写真:: Motorsport.com / Japan
8月7日(日)、スーパーGT第4戦が開催されている富士スピードウェイで記者会見が実施され、2024年から新世代車両となるFIA F4について、新サプライヤー等の体制が発表された。
2015年からスーパーGTのサポートレースとしてスタートしたFIA F4も、今年で8シーズン目に突入。F1ドライバーの角田裕毅をはじめ、トップカテゴリーで活躍する多くの選手を輩出した。
このFIA F4は、2024年からは頭部保護デバイスのヘイロー(HALO)が装備された次世代車両にスイッチする。そのサプライヤーの公募が昨年9月よりスタートしていたが、この度各サプライヤーが明らかにされた。
新世代車両のシャシーサプライヤーには、東レ・カーボンマジックが就任することとなった。またエンジンはトムス、タイヤはダンロップが引き続き供給する。またエンジンオイルはペトロナス製だ。
GTA坂東代表とFIA F4 2nd Genのサプライヤー
Photo by: Motorsport.com / Japan
この新規車両は、安全性と性能の両面で進化する予定。先述のヘイロー装備はもとより、ドライバーの命を守るモノコックは耐貫通性能が従来比で1.7倍、側壁強度は10倍になるという。また、エンジン出力は160馬力から180馬力にアップする。
新たにサプライヤーとして参画することになる東レ・カーボンマジック株式会社の代表取締役社長の奥明栄氏は会見の中で、「我々の事業のルーツはモータースポーツであり、また強固なサバイバルセルづくりはカーボンコンポジットの最適化技術が最も活かせる。モータースポーツの発展に少しでも貢献できるよう、鋭意製造、開発をしていきたい」と話した。
そして株式会社トムスの谷本勲社長も会見に出席し、「世界に誇れる参戦台数であり、若手育成という意味においても重要なカテゴリー。各サプライヤーさんと力を合わせて、より多くの競技者に参画してもらえる、世界に誇れるカテゴリーであり続けるために頑張りたい」と述べた。
また会見では、スーパーGTのプロモーターであり、FIA F4のプロモーターでもあるGTアソシエイションの坂東正明代表に対し、現行車両を2024年以降に活かすような施策はあるかとの質問が出たが、これに対し坂東代表は「今ある車両をどうするかは今後考えないといけない。FJやJAF-F4がある中で、いくつカテゴリーを作るのかという問題もある。他のカテゴリーとの兼ね合いがあるので、各所と話をした上で調整しないといけない」と話すにとどめた。
なお、このFIA F4の新世代車両は第8戦もてぎにて実車が公開予定。2023年1月より受注が開始され、初期生産ロットは35台となる。
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