スーパーGT
スーパーGT、実はGT300クラスの開発競争もアツい! “いじれる”GTA GT300車両の進化に注目
スーパーGTのGT500では激しい開発競争が繰り広げられているが、GT300クラスでもGT300規定の車両を使うチームが様々なモディファイを施しており、開幕に向けてその進化が注目されている。
皆越 和也
編集: 2023/04/13 14:51
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

スーパーGTはいよいよ4月15〜16日に岡山国際サーキットでキックオフ。もちろんGT500クラスのメーカー対決には大きな注目が集まるが、GT300クラスにも注目したい要素が詰まっている。
そこで今回は、GT300車両の車両モディファイ状況をチェックしてみた。
GT300クラスは、世界のGTレーシングのスタンダードである『FIA GT3』、以前はJAF GTと呼ばれていた「GT300(GTA GT300)」、そして『マザーシャシー(MC)』という3種類の車両が混在している。基本的に指定パーツ以外のパーツに交換できず”いじれない”FIA GT3車両に対し、GT300とMCはチームがモディファイできる”いじれる”車両であり、昔からレーシングカーをコツコツと作り込んでいた老舗チームは”いじれる”ことにこだわり、そのような車両で参戦していた。ただしMCに関しては第二世代の車両の導入が進まず、今年はTEAM MACHだけがMCで参戦している状態だ。
今季GT300車両は、SUBARU BRZ(R&D SPORT)、トヨタ・GRスープラ(埼玉トヨペット Green Brave、LM corsa、Max Racing、そしてオリジナル製作のHOPPY team TSUCHIYA)、トヨタ86(muta Racing INGING、SHADE RACING、apr)、そしてレクサスLC500h(apr)と4車種9チームとなった。
クルマをモディファイできるGT300車両では、LM corsaのスープラやR&D SPORTのBRZがフロントカウルを独自にモディファイし、ダウンフォースを得るようにしていた。しかし今年のGT300車両規定ではフロント周りのボディ形状をノーマルの市販車に近づけることになり、フロントカウルのデザインが変更。中でもBRZは、”顔”がLMP2マシンのようだったものが市販車と近くなり、印象がガラリと変わった。
#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
Photo by: Masahide Kamio
また新規定では、フラットボトムの位置が従来は「前車輪軸〜後車輪軸の間(=ホイールベース)」だったのが、「前部コンプリートホイール後端〜後部コンプリートホイール前端」へと変更。つまりフラットボトムの面積が狭くなった。これに伴い、リヤディフューザーエリアは後部コンプリートホイール前端からと広くなっている。またタイヤハウスの寸法が狭くなり、各チームはその対応に追われ独自に部品を変更している。
GR86の3台をチェックしても、昨年のデビューイヤーでは製造元のapr仕様でほぼ統一されていたが、今年は車両規定の変更に合わせて各チームが独自にモディファイ。チームによってフロントフェンダーの傾斜が異なっており、リヤフェンダーの形状やディフューザーも違う。GT300クラスファンにとっては、その違いを見つけるのが面白いかもしれない。



3
岡山の合同テストでも規定変更された部分のチェックが行なわれ、BRZは今季の車両発表後から岡山テストまでの間で、ディフューザー形状を変更した。またINGINGは岡山テストと富士テストの短い間隔の間で、ムーンクラフトの風洞にかけて作ったディフューザーを新たな形状へ変更しなければならなかったようだ。
なお、いじっても良い場所の部品に関しては、GTAに事前に図面を提出し認証が得られれば、別仕様のモノを製作して装着することが可能。したがって、ロードラッグの”富士仕様”が出てくる可能性もあり、今後の動向にも大いに注目だ。
関連ニュース:
- 【スーパーGT】空力開発凍結の中、やれることは意外にある? 気になるフロントボンネットの開口部
- スーパーGT、GT300クラスのカーボンニュートラル燃料導入を第3戦鈴鹿まで延期
- 【スーパーGT】GT3車両を使う“カスタマー”はカーボンニュートラル燃料にどう対処している? 課題解消に向けエントラント協会に提言するチームも
- 【スーパーGT】大胆な新パターンのウエットタイヤをテストしたブリヂストン。その評価は時期尚早もミシュランとの差は縮まった?
- ドルゴビッチのF2王者に貢献したエンジニアがTeam LeMansに。強力助っ人加入で「チームの考え方が大きく変わった」とロベルト・メリ
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 スーパーGT岡山戦ではなぜ『ピックアップ』に皆苦しむのか? ヒントは開催時期とコース特性か……ミシュランが解説
次の記事 【ギャラリー】2023年のスーパーGTがいよいよ開幕。ついに待っていたこの日がやってきた……:岡山国際サーキット搬入日の様子
More from
皆越 和也

オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに
General
General
10 時間前
オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに

上位勢にトラブルとアクシデント。TKRI松永建設AMG GT3が2勝目|スーパー耐久第5戦オートポリス
スーパー耐久
スーパー耐久
14 日前
上位勢にトラブルとアクシデント。TKRI松永建設AMG GT3が2勝目|スーパー耐久第5戦オートポリス

微妙な雨にも動じず。TKRI松永建設AMG GT3が連覇|スーパー耐久富士24時間
スーパー耐久
スーパー耐久
2 ヵ月前
微妙な雨にも動じず。TKRI松永建設AMG GT3が連覇|スーパー耐久富士24時間
最新ニュース

マルケス、イギリスGP苦戦はフィジカルの状態が良くなかった?「右腕をコントロールできなかった」
MotoGP
MGP MotoGP
イギリスGP
9 時間前
マルケス、イギリスGP苦戦はフィジカルの状態が良くなかった?「右腕をコントロールできなかった」

セバスチャン・ブエミ、フォーミュラEからの引退を発表。今後はエンビジョンのアドバイザーに就任
フォーミュラE
FE フォーミュラE
ロンドンE-Prix レース1
9 時間前
セバスチャン・ブエミ、フォーミュラEからの引退を発表。今後はエンビジョンのアドバイザーに就任

オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに
General
Misc General
10 時間前
オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに

MotoGP日本GPの玄関口、宇都宮でマシン展示やウェルカム装飾が決定! フルバンク体験や提携クーポンも
MotoGP
MGP MotoGP
イギリスGP
11 時間前
MotoGP日本GPの玄関口、宇都宮でマシン展示やウェルカム装飾が決定! フルバンク体験や提携クーポンも
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録