WEC、2024年シーズンのカレンダーに動き。フライアウェイ戦としてCOTA、インテルラゴスでのレースが復活か
世界耐久選手権の2024年カレンダーに、サーキット・オブ・ジ・アメリカズとインテルラゴス・サーキットが加わることが確実視されている。
FIA世界耐久選手権は、来る2024年シーズンに向けてカレンダーの拡大を検討しており、2024年の開催候補地としてアメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)とブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットが挙げられている。
2024年のWECカレンダーには、既にプロローグテストと開幕戦の舞台として、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットがリスト入り。2020年にWECのレースを開催したCOTAは、セブリングに代わって北米での重要な位置を占めることが有力視されている。
また、2012年から2014年にかけてWECの開催経験があるインテルラゴスは、従来の全8戦のカレンダーに戻るに従い、ポルティマオに代わって追加となるようだ。
WECのフレデリック・ルキアンCEOは、2023年6月のル・マン24時間レースで明かされるであろう来季のカレンダーの発表を前に、開催地の追加・復帰について明言することを避け、「現在、我々はいくつかの国やサーキットと交渉や協議を行なっている」と語った。
そしてCOTAとインテルラゴスのWECカレンダー復帰は「噂に過ぎない」としている。
しかし、カタールでの2024年シーズン開幕戦は、3月上旬に開催される予定だということは明かした。
そうなると、従来3月中旬に開催されてきた、セブリングでのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権との併催は日程の都合上ほぼ不可能となる。
そして”スーパーセブリング”と呼ばれた週末にWECが12時間レースを実施する契約は、2023年シーズン開幕戦をもって終了を迎えている。
2014 World Endurance Championship, Interlagos, Brazil. 28th - 30th November 2014. Race start - Timo Bernhard / Mark Webber / Brendon Hartley Porsche AG Porsche 919 Hybrid leads. World Copyright: Ebrey / LAT Photographic.
Photo by: Ebrey / Motorsport Images
また、シリーズ主催者であるACOのピエール・フィヨン会長は1月、WECが2024年に向けてアメリカでの将来を見直していると明言。COTAとインテルラゴスがどのような日程でカレンダーに組み込まれるかは不明だが、富士とバーレーンを含むヨーロッパ以外のフライアウェイラウンドの初戦として、アメリカでの夏開催が検討されている。
ここまでの話を整理すると、2024年のWECカレンダーはカタールで開幕を迎え、インテルラゴス、スパ・フランコルシャン、ル・マン、モンツァ、COTA、富士、バーレーンの名前がリストに並ぶと考えられる。
なおルキアンは、ハイパーカークラスが黄金期を迎えようとしているWECには、レース招致の提案が殺到しているとして、「もし私が全ての人にイエスと言ったら、12から14戦を開催することになるだろう」と語っている。
ルキアンはそのひとつとして、2012年から2019年にかけてWECのレースを開催していたイギリスのシルバーストン・サーキットと話し合いを行なっていると認めている。
シルバーストンは5月に開催できるよう、WEC側に提案したと見られている。
ルキアンは以前1シーズンあたりの開催数は最大10レースと明言していたものの、現時点ではカレンダーを8〜9戦以上に拡大する考えはないと主張している。
COVID-19の影響もあって2021年には全6戦とレース数が絞られたWEC。2023年の7戦開催というカレンダーは2024年に8戦開催へと戻すための段階的準備の一環とされていた。
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