マクログリンが3ストップ戦略で今季初優勝。グロージャンは初勝利ならず|インディカー第4戦アラバマ
インディカー第4戦アラバマは、チーム・ペンスキーのスコット・マクログリンが終盤の逆転で今季初勝利を挙げた。
インディカーの第4戦が、アラバマ州バーミンガムのバーバー・モータースポーツパークで行なわれ、チーム・ペンスキーのスコット・マクログリンが今季初勝利を挙げた。
ロードコースでの今季1戦目となる今回のレース。ポールポジションを獲得したロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)が、レース序盤をリードした。
グロージャンはパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)やアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)といったドライバーの攻撃をしのぎながら、セオリー通りの2ストップ戦略でレースを引っ張っていった。
90周のレースを3分割し、30周目に1回目、61周目に2回目のピット作業を済ませたグロージャンのインディカー初優勝を阻んだのは、3ストップ戦略を選んだペンスキー勢だった。
燃費セーブに苦労する2ストップではなく、思い切りプッシュし続けられるというのが3ストップ作戦の利点だが、中でもマクログリンは2回目のピットストップをした直後に、コースサイドでスティング・レイ・ロブ(デイル・コイン・ウィズRWR)がメカニカルトラブルによりマシンを止めたことで出されたコーションの恩恵を大きく受けた。
この時点で首位グロージャン、2番手にマクログリンというオーダー。コーションでグロージャンの燃費節約には追い風となったものの、残りのピット回数は1回とマクログリンとはほぼ互角という状況となった。
その後もグロージャンはマクログリンを従えながら首位をキープ。61周目にグロージャンが、64周目にマクログリンが最後のピット作業を終えた。マクログリンはグロージャンの前でコースに復帰するが、最終コーナーでグロージャンが前に出た。
前にいたマシンがピットインし、グロージャンは再びレースリーダーとなるが、マクログリンに背後からプレッシャーをかけられる展開が続いた。
そして72周目、グロージャンが痛恨のブレーキングミス。マクログリンはこの隙を見逃さずにトップに立つと、そのままグロージャンを引き離してトップチェッカーを受けた。
グロージャンは、ラストの5周はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の猛攻を受けたが、なんとかポジションを死守。キャリア5回目の2位、初優勝には届かなかった。
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