ペトルッチ「人生最高のバイクだった! このMotoGP復帰は絶対忘れない!」古巣ドゥカティからの”贈り物”に感謝
ダニーロ・ペトルッチはMotoGP第5戦フランスGPにおける代役参戦を振り返り、MotoGPに復帰するという”贈り物”を決して忘れないだろうと語った。
MotoGP第5戦フランスGPでは、ダニーロ・ペトルッチがエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)の代役としてMotoGPに復帰する機会を得た。彼は最後になるかもしれない今回のMotoGP参戦を決して忘れないと語った。
ペトルッチはMotoGPで長く戦ってきたライダーだが、2021年シーズンを最後にそのシートを喪失。翌年以降はラリー競技などMotoGP以外のシリーズへの挑戦を始め、2023年はWSBK(スーパーバイク世界選手権)へ参戦している。
そんなペトルッチは第5戦フランスGPでMotoGPにカムバックするチャンスを得た。ドゥカティのバスティアニーニが怪我の回復に専念するために欠場することになった結果、代役として白羽の矢が立ったのだ。
ペトルッチにとってドゥカティはMotoGPにおける古巣。2019~2020年にはファクトリーチームに所属して2勝を収めたチームでもある。
彼のMotoGP復帰はスズキから代役参戦した2022年タイGP以来。ドゥカティのデスモセディチGPに乗るのは3年ぶりのペトルッチだったが、フランスGPではしっかりとした走りで、決勝を11位フィニッシュ。ポイントを獲得した。
ペトルッチは決勝日の段階で「週末が終わるのが残念」と語っていた。そして、ドゥカティの2023年型マシンは「これまでの人生で乗ってきた中で最高のバイク」と評した。
Danilo Petrucci, Ducati Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「アンビリーバブルだった。このバイク……ぼくの人生でライディングしてきた中でも最高のバイクで、そして僕が優勝を含む表彰台3回を記録したコースでMotoGPにカムバックしたんだからね」
「今回の機会をとても誇らしく思うし、チャンスを与えてくれたドゥカティには本当に感謝している」
「最終的にレースはとてもタフなものだった。だけど2日目(スプリントレース)よりは速くなっていたんだ」
「もう日曜日だってことが凄く残念だよ。たぶん、僕はこのバイクに再び乗ることはないだろうから残念だ。でもこの大勢の観客が詰めかけるル・マンに、僕が一緒に勝ち、何度も表彰台に立ったファクトリーバイクに乗って戻ってくることができたのは、決して忘れない出来事だった。凄くハッピーだ」
ペトルッチが最後にドゥカティのMotoGPマシンに乗ったのは2020年シーズンだ。彼は3年分進化した現在の最新型マシンは、当時抱えていた問題点を全て解決することができていると語った。
「ドゥカティは本当に素晴らしい仕事をしたよ。なぜって、彼らは過去に抱えていた問題を解決しているんだ」
「つまり、コーナーを曲がる時と、コーナー中盤でバンク中にスロットルを開けて行くときのことだ」
「今ではいつスロットルを開けるか理解するのも本当に難しい。このバイクはスピードを保っていけるし、コーナーも曲がって、トラクションを失うことも全然ないからだ」
「ブレーキングも本当に良い。この週末はコーナー序盤でスロットルを開けていくのに慣れていなくて少し苦しんでいたんだ。僕はこの問題を覚えているし、特に今年はスーパーバイクのほうでもこの問題には苦戦していたからね」
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