ドゥカティ有利の下馬評崩し勝利のヤマハは「完成されたパッケージ」とクアルタラロ
ファビオ・クアルタラロは6戦を終えて2021年MotoGPのランキングをリードしている。第6戦イタリアGPでシーズン3勝目を収めたクアルタラロは、今のヤマハがこの上ない状態にあると考えている。
MotoGP第6戦イタリアGPで、今季3勝目を収めたヤマハのファビオ・クアルタラロ。彼は現在のマシンパッケージは“完成された”ものになっていると考えている。
イタリアGPの舞台であるムジェロ・サーキットは、開催された過去3大会でドゥカティが3連勝。ロングストレートを備えていることもあり、最高速で劣るヤマハよりも、ドゥカティにアドバンテージがあると考えられていた。
ただ実際に今季のレースで勝利したのはクアルタラロであり、カタールでの連戦と同じようにロングストレートのあるコースでの勝利を重ねた。その結果、現時点ではチャンピオンシップで2番手に24ポイント差を付けてリードしている。
motorsport.comはクアルタラロに、今のヤマハは完成されたパッケージがあると感じているのかと尋ねた。すると彼は「イエスだ。僕らは完成されたパッケージを手にしていると思う」と答え、次のように続けた。
「確かに、トップスピードが最高なわけではない。でも僕らは実際にドゥカティに適した2種類のコースで勝ってきている」
「皆がカタール、そしてムジェロではドゥカティが支配するだろうと言っていた。実際、今回はヤマハとKTM、そしてスズキが表彰台に上ると予想していた人はいなかっただろう」
「僕らが失っていた部分はフロントのホールショットデバイスだと思う。ヤマハのスタートはひどかったけど、かなり改善したんだ」
「だからトップスピードはあまり重要じゃないと思う。レースではたたとえ劣っていても、対処できる自信がついてきている」
「僕等のバイクは凄く良い感じだ。フロントエンドにはとても良いフィーリングがあるんだ。ロングストレートがあるコースはそれほど多くない。(次戦)バルセロナでも良いと思っている」
チームメイトであるマーベリック・ビニャーレスは、予選Q1突破に失敗し13番手からのスタートだった。決勝ではなんとか挽回したが、それでも8位に留まった。彼曰くタイヤチョイスを間違えてしまったことが良くなかったのだという。
「ここは好きだし気持ちのいいコースだから、レース結果は全く違うものになると考えていたんだ」とビニャーレスは言う。
「どういうわけか、FP1の後フィーリングが失われてしまった。FP1からのFP2で変えたのはフロントタイヤだけど、ミディアムに変えたことで問題が出始めてしまったんだ」
「どうしてフロントにソフトタイヤを再び試さなかったかは分からない。FP1では最初、凄く良いフィーリングで1分47秒1台を6周記録した。そこに十分な注意を払っていなかったと思う」
「基本的にはコーナリングで多くを失っていたように見える。だからチェックと分析が必要だ」
「良くない結果になってしまったから厳しい部分もあるんだけど、その一方で、その理由をFP1でのデータから分析できるからポジティブでもある」
「それがいちばん重要なことだ。僕等には分析するデータがあるし、チームメイトは勝っているんだ」
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