アレイシ・エスパルガロ、改善アプリリアでも態度保留のドヴィツィオーゾに「出ない理由が分からない」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは今シーズン戦闘力を見せる新型マシンにも関わらず、テストプロジェクトを担っているアンドレア・ドヴィツィオーゾが来季復帰に口を閉ざしたままの理由がわからないという

MotoGPクラスにおいて15回の優勝経験がある、アンドレア・ドヴィツォーゾ。彼は2020年シーズンまで在籍していたドゥカティ・ファクトリーチームを2020年シーズン限りで離れ、現在は“サバティカル”(長期休暇)を取りつつ、2022年のMotoGP復帰を目指している。
ドヴィツィオーゾは今年4月にアプリリアのMotoGPマシンテストを2度に渡って実施。さらに2021年末までテストプログラムの継続で合意に至っている。
しかし、ドヴィツォーゾは現段階において2021年シーズン中にアプリリアからワイルドカード参戦する「計画はない」と述べている。また、2022年シーズンにアプリリアから全戦復帰を果たすかについては、依然として口を閉ざしたままだ。
この状況にアプリリアのアレイシ・エスパルガロは、なぜドヴィツィオーゾがアプリリアでレースに注力しようとしないのか分からないと語っている。
エスパルガロは今シーズンのこれまでの7戦で転倒したレースを除いてトップ10フィニッシュを維持しており、最新型RS-GPはアプリリアのMotoGPクラス参戦開始以降、最も戦闘力の高いバイクとなっている。
来シーズンのチームメイトに関して、ジョー・ロバーツが再びアプリリアのシートを断ったという情報もある。エスパルガロは来シーズンのチームメイトについては次のようにコメントしている。
「チームメイトに関してだけど、アンドレアがなぜレースに出たくないのか僕にはわからないよ」
「僕が言いたいことはつまり、(チームメイトは)まだ決まっていないということだ。マッシモ(リボラ/チームCEO)と話をした時はまだ何も決まっていなかったからね」
「だからアンドレアが来年アプリリアに入る扉はまだ空いていると思うよ」
「特に彼を迎えることに関しては大歓迎さ。これまで何度も言ってきたように、彼のような素晴らしいライダーをチームに迎えることはとても良いことだ。もし僕が彼を倒すことができたら、それは僕に対する信用が上がることにもなるしね。昨年もそうだけど、この数年でマルク(マルケス/レプソル・ホンダ)を除いて彼はトラックでトップの選手だった」
「だからアンドレアを迎えることは良いことだね」
「もちろん今若手ライダー(ロレンソ・サヴァドーリ)と組んでいるように、それも良いことだと思うよ。だけど、来年もっと経験のあるライダーと組むことも悪くない。バイクは進化しているし、以前に増して良い状態だからね。だだ“勝利バイク”ではないけど」
なお来シーズンに関しては、ドゥカティがグレシーニ・レーシングとVR46と組む契約締結が近づいているため、アプリリアが2022年シーズンにサテライトチームを参戦させる可能性は低くなっている。
この件に関してエスパルガロは、“悲しくもあり、怒りでもある”と認めた。その理由にはアプリリアがレースに勝つためにはプロジェクトを拡大させる必要があると考えている背景があるようだ。
「僕はこの件に関して怒っている。そのことがこの状況をより難しくさせるからね。なぜなら僕が速く走る必要がある上、全てにおいて成長しなければならないし、もっとテストもこなさなければならない。全ての物事が僕に任されることになるんだ」
「それは僕にとっての挑戦でもあるから、悪くはないけどね。でも一方でこのプロジェクトを僕だけのプロジェクトと感じると少し悲しくもあるよ。」
「始めの2年を除き、僕はプロジェクトに携わってきた」
「だからジュニアチームを持つ可能性に関してとても良いことだと思うし、アプリリアで走る若手ライダー達を見ることは嬉しいことだね」
「ただ、来年は実現しなさそうだ」
「僕にできることはこのバイクをもう一歩前進させることだ。誰かが僕たちのバイクを気に入ってくれるようにね」
「僕は今シーズン、強さのあるバイクだということを証明した。僕たちのバイクは確かに“勝利バイク”ではない。今はまだね」
「でも僕たちは正しい方向を向いているし、アプリリアのマシンがこれからトラック上でもっと見られるだろうと思っている」
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