首位が続々トラブルに襲われる大波乱。最後はドッグファイトの末61号車スバルが勝利|スーパーGT第4戦富士:GT300決勝
スーパーGT第4戦の決勝レースが富士スピードウェイで行なわれた。GT300クラスの優勝は61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。
写真:: Masahide Kamio
2022年スーパーGTの第4戦が8月7日、富士スピードウェイで行なわれた。GT300クラスで勝利を飾ったのは、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。
第2戦富士に引き続き、450kmレースとして行なわれる今回の富士戦。ただ第2戦は当初の周回数を満たせず日没終了となったため、今回が実質的に初の450kmレースとなった。
ポールポジションは65号車LEON PYRAMID AMG。2番グリッドは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTで、上記2台が予選では圧倒的なパフォーマンスを見せていた。グリッド2列目には4号車グッドスマイル 初音ミク AMG、10号車TANAX GAINER GT-Rが並んだ。
レースはエクストラフォーメーションラップの影響で当初の予定より1周少ない99周となり、スタートが切られた。上位陣はグリッド通りのオーダーで1周目を終えたが、その後方では244号車HACHI-ICHI GR Supra GTがストップするなど接触もあった。
今回のレースでは2回の給油が義務付けられている一方で、ドライバー交代に関する義務はないため(※各ドライバーの最大走行距離は全体の3分の2以内と規定されている)、序盤に短い給油だけを済ませて義務を消化する“スプラッシュ&ゴー”も可能。52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTと5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号はスタートから1周でピットに向かい、スプラッシュ&ゴーでコースに復帰した。
20周目、まず最初の波乱が起きる。首位を走行していた65号車がタイヤスモークをあげながらピットイン。右フロントタイヤのナットが外れかかっており、新しいタイヤを装着するもうまくはまらず。そのままガレージインしてリタイアに終わってしまった。これにより、61号車を交わしていた4号車がレースリーダーとなった。
優勝争いを展開する4号車も61号車も30周に到達する前にピットに入り、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を行なう“フルサービス”でコースに復帰した。これによりトップはルーキーの大草りきが駆る10号車となっていたが、10号車も42周目にピットへ。しかし、スタータートラブルにより作業後に走り出すことができずにガレージイン。後に走行を再開したものの周回遅れとなってしまった。
4号車、61号車のトップ2は変わらずレースは後半戦に突入。4号車は68周目にピットインし谷口信輝から片岡龍也にドライバー交代すると、翌周には61号車もピットインして井口卓人から山内英輝にバトンタッチ。それぞれ2回の給油義務を消化した。なお、4号車と同じタイミングでピットインしていた11号車GAINER TANAX GT-Rは61号車を逆転し、トップ3のオーダーは4号車、11号車、61号車に変わった。
久々の勝利に向け順調に走行を続けていた4号車だったが、残り15周でまさかのトラブルが襲う。右フロントタイヤがパンクしてしまったのだ。片岡は力なくピットに戻り、タイヤを交換。大きく順位を落とした。
これでトップは安田裕信がドライブする11号車となったが、背後に61号車の山内が迫る。山内は最終コーナーで安田の前に立つも、最高速で勝るGT-Rを操る安田がストレートで逆転……そんな光景が数周に渡って繰り返される、まさにドッグファイトとなった。
抜きつ抜かれつを繰り返していた両者だったが、残り7周で再度前に出た山内が徐々に安田を引き離していき、ここで勝負あり。昨年のチャンピオンである61号車が待望の今季初勝利を手にした。2位は11号車、3位は18号車UPGARAGE NSX GT3だった。
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