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WEC 24 Hours of Le Mans

ポルシェ、WECハイパーカークラス復帰の可能性は? LMHとLMDhの一本化は「非常に重要な前進だと評価」

ポルシェは、WECが次世代ハイパーカー規則で進んでいる方向性を歓迎する一方で、同シリーズ最高峰クラスへの復帰については明言を避けている。

#6 Porsche Penske Motorsport Porsche 963: Kevin Estre, Laurens Vanthoor, Matt Campbell

 ポルシェは、2030年から導入予定の新レギュレーションが、世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスへの将来的な参戦方針に影響を与える可能性があると認めた一方で、現時点では復帰についてコメントできないとの立場を示した。

 2026年のル・マン24時間レースは、トヨタとキャデラック、BMWが24時間を通して激戦を展開。フェラーリはル・マンを3連覇した昨年までの勢いこそなかったものの、2台がリードラップでレースを終えた。

 6位となったアルピーヌは今季限りでハイパーカークラスへの参戦を終了するが、今季からはジェネシスが新規参戦し、来季からはフォードやマクラーレンもハイパーカークラスのラインアップに加わる予定だ。

 まさに群雄割拠といった様相のWECハイパーカークラスだが、そこに”耐久レースの王者”と称されるポルシェの姿はない。ポルシェは2025年シーズンをもってWECから撤退するという驚きの決断を下したからだ。

 なおWECを運営するFIAとACO(フランス西部自動車クラブ)はル・マンの週末に、WECハイパーカーおよびIMSAスポーツカー選手権の次世代車両の方向性を発表した。

 詳細な規則は年末までに確定する予定だが、主催者はLMDhとLMHを単一のレギュレーションへ統合する方針を明らかにした。その一方で、メーカーにはシャシー、エンジン、ハイブリッドシステムを自社開発するか、外部サプライヤーから調達するかの選択肢が引き続き認められる。

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 この発表はポルシェにとって特に重要な意味を持つ。わずか3シーズンで2025年限りでWECハイパーカークラスから撤退したポルシェだが、IMSA最高峰クラスにはLMDh車両の963 LMDhで引き続き参戦しているからだ。

 ポルシェは、単一レギュレーションへの移行を「大きな前進」と評価しつつも、ル・マン総合20勝目を目指してWECに復帰するかどうかを決める上では、多くの要素の一つにすぎないと強調した。

 モータースポーツ部門責任者トーマス・ローデンバッハは、新たな枠組みがポルシェのハイパーカー復帰を後押しする可能性について問われ、次のように語った。

「最終的な決定を下す立場にあるのは私ではない。しかし、LMHとLMDhという区分がなくなることは、我々の見方では非常に重要な前進だ」

「ただし、復帰には他にも満たさなければならない前提条件がある。それでも我々は状況を注視している。ル・マンに背を向けたと言ったことは一度もない。2025年限りで活動を終える決断を下し、その方針に従っているが、現在も意見は提供している。そして、物事は良い方向へ進んでいる」

 ポルシェがハイパーカーから撤退した背景には、中国市場での販売低迷や地政学的要因による財務面での損失など、複数の理由があった。

 しかし同時に、同社はWECの性能調整(BoP)制度にも不満を抱いていた。特に昨年のル・マンではポルシェが完璧なレース運びを見せながらも、フェラーリを破ることができなかったことに不満を示していた。

 理論上、技術規則が一本化されれば、各車両の性能均衡を図ることが容易になり、カテゴリー全体のシンプル化にもつながるはずだ。

 ローデンバッハは、その点について次のように語った。

「LMDhとLMHという区別がなくなれば、技術的な枠組みがはるかに統一されることになる。それは間違いなく良い方向への一歩だ」

「これは以前から我々が懸念していた点であり、改善すべきだと提言してきたことでもある。私はかなり早い段階からそう発言していた」

「現行サイクルが2029年末で終了し、その次の期間に向けて主催者側がこの考え方を採用したことを本当にうれしく思っている。非常に良いことだと思う」

「これですべてが簡単になるのかと言えば、もちろんそうではない。依然として課題は残る。しかし、これは間違いなく非常に大きな前進だ」

Thomas Laudenbach, Head of Porsche Motorsport

Thomas Laudenbach, Head of Porsche Motorsport

Photo by: Andreas Beil

 この変更がポルシェのハイパーカー復帰判断に影響するかと聞かれると、ラウデンバッハは「もちろん影響する」と答えた。

「我々が活動を終了した理由はいくつかあった。そして復帰を検討するのであれば、さまざまな側面を考慮しなければならない。その一つが技術規則であり、シリーズそのものだ」

「技術規則が一本化されることを我々は前向きに評価している。その影響がどれほど大きいかという点については、他にも考慮すべき要素がある」

「だから、『2030年に復帰するのか』という質問に対してはお答えできない。このレギュレーション変更を前向きに評価していること、そしてその考えをFIAやACOにも明確に伝えてきたことは事実だ」

「それが復帰を意味するのかと言えば、そうではない。ただ、前向きな要素であることは間違いなく、その点については歓迎している」

 また、2030年を待たずにWEC最高峰クラスへ復帰する可能性について問われると、ローデンバッハは「少なくとも来年戻ってくるとは期待しないでほしい」と述べた。

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