Moto3メカニックからライダーへの”暴行映像”が物議…調査の末、当該メカは解雇処分に。ライダーは「パドックに留まりたくて黙っていた」

ロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto3クラスに参戦していたトム・ブース・アモスがチームスタッフから暴行を受けていた動画が、タイGPの週末にSNSを騒がせた。そして関係各所の調査も行なわれ、当該スタッフは解雇処分となったことが判明した。

Moto3メカニックからライダーへの”暴行映像”が物議…調査の末、当該メカは解雇処分に。ライダーは「パドックに留まりたくて黙っていた」
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 MotoGPタイGPが行なわれた週末は、SNS上であるビデオ映像が物議を醸していた。

 そのビデオは、2019年のタイGPでCIP Moto3チームのメカニックが、当時のライダーであるトム・ブース・アモスを暴行している様子が映っており、後にライダー本人がSNS上でこの件に関する声明を発表した。

 トム・ブース・アモスによるコメントは次のようになっており、当時はMotoGPパドックに留まるためにも、暴行以外の問題についても沈黙せざるを得なかったという。

「騒がれている映像は2019年のタイGPでのものだ」

 

「その年、チームには決して語られることのなかった問題がいくつもあった。そして僕は、パドックに留まり2020年も走り続けることが夢だったため、沈黙を続けていた」

「このビデオでの出来事は、レース後にメカニックのミスでバイクが故障したときの物で、僕は何も言わず、黙り続けるように求められた」

「マネージャーそしてドルナを含め、当時僕は誰にもこれを話さなかった」

「これはこの年に起こったことのたった一つにすぎない。外部の人々は、TV映像の裏側で何が起こっているかは知らないんだ」

 こうした動きを受け、チーム側も声明を発表。ブース・アモスに謝罪し、「いかなる種類の暴力も容認できない」と述べた。

 当該のメカニックについては公式には特定されていないものの、現在はMax Racing Teamに所属するライダー、ジョン・マクフィーのクルーチーフとして知られているマウリツィオ・カンバラウだと理解されている。

 そしてドルナ・スポーツとFIMによる調査の結果、当該スタッフがチームから解雇が決定されたと分かった。

 FIM、ドルナ、IRTAによる共同声明は以下の通りだ。

Tom Booth-Amos, CIP Green Power

Tom Booth-Amos, CIP Green Power

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「2019年タイGPで発生した、Moto3ライダーとそのチームメンバーとの間で発生したインシデントの映像には、ライダーを暴行している様子が映されている」

「この映像はSNS上で広く共有され、問題のチームメンバーの行動は、即座に深刻な懸念を生み出すことになった」

「FIM、IRTAそしてドルナ・スポーツはこの行為を強く非難する」

「さらに、当該の人物は今もパドックで働き続けており、この事件を知らなかった他のチームによって雇用されていることが判明した」

「チームは既にこのスタッフの雇用を終了する決定を下しており、マレーシアGP以降、同チームでの仕事に戻ることはない」

「FIMそしてIRTAとドルナ・スポーツはこれが正しい決定だと考えており、当該人物の契約を解除するというチームの行動を全面的に支持する」

「虐待的な行為は決してあってはならないものであり、今後も容認されるものではない。関係者全員が、MotoGPパドックを可能な限り安全な労働環境とするため、努力を続けていく」

 なお、Max Racingは本件に関してまだ公式なコメントは発していない。

 Max Racingは今年、アラゴンGP予選でRed Bull KTM Tech3のデニス・オンジュのピットアウトを妨害したとして、2名のスタッフに2戦の参加資格剥奪、罰金処分を受けていた。なおこの2名に関しては、10月2日に解雇処分を下したと声明が発表されている。

 
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