3年ぶり開催のMotoGP日本GP、初日フリー走行の削減が決定。機材遅れアルゼンチンの二の舞い懸念
MotoGPは物流上の懸念から、9月に予定されているMotoGP日本GPのスケジュール一部変更を決断。初日金曜日の朝の走行を取りやめることになった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPは物流上の観点から、9月に開催が予定されているMotoGP日本GPの一部スケジュール変更を決定した。
モビリティリゾートもてぎでMotoGPが開催されるのは、2019年以来3年ぶり。新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、今年は参戦する3つの日本メーカーにとっての母国戦が開催される見込みだ。
ただ、そのスケジュールには一部変更が発生することとなった。これは日本GPがアラゴンGP(スペイン)から連戦で行なわれるカレンダーとなっていることと関係がある。
ヨーロッパから数日間で遠く離れた極東の日本へと機材を輸送する必要があり、物流上の問題を引き起こすことが懸念されていたのだ。
ロシアによるウクライナ侵攻の状況次第では輸送機の利用にも影響を及ぼすことになり、さらなる潜在的な問題を引き起こすことにもつながっている。
序盤戦のアルゼンチンGPでは既に、機材輸送の遅れから初日の走行がキャンセル。現在のMotoGPが直面している問題の、その一例だ。
結果、FIMとドルナ・スポーツそしてIRTA(国際ロードレーシングチーム協会)は、日本GPの初日朝の走行を中止することを決断した。
変更後のスケジュールだが、まず初日午後にFP1が行なわれ、2日目午前にFP2が実施される形となる。そして予選組分けは通常FP3までの総合タイム順で決められるが、日本GPではFP1とFP2のタイムで決定される。
なおMotoGPクラスの走行時間は、通常の45分間から75分間へと拡大される予定だ。Moto2クラスとMoto3クラスは40分間で据え置きとなる。今回の決定に際し、ドルナは次のように声明を発している。
「FIM、IRTAそしてドルナ・スポーツはMotoGP日本GPの金曜日のスケジュール変更を発表しなくてはならない」
「アラゴンGPと連戦で開催されることによってもたらされる物流上の課題、そしてウクライナでの戦闘と当該空域への影響によって引き起こされる遅延の可能性のために、金曜日朝に行なわれるMotoGP各クラスのフリー走行を行なわないことを決定した」
「その結果、Moto3のフリー走行1回目は現地時間13時15分に開始され、Moto2は14時10分、MotoGPは15時05分から走行が行なわれる。MotoGPクラスのFP1は、45分間から70分間へと拡大される」
「時間の拡大は最高峰クラスのみとなる。全クラス共に、FP1とFP2のタイムによって、Q1とQ2へのエントリー結果が判断される」
なお日本GPでは悪天候などにより、走行スケジュールが変更になることはこれまでにもあった。2013年には台風の接近による雨と霧のため、ドクターヘリの運用条件を満たしていないことから、初日の走行が丸々キャンセルとなってしまった。
2022年シーズンは、5月にスズキがMotoGPからの撤退検討を公表。日本のファンにとっては、彼らの走る姿を直接見られる数少ない機会になるだろう。
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