トヨタ移籍後初戦の笹原右京、予選Q1でスープラ勢最速タイム。テストの苦戦は布石だった?「やり切った感はあります(笑)」
37号車Deloitte TOM'S GR Supraの笹原右京は、スーパーGT開幕戦岡山の予選Q1で5番手タイムをマーク。移籍初戦の予選でスープラ勢最上位のタイムを出せたことに満足しているようだ。
写真:: Masahide Kamio
岡山国際サーキットで行なわれたスーパーGT開幕戦の予選では、23号車MOTUL AUTECH Zがポールポジション、3号車Niterra MOTUL Zが2番手と、ミシュランタイヤを履く2台がフロントロウを独占した。ブリヂストン勢はやや苦戦する結果に終わったが、その中で奮闘した1台が37号車Deloitte TOM'S GR Supraだ。
37号車は笹原右京がQ1を担当。トヨタ・GRスープラ陣営ではトップとなる5番手タイムをマークした。そしてQ2ではジュリアーノ・アレジが6番手となり、グリッド3列目からのスタートとなった。
ただ37号車は、3月の岡山公式テストでは下位に沈むセッションが多く、実際マシンバランスに苦慮しているというコメントが聞こえてきていた。ではなぜ、開幕戦では上位につけることができたのか? これについて笹原は、岡山テストではかなり色んなことをトライしていたため、結果としてバランスが悪くなっていたのだと語った。
「テストでは色んなことを試しました。自分自身がスープラやブリヂストンタイヤを理解するためにもそうですし、自らの経験を活かしてスープラにエッセンスを与えられればと思ったんです。結果的にバランスはすごく悪かったですが(笑)」
そんな岡山テストを振り返って、「やり切った感はありますね」と笑顔を見せた笹原。最終的にはセットアップの方向性に関しても、「この辺かな」というものが掴めたようで、今回のようなウエットコンディションでのパフォーマンスも、同じく雨だった富士テストで好感触を掴んでいたという。
決勝に向けては、「実はあまりレースのことは考えていません(笑)」と話す笹原。今季ホンダ陣営からトヨタ陣営に移籍してきた彼は、その最初の予選でパフォーマンスを出し切ることを強く意識していたと語った。
「天候も予想できないので、まずは目の前の予選に集中していました」
「今回が移籍して一発目の予選でしたが、雨でチャンスもあると思っていたので、楽しんでいこうと思っていました。TRD、トヨタ、トムスとしてやってきた成果が出せたので、個人的には良かったと思います」
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