WRC

ロバンペラのレース転向を間近で見守ってきた勝田貴元。SF参戦取り止めに「自分のことのように辛い。でも強くなって戻ってくるはず」

同じトヨタWRCの仲間として、カッレ・ロバンペラのサーキットレース挑戦を間近で見届けてきた勝田貴元は、スーパーフォーミュラ参戦を取り止めるという苦渋の決断を下すことになったロバンペラの心中を慮りながら、今後に向けてエールを送った。

戎井健一郎 田中 健一

公開日時: 2026/03/21 11:45

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Kalle Rovanperä, Toyota Gazoo Racing WRT, Takamoto Katsuta, Toyota Gazoo Racing WRT

写真:: Toyota Racing

 先日行なわれたWRC(世界ラリー選手権)サファリ・ラリー・ケニアで初優勝を果たした勝田貴元が、3月21日に行なわれた『Red Bull Tokyo Drift 2026』に登場。勝田は会見の中で、同日にスーパーフォーミュラ参戦取り止めが発表されたWRC時代の同僚、カッレ・ロバンペラにエールを送った。

 勝田にとっては、WRC優勝後に日本のファンの前に姿を現すのはこれが初めて。まさに母国凱旋イベントとなり、F1のレッドブル・レーシングでリザーブドライバーを務める角田裕毅、そして自らがサポートする箕輪大也らと共に、ストリート・カーカルチャーの祭典を楽しんだ。

 また同日には、モータースポーツ界で大きなニュースが飛び込んできた。今季からスーパーフォーミュラに参戦する予定だった2度のWRC王者ロバンペラが、開幕を前に今季の参戦を断念することが発表されたのだ。

 ロバンペラ本人は「健康上の問題」が今年になって悪化したと説明しており、トヨタの豊田章男会長は、彼がスーパーフォーミュラ車両の速さに「身体が追いつかない状況が続いていた」として、本人の健康を優先しての決断であったとしている。いずれにせよ、今季からサーキットレースに本格転向することになっていたロベンペラがどんな走りをするか大いに注目されていただけあって、レース活動を一旦休止するというニュースは大きな反響があった。

Kalle Rovanpera, KCMG

Kalle Rovanpera, KCMG

写真: Masahide Kamio

 勝田は、そんなロバンペラの新たな挑戦を近くで見届けてきたひとり。特に勝田は元々カートを経て全日本F3等のフォーミュラカテゴリーを戦っていたドライバー。ラリーとフォーミュラレースの違い、そして競技転向の難しさを誰より知る人間と言える。

 会見の中で勝田は「どこまで言っていいのか分からない部分もある」としながらも、ロバンペラの心中を慮った。

「本人はめちゃくちゃモチベーションが高く、できることは何もかもやっていました」

「本人は、大好きで結果も出してきたラリーを辞めてでも挑戦したいという強い意志を持っていました。ただ、ラリーで成功したからといってレースでも成功するとは限らないということは、僕からも伝えましたし、何より本人がそれを誰よりも理解していました」

「その中で大きな決断をしたわけですが、その姿を僕は一番近くで見ていたので、今の状況は自分のことのように辛いし、カッレのことを思うとものすごく心が痛みます」

「でも、これで終わりではありません。カッレの精神力なら、間違いなくこの状況をバネにして強くなって、また挑戦できる状態で戻って来れると思っています」

「ファンの方はガッカリされたかもしれませんが、本人も諦めているわけではありません。引き続き応援してほしいなと思います」

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