予選で痛恨スピンも、王座に首の皮一枚で繋がった37号車KeePer「今年はZが強い……でも何が起こるか分からない」とフェネストラズ
37号車KeePer TOM'S GR Supraのサッシャ・フェネストラズは、速さがありながらも9位に終わったレースを残念がっているが、最終戦での逆転タイトルを諦めずに戦いたいと語った。
オートポリスで行なわれたスーパーGT第7戦を9位で終えた37号車KeePer TOM'S GR Supra。サッシャ・フェネストラズと宮田莉朋にとっては、極めて厳しい状況ではあるものの、最終戦に向けて逆転タイトルの可能性をわずかながら残した形だ。
37号車にとっては、予選でのスピンが痛かった。Q1を担当したフェネストラズは、アタックラップで最終コーナーを立ち上がった際にコントロールを失い、クラッシュこそ免れたがタイムを伸ばせず。しかもそのスピンにより、スタートタイヤとなるはずのタイヤにダメージを与えてしまい、37号車はタイヤを交換してピットレーンからスタートすることとなった。
フェネストラズはアタック時の状況をこう説明する。
「セクター1はそれほどではなかったけど、セクター2はまずまずだった。そして最終コーナーに差し掛かる前、少しオーバーステアが出てコントロールを失い、出口にかけて少しワイドになってしまった」
「左に曲がる最終コーナーで縁石に乗りすぎてしまい、コースをはみ出して芝の上でバウンドしてしまった。スゴイコワイ! 僕たちにはチャンスがあると思っていたから残念だ」
ピットレーンスタートとなったことで、GT300クラスの隊列をかき分けながらのレース序盤となった37号車は、レース距離3分の1を過ぎて続々とピットインするライバルたちを尻目にステイアウトを選択。宮田がピットウインドウギリギリの42周目まで粘ってフェネストラズに交代し、12番手でコースに復帰した37号車は、他車のトラブル等にも助けられて9位でフィニッシュした。
「今日のレースペースはかなり速かったと思う。リトモもハードタイヤで安定して速かったし、僕もソフトタイヤで25周走って感触は悪くなかった」とフェネストラズは振り返る。
「もちろん今日は他とは違う戦略を採ったけど、9位で終えられたことを考えると良いアイデアだったと思う。でも残念なことに、残り数周でFCY(フルコースイエロー)が出た時にGT300の後ろに入ってしまったので大きくロスした。8位になれる可能性も少しはあったと思うから不運だった」
宮田とフェネストラズは9位に入ったことで、計算上は最終戦での逆転タイトルの可能性を残している。ただ首位と20ポイント差をつけられている彼らにとっては優勝が絶対条件であり、厳しい状況と言わざるを得ない。
「難しいけど、不可能ではないよね。まだチャンスはある」とフェネストラズは言う。
「ポールポジションをとって、優勝して、カンペキなレースウィークにしないといけない。でもスーパーGTは何が起こるか分からない。僕たちにもチャンスがあるし、トヨタ勢最上位も狙いたいね。僕とリトモは諦めないし、もてぎで良い結果を残すために頑張っていくよ」
そう語るフェネストラズに、最終戦の舞台であるもてぎとGRスープラとの相性について意見を求めると、「マアマア(笑)。ベストでもないしワーストでもない」として、こう続けた。
「今年はどのレースも日産Zが速い……彼らに大きなチャンスがあると思うけど、さあどうなるだろうね。もてぎに良いクルマを持ち込んで、良い結果を残せることを願っている」
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