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本能を抑えろ! 転倒2度、体力限界で”ヘロヘロ”のマルケス「エネルギーを温存しようとしたけど難しかった」

MotoGPチェコGP初日、マルク・マルケスは力強い走りを見せたにもかかわらず、2度のクラッシュを喫したのは身体的な制約が原因だったと認めた。

Marc Marquez, Ducati Team

 ドゥカティのマルク・マルケスは、MotoGPチェコGP金曜日に2度クラッシュした原因は、左コーナーで体力を温存しようとしたことにあると述べ、怪我からの回復に努めていると語った。

 マルケスはFP1でクラッシュした複数のライダーのひとりであり、最終的にFP1トップタイムとなった1分53秒303をマークした後、ターン7でフロントのグリップを失い、転倒してしまった。

 午後のプラクティス開始直後にも彼は再び転倒。ターン11でスリップダウンしてしまい、バイクのフロント部にダメージを負った。

 ふたつの転倒以外は好調だったように見えたマルケス。FP1では前述の通りトップとなり、プラクティスでもトップタイムを記録した小椋藍(トラックハウス)から0.253秒遅れの5番手で予選Q2直接進出を決めている。

 

 しかしマルケスは、一日の終わりには体力が限界に達しており、両セッションを通して継続的にプッシュするだけの力がなかったと認めた。

 2回のクラッシュがどちらも左コーナーで起きた理由を尋ねられると、彼は「そこは僕がリラックスできる場所だからだよ。クラッシュはレースの一部だけど、今朝は7コーナーでクラッシュした。でも、ミスは6コーナーから始まったんだ」と答えた。

「ターン7で諦めなかったのが間違いだった。方向転換の時にミスを犯したんだ。初めて本気でプッシュしたんだけど、車体がそれについてこなくて、ターン7で大きく外側に膨らんでしまったんだ」

「そして今日の午後、僕は左コーナーで力を抜いて、右コーナーのためにエネルギーを温存した。でも、あのバイクに乗るには高い強度が必要なのは事実だし、明日さらに強度を上げられるかどうか試してみよう」

 マルケスはフランスGPのスプリントレースで転倒し、右足を骨折。古傷の右肩と合わせてふたつの手術を受け、それから2週間後のイタリアGPで復帰すると、その次のレースであるハンガリーGPでポールポジションを獲得。スプリント&決勝を制したが、まだ完全なコンディションには程遠いという。

「今朝の最初の走行は今シーズン最高の感触だったが、徐々に調子が悪くなっていった」と彼は説明した。

「そのため、エネルギーを節約しようとしたし、ラップタタイムも管理しようとしたが、一定のペースではなかった。それを実行するのは非常に難しい」

「ここでは特に、バイク上で右腕への負担がずっと大きいと感じている」

 FP1でのトップタイムについて、マルケスは「もう一度やり直せるなら、FP1は10番手で終える。エネルギーを使いすぎてしまったからね」と語った。

 プラクティスでの5番手も、マルケスがエネルギーを節約したことが影響していると言える。プラクティス残り10分でマルケスがガレージへ戻ると、ドゥカティののチームマネージャーを務めるダビデ・タルドッツィは、マルケスにマシンを止めてこの日の走行を切り上げるよう合図を送った。

 その時点でマルケスは、ブルノで初めて1分52秒を切るレコードラップを記録してタイムシートの首位に立っていたが、その後ライバルたちがタイムを更新したことで順位を下げた。

 マルケスは、この週末も身体的な制約を抱えているため、自身の本能を抑える必要があると認めた。

「僕の計画は、タイムアタックを1回だけ行ない、その後はエネルギーを温存し、リスクも避けて明日に備えることだった」と彼は語った。

「ダビデとドゥカティは僕の身体の状態を理解していて、今は無理をすべき時ではないと分かっているので、僕を守ろうとしてくれている。でも同時に、ヘルメットのバイザーを下ろした瞬間、本能をコントロールするのが難しくなることも彼らは知っている」

「だからこそ、そこで冷静でいなければいけない。ムジェロでは『情熱を出す時だ』と言ったけど、その時はそれが簡単だったんだ。しかし、ここではトップ勢との距離がより近く感じられるので、本能を抑えるのがさらに難しい。それでも抑えなければならないので、その点に取り組む必要がある」

 マルケスは今週末の目標として、予選で2列目までのポジションを確保し、スプリントと決勝両レースでトップ5フィニッシュすることだと語った。

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