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福住仁嶺加入のROOKIEは一躍今季の優勝候補に? SF合同テストでトップタイム……ライバルも警戒「彼の“走る才能”は凄まじい」

スーパーフォーミュラ鈴鹿テストでは、NTT docomo business ROOKIEの福住仁嶺がトップタイムをマークした。まだテストであり未知数な部分もあるが、ライバル勢は優勝争いに絡んできてもおかしくないと考えている。

Nirei Fukuzumi、NTT docomo business ROOKIE

Nirei Fukuzumi、NTT docomo business ROOKIE

写真:: Masahide Kamio

 2月25日から鈴鹿サーキットで2日間にわたって行なわれたスーパーフォーミュラ合同テスト。昨年のトップチームが順当に上位のタイムを刻む中、総合トップタイムでテストを終えたのは、今季からNTT docomo business ROOKIEに加入した福住仁嶺だった。

 2024年にホンダ陣営からトヨタ陣営へと移籍した福住は、スーパーフォーミュラでは過去2年KCMGに所属。特に2024年はKCMGに初のポールポジションをもたらし、表彰台にも複数回登るなど、持ち前の速さを存分に発揮した。

 そんな福住の新天地は、1台体制のROOKIE Racing。昨年までドライブしていた大嶋和也がスーパーフォーミュラから引退したため、その後任を務める。

 ROOKIE Racingはこれまで、スーパーフォーミュラで苦しいシーズンが続いてきた。中には無得点のシーズンもあった。しかし昨年はチームが大嶋と共に仕上げてきた14号車のパフォーマンスが底上げされ、12戦中7回の入賞を記録。最高位は6位と表彰台には届かなかったものの、安定して入賞圏内を走れるようになった。

 その14号車に昨年12月のテストで初めて乗った福住は、2日間の合同テストで全体2番手のタイムをマーク。そして今回の開幕前テストもトップと、印象的なスピードを見せている。

 もちろんテストで速くてもシーズンで速いとは限らない。ただROOKIE Racingの14号車は、クルマ作りに定評のあるベテラン大嶋とチームのエンジニア、メカニックが着実にパフォーマンスを磨いてきた1台であるため、そこにスピードセンスのピカイチな福住が乗ることで大きく飛躍するのではと見る向きもある。

 全体ベストタイムをマークする前、午前セッションを2番手で終えた直後に取材に応えた福住は、その感触について次のように語っていた。

「これはどのチームも同じだと思いますが、クルマを12月(のテスト)と同じように持ち込んでも(乗ったフィーリングが)同じにならないので、そこのバランス調整をしていきながら、最後にニュータイヤでアタックしました」

「走りとしてはまとめることができませんでしたが、クルマの状況は把握できました。タイムはそこそこ出ていますが、もっとまとめれば良いタイムが出る手応えがあるので、午後に向けてはそこに取り組んでいきます」

 またシーズンの目標について問うと、こう答えた。

「優勝となると決勝のペースのことも含め色々考えないといけないので、ハードルは高いですし、優勝すると言い切れない部分はたくさんあります」

「ただポイントは初戦から着実に獲っていきたいですし、表彰台はマストで、最大の目標が優勝です。しっかりと強いクルマをチームで作り上げていきたいです」

 いつも通り控えめなコメントながらも、福住がしっかりと“優勝”の二文字を意識していることがうかがえる。ライバルたちも、福住が優勝争いに絡んできてもおかしくないと考えている。

 福住とは同年代の友人でありライバル、そして今季のタイトル候補のひとりでもある牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、ここ最近上位陣が固定されてきている中で福住が割り込んでくる可能性について問うと、「間違いなく今年はその争いの中にいると思います」と言う。

「昨シーズンのテストから速いですし、今回のテストも速いです、特にROOKIEのクルマに関しては、他と違うような(レスダウンフォースの)ウイングレベルで走っている印象が強いです。そうなるとレースでもすごく強いのかなと思いますし、もちろん今年のライバルにもなるのかなと思います」

 そしてスーパーGTで福住とチームメイトだった経験もある野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)も、大嶋が仕上げたマシンに福住の速さが掛け合わさると脅威になるとの見解を示した。

「昨年から、ROOKIE Racingのパフォーマンスが上がってきている印象を受ける時も多かったですからね。今まで大嶋選手が積み上げてきたものを、仁嶺が最大限活かしてくるのだろうと思っています」

「それに彼の“走る才能”には凄まじいものがありますから。すごく手強い相手になると思います。1回、2回勝っても全然おかしくないし、シリーズを引っ張っていくような存在になってもおかしくないと思います」

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