スーパーGT、海外との協調路線再び? 諸条件が揃えば2028年に「“ニューGT500”規則を」とGTA坂東代表
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、今後環境面、安全面、コスト面などの条件が整えば、海外メーカーやカテゴリーと協調した新しいGT500車両規定ができるのではないかと語った。
スーパーGTのGT500クラスでは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)との共通規則“Class1”としてスタートした車両規則が、スーパーGT GT500レギュレーションとして現在も採用されている。今はDTMとの協調路線も終了しているが、そんな車両規定の今後について、シリーズのプロモーターであるGTアソシエイションの坂東正明代表が語った。
DTMとの共通規則Class1がGT500クラスに導入されたのは2020年のこと。その前年にはスーパーGT車両がDTMのレースに参戦し、さらにはDTMチームが来日して富士スピードウェイを舞台に交流戦が実施されるなど、盛り上がりを見せた。しかしDTMは参戦メーカーの相次ぐ撤退を受けて2021年よりGT3車両をベースにしたカテゴリーに移行。そのため両カテゴリーの協調路線は立ち消えとなったが、スーパーGTでは現在もかつてのClass1規則がスーパーGT GT500レギュレーションとして採用され続けている。
そんなGT500クラスの車両規則も、当初は2020年〜2023年にかけて継続し、2024年から新たな規則になると言われていた。ただ坂東代表によると、モノコックの剛性チェックなどを経て、2027年まで現行レギュレーションが継続される見込みだという。
「2024年の車両規則は基本的に何も変わらないと思います」と坂東代表は言う。
「モノコックに関しては、今年まで2020年に使用を開始したものを使って、来年から新しいものを投入する予定でしたが、そこも継続して使う方向になっています。今シーズン終了後に全車両のねじり剛性などをチェックして、2024年はそのまま現行のモノコックを使い、その後新しいものを導入しようと考えています」
「ただその際に、車両規則が変わるかと言われたらほぼ変わらない。おそらく2027年までは基本的に今のレギュレーションでいきます」
つまりGT500の車両規則が大きく刷新されるのは2028年となる可能性が高いということだが、坂東代表はその新規則が再び海外メーカーやカテゴリーと協調できるものになる可能性があると示唆した。
先日はドイツのDMSB(ドイツモータースポーツ連盟)を表敬訪問したりと、欧州との対話も欠かさない坂東代表。彼は次のように語る。
「ヨーロッパが基本としているのはGT3車両のカテゴリーですが、その上には我々のやっている、かつて“Class1”と呼ばれていたGT500があります」
「これは量産車ベースの“グランドツーリングカー”の中ではトップに位置すると考えています。現状ではヨーロッパのどのメーカーもGT500はできないと思いますが、2028年以降に向けた新しい環境規則や安全規則の話し合いが進めば、GT3の上のカテゴリー、“ニューGT500”のようなカテゴリーが作れるのではないかと考えています」
「Class1は基本的にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)を運営するITR側からの提案で、そこに乗っかって一緒にやろうという話になりましたが、DTMのカテゴリー変更により、現在はスーパーGTが採用するスーパーGT GT500レギュレーションとなっています。ただ環境対策を講じることができて、コストが上がらないなら、GT3のもう一歩上のものが新たにできるのではないか……そう考えているのは皆同じです。そこを今後考えていきましょう、ということです」
今後も音のあるレースを。その想いの下、今季からのカーボンニュートラルフューエル導入といった環境対策や、空力開発の凍結といったコスト削減など、持続可能なシリーズづくりに向けて着々と地盤を固めているスーパーGT。そういった想いに海の向こうの人々が共感すれば、再び世界を巻き込んでの盛り上がりを見せる日が来るかもしれない。
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