スーパー耐久第3戦SUGO Gr.1:”熱戦”の中Grid Motorsportが初優勝。ST-Zは水戸インターが制す
2022年スーパー耐久第3戦SUGOのグループ1決勝では、888号車Grid Motorsport AMZG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔)が優勝を遂げた。
写真:: 皆越 和也
ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」は、7月9~10日にスポーツランドSUGOにおいて行われた。グループ1(ST-Xクラス全7台、ST-Zクラス全8台、ST-1クラス全3台、ST-Qクラス2台)によるレースはクラス2番手スタートから一時は5番手まで順位を落とした888号車Grid Motorsport AMZG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔)が終盤にトップを奪い逆転優勝した。
ST-Zクラスは310号車GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4(山崎学/坪井翔/野中誠太/細川慎弥)が逆転で優勝。ST-1クラスは38号車muta Racing GR SUPRA(堤優威/中山雄一/松井宏太)が今季初優勝を遂げた。
9日に行なわれた公式予選は、コースコンディションが目まぐるしく変わり、グループ1のポールポジションを獲得したのはST-Zクラスの500号車5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘)で、ST-Zが上位を占めることになった。
ST-Xクラスでは16号車ポルシェセンター岡崎911GT3R(永井宏明/上村優太/伊藤大輔)が9番手、888号車メルセデスが12番手、23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)が13番手、31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗)が14番手、GT-R勢は下位に沈んだ。
10日は朝から晴天となり、気温も30℃近くまで上昇し、グループ1の決勝レースは13時58分にスタート。まずは23号車メルセデスの元嶋がクラストップを奪い、やがて総合のトップに順位を上げた。2番手は16番グリッドから一気に順位を上げた9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/篠原拓朗)の影山だったが、31号車RC Fの小高が影山に追いつき29周目には3番手へ順位を上げた。
レース開始から1時間を経過して43周で31号車RC F、45周でトップの23号車メルセデス、53周で9号車GT-Rがピットインをすると、57周目には23号車メルセデス、31号車RC F、62号車、9号車GT-Rの順となった。
レースも2時間を迎えようという74周で4番手の888メルセデスがピットイン。78周で5番手の16号車ポルシェ、81周で2番手の31号車RC F、83周で3番手の9号車GT-R、そして84周でトップの23号車メルセデスがピットインをし、アンカーに勝負を託した。
888号車メルセデスの高木は、上位3台がジェントルマンドライバーであることを承知し、86周目に9号車GT-R、97周目に31号車RC F、そして107周目の4コーナーからS字にかけて23号車メルセデスをかわしついにトップを奪った。また、16号車ポルシェの上村も108周目には2番手へ順位を上げ888号車メルセデスと3.8秒差まで追い上げるが、そこからはペースが落ちてしまった。
16時59分に3時間が経過し、888号車メルセデスが120周を走りトップチェッカー。6.619秒差で16号車ポルシェが2位、そして116周目に23号車メルセデスをかわした31号車RC Fが3位でゴールした。
ST-Zクラス優勝は310号車スープラ。序盤にトップを奪った885号車シェイドレーシングGR SUPRA GT4(HIRO YAHASHI/平中克幸/清水英志郎)を、2回目のピット作業で逆転して勝利を掴んだ。
一方885号車スープラは2番手でチェッカーを受けたものの、ジェントルマンドライバーの最低数周回数義務違反により、決勝結果に6周減算のペナルティ。これにより、2位は22号車PORSCHE 718 Cayman GT4 RS CS(KIZUNA/千代勝正/山野直也/大草りき)、3位は111号車Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4(松田利之/古谷悠河/中村賢明/檜井保孝)となった。
ST-1クラスはクラスポールの38号車が優勝。ST-Qクラスの2台も完走を果たした。
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