スーパーGT 開幕戦:岡山

大波乱のスーパーGT開幕戦岡山、天候不良で途中終了も規定によりフルポイントが付与。当初のレース距離の75%以上を“完了”

大波乱のレースとなったスーパーGT開幕戦岡山。レースは途中終了となったが、規定により各ドライバー・チームにフルポイントが付与された。

戎井健一郎

編集: 2023/04/17 10:03

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Red flag

 天候が目まぐるしく変化したことによって、赤旗が3回も振られるという大波乱の展開となったスーパーGT開幕戦岡山。82周で予定されていたレースは、63周回目を走行中に3度目の赤旗が振られ、そのまま終了となったため、各ドライバー・チームにはフルポイントが付与されるのか、それともハーフポイントになるのか、情報が錯綜していた。

 しかし、スーパーGTの公式サイトを確認すると、各者にフルポイントが与えられていることが確認できる。

 今回のポイント付与に関して混乱が生じたのは、レース終了がハーフポイントかフルポイントかの分かれ目となる、レース距離“75%”付近で終了したため。レギュレーションの解釈については様々な意見が飛び交ったが、レースの中断・再開やシリーズポイントについて記載された当該のレギュレーション条文を確認すると、今回の状況がフルポイントに値すると解釈することができる。

 まずは、以下がハーフポイント、もしくはフルポイントになる条件について記載された、スポーティングレギュレーション第7条「シリーズ得点」の3項「不可抗力によるレース中止、レース終了の取り扱い」の(2)、(3)の条文だ。

(2)先頭競技車両が2周回を完了し、かつ走行距離が当初のレース距離、もしくは当初レース時間の75%未満でレースが中止・終了した場合、レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点の半分が与えられる。

(3)先頭競技車両が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%以上を完了した後にレースが中止・終了した場合、レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点はすべて与えられる。

 当初のレース距離は82周(303.646km)。その内62周(229.586km)を完了すれば、75.6%消化……フルポイントの条件を満たすことになる。

 これらを踏まえてレースの状況を振り返る。レースはセーフティカー(SC)ランで61周目を走行中、赤旗が提示。各車はホームストレート上で整列して停車した。その後再開が宣言されると、各車はSC先導の下で62周目に入り、その後先頭車両がコントロールラインを通過して63周目に突入。そして先頭車両がバックストレート〜ヘアピンを通過する辺りのタイミングで再度赤旗が出され、この赤旗をもってレース終了となることが宣言された。

 ただ、その後発表されたレースの正式結果では61周終了時点の順位が採用されていたため、これを75%消化とみなすかどうかについてSNS上でも様々な議論が散見された。しかし、第37条「レースの中断及びレースの再開」の2項「レースの再開」にはこんな条文もある。

レースが再開できなかった場合は、レースは中断の合図が出された時点の先頭車両が完了した周回の1つ前の周回が終了した時点の結果が採用される。

 つまり言い換えるならば、今回レースリザルトが採用されるのは61周終了時の順位ではあるが、レース自体は62周を“完了”しているとも解釈できる。そうなると、当初のレース距離の75%は確実に完了しており、フルポイント付与はレギュレーションに則ったものだと言える。

 これでGT500クラスを制した23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生、ロニー・クインタレッリ組、GT300クラスを制した18号車UPGARAGE NSX GT3の小林崇志、小出峻組にはそれぞれ20ポイントが付与される。松田、クインタレッリ組はポールポジションポイントも含めると21ポイントで、次戦富士のサクセスウエイトは42kg。小林、小出組は60kgのサクセスウエイトを積むことになる。

**追記:**シリーズをプロモートするGTアソシエイションによると、今回の岡山戦に向けては、フルポイントでのレース成立となる最低周回数が61周だという旨が事前に競技団から各エントラントに通達されていたという。これは、今回のレースの「当初のレース距離」を300kmと解釈しているものと思われる。つまり、上記の解釈如何に関係なく61周(225.883km)を走破すれば300kmの75.2%を消化することになる、ということのようだ。

 

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