米もあまり食べない印象ですけど、それもあり得ないです」

「ジンギスカンだって、こっちだと綺麗に並べて焼きますよね。東京にも美味しいジンギスカン屋はありますが、だいたい“綺麗”なんですよ。そうじゃなくて、ダーって箸でつまんでそれをご飯の上に乗せて……」

——細かいことを気にしない、豪快なスタイルですね。これって、道民の気質や文化が関係してるんですかね?

「たぶんですけど、北海道はバーベキュー文化が強い、というのがあるかもしれません。特に夏は外が快適ですし、土地が広いから色んなことを気にしなくていいですからね。北海道でカートをやってた時もサーキットでバーベキューしてたし、今も十勝でやってたりしますよ」

——ものすごい勢いで焼肉の話題にシフトしましたが、途中言いかけていた「道民はみんな無口」という話についても聞かせてください。

「(道民以外は)めっちゃ喋るなって思いました。僕もだいぶ耐性がつきましたが、特に子供の頃にこっちに来ていた時は驚きましたね。例えば車の中で無口になる時間が少なすぎる。みんなずっと喋るじゃんって(笑)。それが嫌というわけではないですが、最初は圧倒されました。道民はどちらかというとテンポがあって、その中でポツリ、ポツリと喋って……という感覚です」

——話すテンポという意味では、私もこれまで色々なドライバーさんにインタビューさせていただきましたが、大湯選手は特にトークのテンポがゆったりしている印象です。

「僕も北海道にいたら遅い感じはしないんですけどね〜」

——ファンの方にぜひ行ってほしい、行きつけのお店、場所みたいなものはありますか?

「僕の行きつけは、ご飯で言うとめちゃくちゃコアなところになっちゃうから……」

——ぜひぜひ、そういうのが欲しいです(笑)。何屋さんですか?

「ピザ屋です。海が見える高台にある、ご夫婦でやられているピザ屋さんで、しかも夏限定(※冬季は休業)なんですよ。たぶん外の石釜で焼いているからだと思いますけど。名前はリップルというところです」

——これですか! 石狩市にあるんですね(スマホで調べながら)

「ここは北海道の街中からそこまで離れていないので、ドライブがてらランチで行くというのが良いですね。北海道で一番好き。ぜひオススメです」

——他にオススメしたい場所はありますか?

「場所的に好きなのは富良野ですね。富良野はラベンダーもいいですけど、ワインとか、ぶどうジュースも美味しいです。そういったものを楽しみつつ、ラベンダー畑に行くのが良いと思います」

「しかも、あまり田舎田舎し過ぎてないのも良いですね。北海道は広いので、あまり僻地に行き過ぎちゃうと戻って来れないんですよね(笑)。札幌観光もしたいというのであれば、富良野がオススメです」

——なるほど、ありがとうございます。あと最後にひとつ聞いていいですか? よく北海道民は寒さに強いだとか、意外とそうでもないとか……色々言われますけど、実際のところどうなんですか? 寒さには強いんですか?

「あれ全然嘘です(笑)」

——やっぱりそうなんですね(笑)

「そもそも道民って外に出ないんですよ。(北海道は室内が暖かいので)今のこの部屋の寒さだとか、こうやって室内で着込んでるとかあり得ないんですよ(※インタビューは4月上旬に実施)」

「むしろ東京の方が風がきついし、長時間外を歩くことも多いので、道民はそれに慣れてないです。道民は基本地下にいるので。札幌にも地下道がありますし、外にいる人は大体観光客ですね(笑)」


 この企画はテープ起こし中やまとめ中に得てしてお腹が空いてしまうということに気付き、早くも心が折れそうになっていたり……(?)。とはいえ各都道府県のオススメグルメは聞いていきたいですね。大湯選手、ありがとうございました!

 ちなみに、次回は福住仁嶺選手のインタビューを掲載予定です。福住選手にはインタビューの参考として、大湯選手が話した「北海道あるある」について共有しましたが、「それってとしちゃんだけなんじゃないの……?笑」とのこと。今回出たあるあるは果たして「北海道あるある」なのか? それとも「大湯あるある」なのか? 道民の方々のツッコミもお待ちしております。

 
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